シャーマンへの道「13 「意識を飛ばす 竹生島弁財天」
神事には二種類の方法がある。
ひとつは実際にその地に行って、神事を行う方法。もうひとつは居ながらにして、意識を飛ばしてその場所に行って、見聞きしたり、物理的な変化を起こす方法だ。アストラスプロジェクション、すなわち幽体離脱の移動距離が家の近所ぐらいだとしたら、意識を飛ばす方法は日本をはるかに超えて地球規模、宇宙規模の移動が可能だ。
この世界には目に見えない座標みたいなものがあるのだが、意識を飛ばす方法は自分が行ったことのない土地であってもその土地の座標を示す何らかの手がかりがあれば、即座にそこに行くことができる。肉体の移動をともなう神事は子育てや家事・地域の仕事など実生活の調整が必要になるので、こうした意識を飛ばす能力は便利といえば便利だが、反面、この方法はものすごく精神力を使うので疲労が激しい。この頃はまだ白龍の手助けがないと自在に意識を飛ばすことができなかったから余計にきつかった。
そんなわけで家族のこともあるのでその日はまっすぐ東京に帰り、その夜、意識を飛ばして竹生の弁天さんに会いに行くことになった。
夜、白龍に手伝ってもらいながら竹生島に意識を飛ばす。竹生島に行ったことはないが、座標を決めると瞬時に竹生島の上空に着いた。そのまま大神神社でもらった赤紫色の玉を竹生島に入れた。すると竹生島の弁天さんの持つ光が黄金色に変わりはじめた。
息をのんだまま上空から光が移り変わる様を見下ろしていると、胸の中に黄金色の玉がはいってきた。その玉を大神神社の神様に返してほしいとのこと。
玉を受け取り、大神神社に移動して、三輪の神に祈る。
三輪大神とひとつになり、黄金色の光が自分の中に広がっていった。
その玉はわたしが持っていろと。
翌朝、白龍とともに鳥取の海岸に飛んだ。
(シャーマンへの道「14 六芒星起動」につづく)
2015年9月
【シャーマンへの道シリーズ】
シャーマンへの道「1 やりたいこと」
シャーマンへの道 「2 エネルギーの使い方」
シャーマンへの道「3 宮古島」
シャーマンへの道「4 ユタ」
シャーマンへの道「5 ウハルズの謎」
シャーマンへの道「6 白龍」
シャーマンへの道「7 決断」
シャーマンへの道「8 禍津神の封印」
シャーマンへの道「9 暗黒龍王」
シャーマンへの道「10 心の暗黒面とフォーカシング」
シャーマンへの道「11 天河弁財天」
シャーマンへの道「12 大神神社と土砂降りの雨」
シャーマンへの道「13 「意識を飛ばす 竹生島弁財天」
シャーマンへの道「14 六芒星起動」
シャーマンへの道「15 それ」
シャーマンへの道「16 『それ』の本当の意味」
シャーマンへの道「17 そして、神がみえなくなった」