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未来の行方

 
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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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 7月1日、集団的自衛権の憲法解釈変更の閣議決定がなされ、やっとあちこちで議論が行われるようになりましたね。

問題は集団的自衛権の憲法解釈の変更の閣議決定そのものよりも、その決定に至るプロセスにあります。改憲ではなく憲法解釈の変更が許されるのか、集団的自衛権の行使が必要なのか等も含めてじゅうぶんな議論もなしに強引に閣議決定するというプロセスは民主主義の根幹を揺るがしかねない暴挙です。
最初の一歩を許せばあとはなし崩し的に民意を無視する流れになってゆくことを強く危惧しています。
 

 なぜこのようなことになってしまったのか?
 一連の問題の本質はじつはもっと深いところにあると思うのです。
 

 わたしたちはどこに向かおうとしておるのか、どこに向かいたいのか、どんな未来がほしいのか、政治家はいうに及ばず国民のひとりひとりが個人の人生だけではなく、国としての方向性を考える必要があったのです。
 これが主権在民の本当の意味です。
 

 戦後70年、ある意味で米国の壮大な社会実験国家として、日本は子供のように守られてきました。国民は日々の生活と個人の楽しみだけを考えればよく、政治の話題はタブーとされ、真剣に国の未来を考えることもなく、多少不満はあるけれど今日と同じ日々が明日も続くと信じ込んできました。
 

 けれど日本人が惰眠をむさぼっている間も世界は刻一刻と変化してきました。そしていま大きな転換期を迎えようとしています。誰ひとり無関係ではいられないのです。子供として守られていた時間はもう終わったのです。
 

 いきなりたたき起こされて、右往左往しながらパニックになっているのがいまの日本政府とわたしたち多くの国民の姿です。「No」と言えない半人前国家である日本の現状では、集団的自衛権の行使は米国追従という形でイラクやアフガニスタンに米兵のかわりに自衛隊が戦いに行くことになる可能性が高いと考えます。
 

 心理占星術の視点を借りるなら、日本は太陽に象徴される「自分の意志」を育てていない状態で攻撃性を象徴する火星の力を扱うことになるでしょう。どうなりたいのか、どこに行きたいのか、国としてどうありたいのかといった明確な意志が育っていない状態でいきなり火星を使いこなさなければならないのですから、使いこなすのは至難の業でしょう。
 

 火星の力は具現化能力なので、暴力にも愛にもなりうる可能性を秘めています。
 おそらく今回閣議決定されてしまった以上、法整備が完了する秋には米国は本格的に自衛隊と行動を共にするための打診をしてくる可能性は否定できません。
 

 もちろん悪いニュースばかりではありません。
 いま多くの人々がこの問題に関心を持ち始めているのも事実です。その意味では、今回の閣議決定はわたしたちが目を覚ますために必要な荒療治なのかもしれません。7月1日から防衛庁が全国の高校卒業見込み者へ入隊ご案内を一斉配布しましたね。これは偶然でしょうか。
 

 原発が危険であること、それが軍需産業と深く結びついていること、日本という国の難しい立場も知っていながら、わたしは戦後の経済的繁栄を享受してきました。その結果が311原発震災であり、現在の国民不在の政治なのだと思っています。子供たちに大人の責任を問われたら、うなだれるしかないほどわが身を情けなく思っています。わたしだけではなく、たぶん多くの子供を持つ親たちも同じ思いかもしれません。
 

 それでも前に進むしか道はないと思うのです。
 人類の歴史を振り返るなら、完全な世界などどの時代にもありません。いつだって人間はその時々の状況の中で精一杯生きて、戦って、愛してきたのですから。親の世代から受け継いだ痛みや不条理を一身に引き受けて、少しでも解決に向けて歩いてきたのが人類の営みそのものです。
 

 わたしには脳梗塞の後遺症で半身不随の老いた父親がいます。
 もう長いこと寝たきりで入院していますが、ある日、面会にいったときのことです。
 あの快活で社交的だった頃の面影はなく、老いて痩せた体をベッドに横たえたまま、ぼんやりと天井を見ている父の姿をみているときに唐突に思ったんです。
 

 
 生きるって、そういうことなんだ。
 左手以外は満足に体を動かすこともできず、一日中ベッドに寝たきりで楽しみもない。認知症で次から次へと記憶は忘れ去られ、複雑なことも考えられなくなってゆく。嚥下障害のため口から食事をとることもできず、直接胃に流動食を流し込み、食べる楽しみもない。排泄さえ自分ではままならない。
 

 それでも生きている。
 生きたいとか、生きようとかではなく、肉体は命ある限り、どんな状況でも最後の瞬間まで生きようとするのだということが、静かに心の中に落ちてきたんです。
 

 ひとは生まれ、成長し、老いて、肉体の機能を徐々に失い、やがて死んでゆく。
 父は決して立派なひとではありませんでした。半身不随になった当初はもがき苦しみ、身内に当たり散らしながらも必死にリハビリに励んだんです。でも排泄が自分でできなくなったとき、父の中で人間の尊厳ががらがらと音を立てて崩れていったのでしょう。捨て鉢になり、死にたいと漏らすようになりました。苦しみ、鬱、あきらめ。人間はなんて愚かで、いじましくて、切ない生きものなのか。
 


 必死で生きようとするその姿を目の当たりにしながら、わたしは確かに大切なものを受け取ったんです。
 きれいごとでは済まされない、愚かさもいじましさも含めて、生きるとはそういうことなのだと。
 人生全部を賭けて父が教えてくれたんです。

 

 もちろん父親自身はただ必死でもがいていただけですが、その姿そのものが娘のわたしにとっては大きなメッセージでした。人間は親から子へ、またその子へと、世代を超えて大切なものを引き継いでゆくのだろうと。そこには善悪ではなく、ただ生きるというシンプルで力強いメッセージが込められているのだと感じました。それはちいさな明かりがともったように心の中をあたたかく照らし続けています。
 

 問題は山積だし、子供を持つ親として胸が痛い。それでも父がそうしてくれたように、わたしもまた自分にできることを精一杯やろうと思います。
 せめて次世代に恥じない背中を見せてやれるように。
 その先はかれらなりに自分のものにして、わたしにできなかったことをしてくれるでしょうから。 
 

 この思いがわたしのすべての行動の原動力になっています。
 いまわたしたちに必要なのは問題の本質を見誤ることなく、国としてどこへ行きたいのか考えることです。個人の夢も未来も、国という環境抜きには語ることはできません。平和という幻想から抜けだし、わたしたちが置かれている現状を客観的に見つめ、そのうえで国としてどうなりたいのか、それをわたしたちひとりひとりが考え始めたとき、はじめてこの国は本当の意味でおとなになるのかもしれません。
 

 長文、読んでくださってありがとうございました。
 2014年7月5日(土) 12時12分 
 

 文責 白鳥澄江

 

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Comment

  1. なおねえ より:

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    生命は光・・否、いのちは闇の中のまたたく光 おとなへの階段は辛くても一歩一歩のぼらなくてはね(^^)

  2. キョーコ より:

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    なおねえさん そうですね。思春期の子供みたいですね。

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