幻視で視たかぐや姫と鏡山の巫女姫、そして宇宙人の思惑

こんにちは。
明日から6月ですね。
6月は地震や津波、噴火に要注意の月なので、ひきつづき災害対策はとりつつも、日々の暮らしを大切にすごしましょう。
さてさて、2014年3月6日の記事に2003年に視たかぐや姫の幻視について書いたのを覚えていますか?
2003年の元記事には夢と書きましたが、じつはあれは夢ではなくて幻視でした。当時は時代的にいまほど霊的なものは市民権を得ていなくて、幻視と書くのは抵抗があったんですよね。
さらに地球に降りたかぐや姫の生きざまを記事にしたのが2007年1月31日の『古代幻想2 滋賀県鏡山と伊勢遺跡』です。
じつはこの幻視には続きがあるんです。
続きはあえて伏せていたんですが、もう時効かな。
というわけで、18年ぶりの書下ろしです。
幻視なのでシャーマンの戯言でも、びっくりの事実でも、なんでもよし。
エンタメ気分で楽しんでくだされば幸いです。
1、 月の姫神・かぐや姫の本当の幻視(実際に視た光景に忠実になるように過去記事を下記の文章に修正してあります)
ある日の祈りの中で、降りてきた光景。
なぜかそこは月の宮殿の大広間。
磨きぬかれた虹色に輝くクリスタルの床のところどころに、やはりクリスタルの太い柱があって、それが遙か天まで届くんじゃないかと思われるほど高い天井まで伸びている。
そこに薄絹を羽織った優雅な姿の天女たちやどこかのお寺の門によく置いてある神将像に似た姿の人々が大勢いた。
そして広間の中央よりすこし奥まったところに、一段高くなっている六角形の座布団の形をした玉座があり、そこに月の女神とおぼしき女性が座っている。
(かぐや姫だ・・・・・・)
即座にそう思った。
するといつのまにやら、わたしがかぐや姫とおぼしき女神そのものになっている。
かぐや姫の視点で広間を見渡すと、美しく着飾って、ただそこで優雅に舞っているように見えた女官や衛視たちが、じつは忙しく働いていることに気がついた。機を織る者やら書き物をしている者、広間の床を磨いている者、そうかと思うと銀色のUFOの剥げた塗装を塗りなおしている者など、それこそみんな優雅な芸術家のような手つきでひたすら働いているのだ。
は~どうやら月には、いわゆるブルジョア階級というのは存在しないらしい。働かざるもの食うべからずという理念が厳然と機能しているのには驚いた。誰ひとりとして遊んでいる者はいない。
感心していると、ふと気がついた。
いた!
たったひとりだけ、暇をもてあましている人物が・・・・・・。
そう、かぐや姫そのひとだ。
かぐや姫の視点に戻ると、かぐや姫は玉座にすわったまま、遙かかなたまで見渡すことができる力をもっていた。
クリスタルの塔のような宮殿の外には見渡すかぎりの白い砂と透明な水が流れていて、女たちが水汲みをしている。さらに月の地下には無数の水路があって、いくつもの都市が存在していた。
やがてかぐや姫の視線は地球に移った。広大な海やどこまでも続く森。畑を耕す農夫やかまどに薪をくべる女の姿。やがてかぐや姫の瞳はちいさな漁村をとらえた。
ふとその瞳が一点に釘付けになった。
小舟に乗った若い漁師が魚を釣っている。
ふいにかぐや姫が立ち上がった。
騒然とするお付の女官や衛視たちなど歯牙にもかけず、かぐや姫はひょいと玉座を降りると、まっすぐにバルコニーに出た。
軍服を服を着たお付きの士官が片膝をついたまま言った。
「姫」
かぐや姫はうなずくと、にっこり笑った。
「今回の任務は地球だろう?」
次の瞬間、かぐや姫の意識は無数に輝く星々とらせん状の光の中に吸い込まれていった。
そして、地球へ。
2 鏡山に埋められた巫女姫
鏡山の山頂付近の木立のなかに、白っぽい衣を身にまとった数人の神官たちが集まっていた。かれらは人足たちが黙々と穴を掘っているのをじっと見つめていた。
すっかり穴を堀り終わると木の棺が運ばれた。
神官のひとりがそっと棺の蓋をあけた。
中にはひとりの巫女姫が眠っていた。
身分の高さを示す衣服に身を包んだまま、巫女姫はひっそりと棺の中に横たわっていた。神官は臣下の礼をとったまま、棺から後ずさりするように離れ、その場にひざまづいた。
やがてゆっくりと彼女の目がひらいた。
視点が切り替わった。
それまで映画を眺めるように一部始終を見ていたわたしの視点はいつのまにか棺の中の巫女姫の視点になっている。
木立の向こうの真っ青な空が映る。
まるで自分自身の心のように彼女の気持ちがはいってくる。
彼女の愛した大地や琵琶湖の風景。邑の人々の笑顔が心の中に映る。
自分が埋葬されることで民を守ることができるならそれでいい。
鏡山に生きたまま葬られる聞かされたときは、巫女王など使い捨ての道具でしかないと思った。人間というのはこんなにも孤独なのか。葬られることが悲しいのではなく、誰にも自分の本当の気持ちなど理解してもらえないことが悲しかった。
けれどいま巫女姫の心のなかは不思議なぐらい平穏だった。
最後の役割を果たすことで、愛する人たちを守ることができるなら、それを受け入れようという静かな決意のようなものが彼女の中にあった。
巫女姫の大地や人々を愛する静かな思いがそこにあった。
神官は彼女が目を閉じたのを確認すると、下の者に棺の蓋をとじるよう命じた。
陽光が遮断されて、閉じたまぶたの裏側が暗くなった。
つり下げられた棺がゆっくりと穴の中に降ろされる。
真新しい棺の木肌に湿った土がかけられてゆく。
これを視た数日後、ふたたび巫女姫のビジョンを見た。
姫巫女は鏡山から麓にひろがる風景をながめていた。
埋められる前日の昼下がりだった。
彼女の置かれた立場や背景をさぐろうと意識をそちらに合わす。
すると別れを惜しむ一組の男女の姿が見えた。
どうやら巫女姫の夫(?)である大王は彼女に留守を預け、遠征にでてしまったらしい。妻に別れを告げながらも、大王の心は大きな事に取り組む人間特有の前向きな希望に満ちていて、それが巫女姫との今生の別れになるとは想像もしていなかった。
けれど大王がこの地をあとにしてから月日は流れ、時代はふたたび動きはじめていた。
※巫女姫の正体と鏡山の実地検証については古代幻想2 滋賀県鏡山と伊勢遺跡をお読みください。
3 かぐや姫の帰還と宇宙人
巫女姫は大きく息を吐くと、ゆっくりと目をあけた。
まぶしさに思わず目を細める。
調光を下げていたにも関わらず、睡眠ポッドから目覚めたばかりの巫女姫の目には室内の明かりはまぶしすぎた。
「姫、お目覚めですか」
そう呼びかけられた巫女姫は石棺のような睡眠ポッドから起き上がると部屋の中を見まわした。
「ここは・・・」
まだ意識が混濁している。
「月の宮殿ですよ。任務は成功して、姫はお戻りになられたんですよ」
琵琶湖の湖岸に咲くたんぽぽの花や心地よい風。
そして陽光が遮断されて、閉じたまぶたの裏側が暗くなった、あの感覚。
ああ・・そうだった。地球で巫女姫として生きたんだった。
月の住人はいわゆる宇宙人と呼ばれる人々で、地球にあるいくつかの次元の扉をとおって地球に降り立ち、かれらはことあるごとに人類の歴史に介入してきた。月は地球にいちばん近い拠点として、プレアデス、シリウス、オリオンなどさまざまな星系の人々が共同で管理してきた。とりわけ日本は宇宙人が最初に降り立った場所でもあるため、重要地点が多く、特別管理区のような立ち位置にあった。
巫女姫、もといかぐや姫は睡眠ポッドからでるとバルコニーにでた。
その眸に見渡すかぎりの白い砂と透明な水が流れる水路が映った。
その向こうに無数の星々が見える。
2億9000万光年の彼方。
遥かむかし、かぐや姫はそこから地球にやってきた。
時は流れ、プレアデス、シリウス、オリオンと協力する流れとなったため月基地に身を置いているが、それもまた泡沫の夢。
令和のいま、また新たな物語が動き始めている。
(了)
2025年5月31日
【ブログ内参考記事】
◆古代幻視シリーズ◆
古代幻視シリーズはレイライン・カテゴリに含まれますが、連載ものになっているので、上から順番に読んでいくと分かりやすいです。
・シャーマニズムと裏付け調査 2007年1月27日
・簡単古代史(記紀)入門 2007年1月28日
・古代幻視 1 ニギハヤヒノミコト(饒速日尊) 2007年1月28日
・古代幻視 2 滋賀県鏡山と伊勢遺跡 2007年1月31日
・レイライン7 出雲の御祭神 2007年1月24日
・古代幻視 3 神功皇后 2007年2月2日
・古代幻視 神功皇后(2005年版) 2005年6月18日
・プロメテウスの火 2007年2月6日
・男鹿真山神社に残る神功皇后の足跡と藤の花 2022年5月10日
★レイラインシリーズ1-8
・レイライン1 鹿島神宮と縄文ライン1 2006年12月5日
・レイライン2 鹿島と香取 2006年12月7日
・レイライン3 パワースポットの謎1 大地の力 2006年12月17日
・レイライン4 パワースポットの謎 2 縄文神の正体 2006年12月19日
・レイライン 5 パワースポットの謎 3 余談だけど運気アップのコツ 2006年12月24日
・レイライン 6 パワースポットの謎4 御祭神もいろいろ 2006年12月29日
・レイライン7 出雲の御祭神 2007年1月24日
・レイライン8 縄文ライン 2007年2月18日
・プロメテウスの火 2007年2月6日
『春分の祈りとお話会』の座学部分の動画の冒頭(2分39秒)
↓↓↓
・動画「祈れる人になる! 魂学と神レッスン」はシャーマン流-脱皮と再生の実践塾アロンの杖の会員登録をすると視聴できます。
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