身体と心 フェルデンクライス雑感
昨夜も週一回のフェルデンクライスATMクラスのあとはFIの無料体験レッスンをさせていただいた。
あ、FIというのはフェルデンクライスメソッドの個人レッスンのことです。
2012年から学んでいるフェルデンクライス・ティーチャーコースもようやく年明けには卒業ということで、いまは自分自身の学びのためにできるだけ多くの方のFIレッスンをさせてほしくて、ルテラムウのお客様や友人たちにFIの無料体験レッスンのモニターをお願いしたところ、たくさんの方が快く引き受けてくださった。
はじめてのFIレッスンで、背骨のうえに頭がのっている体感や、後ろを振り返ったときにレッスン前よりも柔らかく動いていることに気づいたり、肩や背中が軽くなったり、人によって感じることはさまざまだけど、みんな自分の体が楽に動くようになっているのを実感してくださっているようで、わたしにとっても毎回大きな学びがある。
ある方は体が楽に動くようになってから、イライラして子どもを叱る回数がぐっと減ったり、またある方は朝起きると胸のあたりが重たい感触だったのが、最近はすっきり気持ちよく目覚めると言っていた。
そんなお客様のお話を聴くたびに、FIを受け始めてそれほど経っていないのにもかかわらず、FIで起きた変化を生活の中で実感できる感性の豊かさと柔軟性に驚かされる。
5年前、わたしが初めてFIを受けた時のこと。
レッスン後の上半身の軽さと体軸が明確になったことにものすごく驚いたけれど、その感覚は翌朝にはかなり薄まっていたのをよく覚えている。当時のわたしの体は、習慣的な体の使い方に戻る比率とFIで学んだより快適な筋肉と骨の使い方に移行する比率の関係で、習慣的な体の使い方のほうに戻る比率がいまよりもずっと高かったのかも。
あれから5年。
いまとなっては昔の自分の体の使い方は思い出せないけど、いまのほうがずっと快適で若返っている(笑)。
フェルデンクライスメソッドを続けてゆくと骨や筋肉の連携プレーといった体のベーシックな機能が快適に使えるようになるので、結果としてそのときどきの自分の体のパフォーマンスをより多く引き出せるわけだ。
あともうひとつ感じるのは、以前よりもずっと骨格を自由に使えるようになったせいなのか、即興劇や即興舞をするときの動きそのものが心地いいこと。たとえば腕の微細な動きから次の動きが引き出されていって、自分の体の深いところから動きそのものを生み出すような感覚を感じるんだよね。
んーうまく説明できないんだけど、自分の中から生まれる動きって、じつは創造そのものなんじゃないかと思うねん。
それは誰かから正しい動きはこうで、だからこう動かしなさいと言われて、外側のお手本をなぞるように動かすのではなくて、微細な自分の骨や筋肉の動きを感じることで、その奥にある創造力の発露の手前の、かすかな動きを感じて、それを信頼して、それに導かれるままに動いたときに、自分にとっての現実世界が生まれる感じ。
動きは連続的だから、世界は一瞬、一瞬、更新されつづけているんだなあと思ったりする。
最近はこんなことをつらつらと思っていたりしています。
2016年9月14日
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