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シャーマンへの道「17 そして、神がみえなくなった」

 
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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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 前回、『それ』を感じたときにいくつかの過去と未来が見えたと書いた。
 わたしたちの未来は確定してないが、それでもこのまま行くとこうなりそうだという可能性の高い未来というのは確かにある。
 

 『それ』の件が落ち着くと、当時主流だったホームページを作ることにした。
 アートと音楽と無意識をテーマにした遊び心満載のサイトだ。
 ホームページ上でヒーリングアートやストリーミングを使ったインターネットラジオや楽曲のアップなど、当時の個人ホームページとしては最先端だったし、ひとつひとつの作業が面白くて仕方がなかった。
 

 やがて時代はブログ全盛時代へと移行し、仕事用のルテラムウのホームページを立ち上げて個人経営は軌道に乗っていった。シャーマニックなセッションの理論的な裏付けが欲しくて、伊藤さんのもとに通ってサイコシンセシスを学んだのもこの頃だ。
 

 『それ』起動以降、神様が降りてきたり、神社に行くのは日常茶飯事になっていて、2006年くらいまで全国の神社を歩き回った。それこそ本が一冊書けるぐらい不思議な出来事満載の旅だったが、それはまた別の機会に。
 

 ところで白龍だが、『それ』完成以来、龍神ではなく、真っ白い神の光として感じるようになっていた。
 呼び名は白龍から素沙王に変わり、日常生活でも神事の現場でもずいぶん助けてもらった。
 ところが2006年くらいだと思うが、素沙王を感じることができなくなってしまったのだ。
 

 2004年の後半ぐらいからすでにその兆候はあったのだが、まったく感じなくなってしまったのを自覚したときはかなりショックだった。素沙王だけではなく、自分がご縁をもって合一してきたどの神も感じることができないのだ。しかしはっきりと素沙王を感じていた頃よりもずっと心は満たされ、安定し、神とともにあると実感しているのに、神を感じることができない。自分の何がいけなかったのか?
 

 わたしは自分の内側と向き合った
 霊能をもたない、まったく社会の役に立たない自分にYESといえるか? 
 次のステップに上がるにはそれが課題だったのだ。
 目を閉じると闇しか見えない。
 虚無の闇をひたすら観つづけた。
 

 どのくらい瞑想の日々を過ごしたのか、たぶん半年くらいかな。
 虚無の闇だと思っていたものが闇ではなく、大きな力に満ちていることに徐々に気づいていった。
 同時になぜ素沙王が見えなかったのかも理解した。
 素沙王も神々もみなわたしの中にいる。
 

 どういうことかというと、神社にいる神もそうだが、個々の神々には固有の特徴があるから素沙王だとか弁財天だとか、見分けることができる。最初の頃は真っ白く光る神としての素沙王が見えていて、わたしと素沙王の間には、まだ「自分」と「対象」という自他の区別があったのだ。
 
 ところが祈りが深まるにつれて、素沙王という神の個性の奥にある本質がわかるようになる。
 同時に自分自身の個性の奥にある普遍的な本質にたどりつく。
 その結果、素沙王も私自身もまったく同一の存在として感じるため、自他の区別がつかなくなって、神を感じることができなくなったのだ。
 

 そんなことがあって、わたしがこれまで感じてきた素沙王や三輪大神や弁天さんやさまざまな神々はそれ自体の個性をもっているけれど、その本質は大いなる力の一部なのだと感じるようになった。
 

 そしてこの頃、もうひとつ大きな気づきがあった。
 ずっと長い間、欲しかったものがあった。
 わたしはただ無条件に愛されたかったのだ。

 その思いが仕事や様々な行動の原動力になっていたし、苦しさの根源でもあった。
 そしてある時気がついた。
 最初から持っていた。
 ずっと無条件に愛されていたんだ、と。
 ただあまりにも傷つき過ぎて気づかなかっただけだった。
 

 目から鱗だった。
 その頃から神社に出向くことは少なくなっていった。
 無事魔境から生還して、集中修行期間が終わったのだろう。
 

 かわって海や山岳地帯に行くようになった。
 切り立った崖を越えて登った先に広がる雲海と花畑。深い海の底で感じる地球の鼓動。
 この星はなんてダイナミックなんだろうと心が震えた。
 311以降の海は放射能の海だという人もいるけれど、その放射性物質でさえ抱擁する海の力を知っているだろうか?
 

 そうそう、宮古島で老ユタに言われた「約束を果たせ」という言葉。
 あの約束はなんだったんだろう?
 

 白龍の封印を解くこと?
 『それ』を作ること?
 

 違う。
 あれは自分に還ること、だったのだと思う。
 自分自身として生きる。
 わたしは生まれる前に、自分とそう約束してきたのだ。
 

 まだ道半ばだけど、でも24時間祈りであり、神事であり、遊びだ。
 いまはそんな気持ちで生きている。
 
 2015年9月17日  (了)
 

いかがでしたでしょうか?
2020年12月のいま、久しぶりに読み返してみて、当時の自分は本当によく頑張ったなと思います。
私の数奇な経験を書き残しておくことが、誰かの役に立つと信じてペンを置きます。
2020年12月7日
(了)
 

【シャーマンへの道シリーズ】
シャーマンへの道「1 やりたいこと」
シャーマンへの道 「2 エネルギーの使い方」
シャーマンへの道「3 宮古島」
シャーマンへの道「4 ユタ」
シャーマンへの道「5 ウハルズの謎」
シャーマンへの道「6 白龍」
シャーマンへの道「7 決断」
シャーマンへの道「8 禍津神の封印」
シャーマンへの道「9 暗黒龍王」
シャーマンへの道「10 心の暗黒面とフォーカシング」
シャーマンへの道「11 天河弁財天」
シャーマンへの道「12 大神神社と土砂降りの雨」
シャーマンへの道「13 「意識を飛ばす 竹生島弁財天」
シャーマンへの道「14 六芒星起動」
シャーマンへの道「15 それ」
シャーマンへの道「16 『それ』の本当の意味」
シャーマンへの道「17 そして、神がみえなくなった」

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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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Comment

  1. ライズ より:

    宮古島のユタ修行の身です。
    重なる部分がありコメントしました。

    こんなにキレイな文章で的確に書いてくれて感謝します。

    宮古島はマウガンという神を下ろす香炉を持つまで、あなたのような体験をさせ、マウガンを持ちユタになると龍やら神々がみえなくなると、先人ユタたちが私を見て懐かしみます。

    私は神のエネルギーを絵に描かされ、育児で疲れ切っていても神様に起こされて深夜から朝方まで絵を描いてます。
    神の声や龍の声と聞こえ、漫画にもしてます。
    これを読んで絵にしないと体内エネルギーが爆発するのかと妙に納得しました。宮古島の創生神コイツノ様、コイタマ様の絵も本人たちの希望で描きました。
    似た風貌に感動してます。

    今一周目ですが、何度か繰り返して
    読みたいと思います。記録として残してくれて
    本当にありがとうございます。

  2. ライズさん

    はじめまして。
    キョーコです。
    コメントをありがとうございました。
    もう20年以上前の話ですが、わたしの体験がお役に立てて嬉しいです。
    勇気を出して書いてよかった。

    宮古島の修行中のユタさまなんですね。
    懐かしいです。
    あの空と海、忘れられません。

    修行中はいろんなことがありますよね。
    それを漫画として表現されているなんて素敵です。
    いつか機会があれば拝見したいです^^

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