キャラクター(元型・アーキタイプ）と「人生という物語」
前回の12タイプ診断はいかがでしたでしょうか？
たくさんの方からご感想やコメントをいただきました。
ありがとうございました。
ご紹介させていただいたサイトはたまたま見つけたんだけど、本当によく出来ていて面白い。
遊び感覚でやりつつも、そこそこいまの自分を反映していると思います。
テストの細かな内容はあのサイトのオリジナルだけど、12タイプ診断はキャロル・S・ピアソンのアイデアです。
彼女のアイデアの元になっているのは深層心理学者のカール・ユングの元型という考え方とジョゼフ・キャンベルの英雄の旅（ヒーローズジャーニー）です。
診断では、「あなたは〇〇タイプです」と出てきますが、じつは私たちの誰もが心の中に12のキャラクターを全部もっているんです。
ここ重要です。
もういちど言いますよ。
私たちの心の中には、幼子・孤児・戦士・援助者・探求者・破壊者・求愛者・創造者・統治者・魔術師・賢者・道化の１２のキャラクターが住んでいるんです。
これらの１２のキャラクターは私たちの心の中に住んでいて、そのときどきの状況に合わせて表に出てくるんです。
で、いまいちばんメインで登場しているのが診断ででてきた「あなたのタイプ」というやつなんです。
たとえば私の場合なら、「あなたのタイプ」は魔術師でした。
魔術師というのは簡単にいうと、物事を変容させる力を扱うキャラクターです。
でも過去を振り返ると、幼子と戦士と道化が強く出ていた時期もあります。
ざっとそれぞれのキャラクターの特性を書いておきましょうか。
１ 幼子
幼子は基本的に無垢で無力です。
それゆえ愛されることを願っているし、自分自身や周囲のひとや人生そのものを信頼しています。
この性質が成長すると、どんなときでも決して希望を失わない楽天性になります。
この希望と信頼をもつ幼子だけが奇跡を起こすことができます。
マイナスに働くと、依存心が強く、周囲の自分へのマイナス評価を鵜呑みにして自信を失ったり、現実を直視するのを避けようとします。
２ 孤児
孤児は楽園を追放された幼子です。
だから孤児は幼子のように周りに頼りっきりで生きていけるほど、人生は甘くないことを知っています。
レベルアップしていくにしたがって、孤児は自らの傷を癒し、自分で自分の人生をコントロールする力、つまり自律していきます。
やがて同じ痛みを抱えている人たちに共感して、力を合わせようとします。
３ 戦士(英雄、戦士、勇者）
戦士は本能的な生命力からくる「自分はこうしたい、これが欲しい」という欲求を叶えていく勇気を表します。
具体的には自分の信じる信念や価値観にしたがって、目標にまい進していきます。
ときには信じるもののために、大切にしている価値観を全うするために戦います。
また自分と他者との関係の中で、明確な境界線をひく役割をします。
４ 援助者
相手の状態を見極めながら、その成長を促す親や教師のイメージ。
母性と父性を兼ね備えています。
たとえば男性の場合は、自分の中に存在する内なる援助者を認めて受け入れることができないと、出会う女性に母親役を求めるので、典型的なマザコンになりやすい。
援助者の性質がマイナスに働くと嫌なことを「嫌だ」と言えなくなったり、相手に献身しつつ同時に相手をコントロールしようとして共生関係になることもあります。
この状態に陥らないためには、戦士の性質である自分と他所との境界線を引く能力を育てておく必要があります。
５ 探求者
未知なるものを見てみたい、夢と憧れを追い求めたい衝動、己の魂からの呼びかけ（コール）に応えたい。
こうした性質が探求者です。
すべての人の魂は、心の中にいる探求者に呼びかけます。
「目を覚ませ、生まれてきた意味を思い出せ、世界に希望を注ぎ込め！」
と。
思春期から青年期にかけて、私たちは仕事や結婚など、まだ見ぬ世界へ飛び込みたいという思いに導かれるように新しい感きぃうに飛び込んでゆきます。
人生の折り返し地点が見えてくる中年期以降になると、コールは別の形でやってきます。
「自分の人生はこのままでいいのか？ このまま老いて死んでゆくのか？」
と。
人生の残りの時間と死という避けられないGOALを見据えて再度自分自身の心と向き合うことになります。
若いころと違って、この年齢域ではたんい現世的な成功ではなく、霊性も含めた生き方や在り方に目が向きます。
６ 破壊者
破壊者は自分にとって、最大の恐怖の象徴です。
多くの人にって、わかりやすいのは「死」への恐怖でしょう。
コロナ禍では、多くの人の心に死に対する恐怖が浮上しているのではないでしょうか。
けれど死は避けて通れないのです。
まずその事実を受けいれることです。
すると破壊者は私たちの味方になります。
死は避けて通れないけれど、それさえも受けいれて生きるとき、人生はかぎりなく豊かになります。
自分にとって、何が本当に大切なのか見分けがつくようになります。
７ 求愛者（恋人）
探求者、破壊者、求愛者、創造者は魂との結びつきがテーマです。
そのなかで求愛者は愛が大きなテーマになります。
愛がなければ、自らの魂と触れ合うことができません。
EQ（心の知能指数）アップのコツは〇〇を知ることのコメント欄にも詳細が書いてあるので、そちらも参考にしてください。
８ 創造者
真の自己(セルフ）が育ってゆくと、創造者も活動を始めます。
新しいアイデアや創造的な生活スタイルや思想、芸術など活動範囲は多岐に及びます。
９ 統治者
全体性の獲得と自己(セルフ）の誕生の象徴です。
内なる統治者が活動を始めると、本当の意味で自分自身の人生に責任を持つようになります。
１０ 魔術師
１１ 賢者
こちらもEQ（心の知能指数）アップのコツは〇〇を知ることのコメント欄を参照してください。
１２ 道化
無限の活力の源であり、旅の終わりと始まりに現れます。
突き抜けた道化にとって、道理も、責任も、秩序も関係ありません。
道化は、いまこの瞬間だけを生きているんです。
そして道化の選択基準は喜びです。
いかがでしたか？
これらの１２のキャラクターは誰の心の中にも住んでいます。
「あなたはこのタイプ」で出てきたキャラクターは、いまメインに出てきているキャラクターです。
たとえば魔術師=キョーコではないのと同じように、あなた=ひとつのキャラクターではないんです。
じゃ、なんでタイプ診断したのかといえば、いまの自分が好んで使っている自分の性質に気づくことができるからです。
それを客観視することができるといいですね。
するといまの自分の課題が見えてきます。
さらに多用しているメインキャラ以外の性質も少しずつ見えてくるからです。
私たちの人生は壮大なひとつの物語です。
誰の人生も、私には聖なる物語のように見えます。
その物語の中の登場人物たちについて知ることで、あなた自身の人生に宿る神話に意識を向けてみてはいかがでしょう。
2021年4月16日
★白鳥澄江の著書
なぜ眠り姫は海で目覚めるのか？ 超ネガティブ思考を解除する３つのメソッド
★今のあなたがわかるチェックリスト付きの無料で1章まるごと立ち読みキャンペーン中
↓↓↓
「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか？～超ネガティブ思考を解除する３つのメソッド」
でーぷすぎる記事やメルマガ限定記事は無料メルマガで配信しています。
興味がある方は、ぜひ下記のフォームから登録してみてね。
↓↓↓
