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レイライン8 縄文ライン

 
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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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 ところでレイラインの一端である出雲が正常に稼動し始めたことは、何を意味するんだろう?

 ひと言でいうと、縄文ラインの起動なんだよね。
 

 レイライン1にも書いたけど、茨城県の鹿島付近は縄文時代の遺跡が多く、弥生時代のものは数えるほどしかない。ところが4世紀末から5世紀前半には茨城県の八郷から行方郡に前方後方墳が集中しているんだよね。
 

 古墳時代前期前半、西日本で前方後円墳が多く造られていた頃、濃尾平野以東の東日本では前方後方墳が主流だった。それが時代が下るにつれて東日本でも前方後円墳がつくられるようになってゆく。そうした中で出雲だけは西日本でありながら古墳時代後期まで前方後方墳を造りつづけていたんだよね。
 

 これをどう解釈すればいいのか?
 
 
 東日本との関係でみてゆくなら、出雲は大和政権ができるよりも早く東日本の勢力と比較的平和裏に融合していたんじゃないだろうか。それが蝦夷の首長であるナガスネヒコの妹とニギハヤヒノミコトとの婚姻による同盟に象徴されているような気がする。つまり出雲族は渡来人でありながら、原日本人である縄文人と共感できるような感性をもっていたのかもしれない。

 
 そう考えると鹿島における縄文から古墳時代への移行と、出雲を象徴する前方後方墳の分布もうなずける。多氏と物部氏が6世紀後半~7世紀前半に鹿島にかかわるりも前に、すでに出雲族は鹿島をはじめとした東日本とゆるやかに結びついていたのかもしれない。
 

 古代幻視3で出雲と神功皇后・ニギハヤヒノミコトとの結びつきについては書いた。さらにニギハヤヒノミコトを大王とする三輪政権と北陸・東日本一帯の蝦夷(縄文人)との融合をみると、出雲ー諏訪ー鹿島は『縄文の感性』というキーワードで繋がる。
 

 もちろんエネルギーという観点から見ても出雲大社の裏山のエネルギーは、三輪山や諏訪の縄文遺跡があるあたりからまっすぐ天に立ち上るらせん状のそれと同質のものなんだよね。鹿島はまたすこし質が違うけど。
 

 そんなわけで出雲の起動はレイライン全体の縄文パワーの起動を意味する。ただこれはひとによっては、なかなかしんどい作業になるかもしれない。なぜかというと、弥生時代から現代にいたるまで主として動いているのは弥生的な男性性の強いエネルギーなんだよね。

 
 男性性っていうのは、主として分離・対立・自立といった性質がある。これに対して女性性は融合・信頼というような、いわゆる他者とひとつに溶け合いたい性質があるんだよね。乱暴な言い方をすれば、この違いが弥生と縄文の違いでもある。

 
 両者をくらべると、なんとなくわかると思うけど、男性性だけでも女性性だけでもだめなんだよね。男性性が強すぎれば対立と争いを生むし、女性性が強すぎれば自他の区別のつかない際限のない依存と甘えと独占欲を生む。

 
 大事なのはこの両者のバランスなんだよね。
 ところが現代人はこのバランスが男性性に偏りがちなんだよね。根本の部分での自他に対する信頼感が女性性の本質なんだけど、その女性性のベースがないまま自立を促進する男性性ばかりを求められてきたため、人間を信頼できなくなっている。

 
 人間を信頼できないまま自立を求められればどうなるか? 
 疎外感や他者とのコミュニケーション不全、さらには自分を守るために相手を攻撃するという手段をとらざるを得なくなる。あるいは自立を拒絶してひきこもるか。
 

 レイラインを流れる日本を包む空気というか、わたしたちの無意識を刺激する潮流は、男も女も例外なく、それぞれ自分の内側にある女性性を育てる方向に向かって流れてゆくよ。だから自分自身の内面と向き合う勇気が時代を切り拓くポイントになる。そのうえで自分自身の内側にある男性性と女性性を上手に育ててゆくことが、夫婦・恋人はもとより身近な人間関係や国際関係をも好転させる力になるよ。
 
 

◆余談 
 
 国立歴史民俗博物館の白石太一郎氏の説がなかなか興味深いのでご紹介します。
 
    ↓↓↓

 前方後円墳は3世紀なかばに畿内大和を中心として出現し、瀬戸内海沿岸、さらに北九州へと広がってゆく。これはそれまでばらばらだった畿内・瀬戸内海沿岸の勢力が政治的に広域連合をつくりはじめたことを意味する。 
 
 かれらが広域連合をつくっていった最大の理由は、朝鮮半島東南部からもたらされる鉄資源をはじめとした交易ルートをめぐって北部九州勢力とのあいだに緊張が生まれたことだった。畿内・瀬戸内海沿岸勢力は北部九州勢力に関門海峡を押さえられれば手も足もでない。
 
 当然、畿内連合はそれを奪還しようとしたに違いない。
 結果は畿内連合の勝利だった。
 
 2世紀まで北部九州を中心に分布していた中国鏡が3世紀になるといっきに畿内を中心に分布するようになること。さらに畿内や中国地方から北部九州へ土器の移動があるのに対して、北部九州から畿内への移動がみられないこと。これらが畿内連合の勝利を裏付けているのではないだろうか。
 
 3世紀前半、東海・北陸・関東など東日本では前方後方墳が主流だったが、纏向遺跡から東海地方の土器が発見されていることから見ても、両者の関係は友好的だったのではないか。

 
※こに記事はレイラインシリーズの続きで、2007年に書いておいた記事です。
 当時のブログ移転の際に行方不明になっていた記事を2020年1月7日に再アップロードしたものです。
 
初稿 2007年2月8日
再アップロード 2020年1月7日

 
    「プロメテウスの火」に続く
 

レイライン・カテゴリの中の鹿島ー諏訪、出雲、そして縄文に関連のある記事をまとめてあります。
 
◆鹿島ー諏訪、そして縄文◆
★レイライン01&02
鹿島神宮 1 諏訪大社と縄文神 2006年10月23日
鹿島神宮 2 鹿島ー諏訪レイライン 2006年10月28日
★レイラインシリーズ1-8&
レイライン1 鹿島神宮と縄文ライン1 2006年12月5日
レイライン2 鹿島と香取 2006年12月7日
レイライン3  パワースポットの謎1 大地の力 2006年12月17日
レイライン4 パワースポットの謎 2 縄文神の正体 2006年12月19日
レイライン 5 パワースポットの謎 3 余談だけど運気アップのコツ 2006年12月24日
レイライン 6 パワースポットの謎4 御祭神もいろいろ 2006年12月29日
レイライン7 出雲の御祭神 2007年1月24日
レイライン8  縄文ライン 2007年2月18日
プロメテウスの火 2007年2月6日
 
◆古代幻視シリーズ◆
古代幻視シリーズはレイライン・カテゴリに含まれますが、連載ものになっているので、上から順番に読んでいくと分かりやすいです。

シャーマニズムと裏付け調査 2007年1月27日
簡単古代史(記紀)入門  2007年1月28日
古代幻視 1  饒速日尊 2007年1月28日
古代幻視 2 滋賀県鏡山と伊勢遺跡 2007年1月31日
古代幻視 3 神功皇后 2007年2月2日
レイライン7 出雲の御祭神 2007年1月24日
プロメテウスの火 2007年2月6日

 
 

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