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東京壊滅? 相模トラフと黒龍の闇 5 最終章

 
御幸の浜1
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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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お待たせしました。
『東京壊滅? 相模トラフと黒龍の闇シリーズ』の最終章のお届けです。
はじめての方のために、シリーズの目次をあげておきますね。
 

【東京壊滅? 相模トラフと黒龍の闇シリーズ】
1 命の期限 2024年9月8日
2 相模トラフ 2024年9月9日
3 迷い 2024年9月10日
4 御殿場の黒龍 2024年9月11日
5 最終章 2024年9月14日 ← いまここ
 

峠越え

「この道・・・ほんとにだいじょうぶ?」
 
わたしたちは吾妻神社をあとにすると、御殿場線足柄駅を抜けて県道78号にはいった。県道78号は御殿場から大井に抜ける峠道だ。途中、酒匂川にぶつかる手前で伊豆箱根鉄道大雄山線と並走する74号線にはいって一気に相模湾に抜ける予定だった。
 

見通しの悪いブラインドコーナーがつづき、道がどんどん狭くなる。車1台通るのがやっとの道幅なので、正面から対向車が来たらアウトだ。
 

「ほんとに大井まで抜けられるのかなあ・・・」
「だいじょうぶだ」
 

これまでの経験上、グーグルマップは軽自動車じゃないと走れないような狭い道を指定してくることが多々あるので指示を鵜呑みにすると痛い目にあう。10年前に四国に行ったときは平然と登山道を指示されて絶句したことがある。さすがに登山道の入り口を見て、その提案は却下したけど。
 

「まあ、登山道じゃないだけましだけど、けっこうこの道はヤバイよね。この車は小回りがきかないし」
「ああ、これまででいちばんヤバいかも」
相方が平然と笑う。
 

わたしたちの他にはうしろにいる軽自動車だけだ。ふだんあまり使われていないのか、道はあまり整備されていない。どうやらわたしたちは旧道にはいってしまったらしい。
 

こんもり茂った木のせいで先がまったく見えないので、カーブに差しかかるたびに警笛をビービー鳴らす。
気がつくと後続の軽自動車がいなくなっていた。
 

「あれ? 軽がついてこないよ」

県道365号線に合流するまでは1本道だからいなくなるのはおかしい。事故った気配もない。もしかしたらカーブのたびに警笛をビービー鳴らしながら走っているわたしたちがアブナイ車に見えたのかもしれない。

「ほら、助手席にコワいひとが乗ってるし」

相方がうそぶく。
失礼だな(笑)。
 

365号線と合流したとたん、道幅がいっきに広くなり、交通量が多くなった。
足柄山大聖堂の駐車場で休憩をしていると、さっき後ろを走っていた軽自動車が通りすぎていった。やっぱりアブナイ車に認定されて距離を置かれたのかも(笑)。
 

そのあとは相模湾まで順調なドライブだった。小田原市内にはいり、早川漁港の手前で左折した。

「どこがいい?」
「そうだな・・・この御幸の浜のあたりに停められる?」
 

そろそろ日没だ。
車を駐車場に停めて、海岸に向かう。
おだやかな夕暮れの風が心地よい。
ビーチの手前にトンネルがある。
 

海へと続くトンネル
 
通称「海へと続くトンネル」をくぐると、そこには太平洋がひろがっていた。
 

(来たよ。ここだね)
 

どこまでもつづく水平線と砂浜。
あたりには黒龍の気が満ちていた。
 

じつは最初に行った九頭竜神社で祈ったときに、黒龍の怒りはとっくに鎮まっていたのだ。それならなぜ東田中浅間神社と吾妻神社、そして相模湾に来たのか?
 

それは最後の詰めをするために、九頭竜神社、東田中神社、吾妻神社、相模トラフの真上のビーチの4つのポイントを踏む必要があったからだ。
 

断層と結界

 

まず相模トラフの図を見て欲しい。赤い線で囲まれた部分が相模トラフだ。

相模トラフ

図1 相模トラフ(地震本部・海上保安庁提供データ使用

 

北は栃木と茨城の県境をとおり大洗磯崎神社のあたりで太平洋に出て、犬吠埼沖をかすめて房総沖をぐるっとまわり、相模湾の早川港付近から陸地にはいり、伊豆箱根鉄道大雄山線沿いに箱根を回り込んで、西端の御殿場をとおって、山梨と神奈川の県境付近を抜けて栃木方面に繋がっている。
 

今回、最初に行った九頭竜神社は相模トラフの際に位置していて、その真北に東田中浅間神社、さらにその北西の相模トラフの西端に吾妻神社がある。正確にいうと西端はもう少し北西にずれるかもしれないけど、この場合は見立てで問題ない。

相模トラフ地形と神社

図2 3つの神社と相模湾の位置関係

 

断層の西端の吾妻神社から県道78号線を走り、相模トラフの縁をなぞるように相模湾に抜けることで、相模トラフと大いなる力との繋がりがよりクリアになるため、直接地殻に対する鎮めの力として働く。
つまり結界だ。
古代の神社なども、同じような目的で建てられていることが多い。

走行ルート

図3 走行ルート

 

私たちが走ったルートと相模トラフを重ねた図がこれ。ピンク色のマーカーが相模トラフの縁だ。ざっくりだけど、わたしたちが走ったルートと相模トラフの縁が重なることがわかる。

相模トラフと結界

図4 相模トラフと結界の関係

 

あらためてグーグルマップを見ると相模トラフの縁沿いは神社が多い。
茨城の大洗磯崎神社もそうだけど、要所要所にランドマークのように神社が建っているのは、やはりむかしの人々は何かを感じてその場所を選んだんだろうな。
 

ポイントを踏むもうひとつの理由は祈る人間の本気度と覚悟を試されるからだ。
『だいじょうぶ 肩の力を抜いてみて』にも書いたけど、身体をもった人間なので、やっぱり行動することで意志が明確になって、祈りが深まっていく
 

黒龍はそこを見ているわけだ。
この構造はゲームと似ているかもしれない。主人公が敵を倒すことで保持しているポイントが上がり、次のフェーズに入ることを許される。そして最後にボスキャラを倒すというやつ。
 

まとめると、ポイントを踏む理由は二つある。
1、地殻の動きを制御するために結界を張る。
2、自然界を司る龍神や地神に本気度と覚悟を示すと同時に自分自身の意志を明確にするため。
 

そしてここがいちばん重要なんだけど、人間の欲深さに対する黒龍の怒りを鎮めるためには、あえて結界を踏むことで黒龍と対等な土俵にあがる必要があった。
だから九頭竜神社で祈ったとき、すでに黒龍の意識は変容していたけど、あえてわたしに課題を突き付けてきた。

本気なのか? と。
 

こちらもそんなことは最初から想定済みなので、指示されたとおりのポイントを踏みながら最終目的地である相模湾に向かったのだ。
 

黒龍神事

夕暮れの砂浜に穏やかな波が打ち寄せる。
遠い水平線に目をやると、相模湾の龍神たちの動きに合わせるように水面がきらきらと輝くのがみえる。
 
御幸の浜2

 
わたしは静かに目をとじた。
 

ちいさく息を吸った瞬間、大いなる力が胸のなかに入ってくる。
「わたし」という器のなかに大いなる力が無限に広がっていく。
「わたし」でありながら、同時に「わたし」は大いなる力そのものとしてそこにいた。
 

穏やかでクリアな意識のまま、黒龍を胸のなかに呼び入れる。
強烈な覇気。
わたしはかすかにほほ笑んだ。
 

人間という種に対する怒りも憤りも、すべて受け入れよう。
破壊の意志すらも、そのまま受け入れていく。
 

逆巻く濁流、轟音と大地の悲鳴。
ひとの悲しみ。
怒りや憎しみ。
どこまで満たしても、満たされることがない尽きることのない欲望。
 

そのすべてをただ受け入れる。
 
 

・・・ともに、在れ。
 

と。
 

黒龍のよろこびが伝わってくる。
この世界をこの世界として在らしめる力、大いなる力とともにいるからだ。
それはどこまでも穏やかだった。
 

ひとは愚かなものよの。
 

そうだな。どうしようもなく愚かな生きものだ。
 

それでも守りたいと願うのか?
 

ああ、わたしもまたひとだからな。
 

いつまでひとをやるつもりだ。この先はますます厳しくなろうに。
 

さあ・・・神のみぞ知る、だ。
 

それもよかろう。
人類を滅ぼすなど、まばたきひとつ。
急ぐこともない。
 

黒龍の楽しそうな笑いを含んだ覇気を感じたつぎの瞬間、黒龍の気配がすうっと消えた。
目をあけると、いつのまにか西の空にオレンジ色に染まった雲がたなびいていた。
 

どうやら黒龍はわたしたち人類が自然と共生する道を模索する可能性を信じて、当面は人間の行動を観察する気になったらしい。
期限ぎりぎり二日前で、わたしも命拾いしたというわけだ。

じつは相模トラフにいた黒龍は相模トラフに限定された存在ではなかった。地球全土にひろがる地殻を支配する黒龍だった。かれらがその気になれば人類はかんたんに滅ぶのだろう。
 

人間はいつまで気象兵器や核、化学兵器を作りつづけ、争いつづけるのだろう?
けれど彼らを批判しても始まらない。
 

わたしたちは表面的な平和を保つために、社会の闇をなかったことにして生きている。
ぜんぶの闇を直視していたら、メンタルがもたないからだ。
その意味ではわたしもまた欺瞞に一役買っているわけだ。
 

でも清濁あわせのまないとこの社会では生きていけないんだから、それでいい。
大事なのは欺瞞だと気づいていることだ。
 

あれ? ふと気がついた。
黒龍の破壊的な力に象徴される闇は、じつはわたしたち人間のもつ闇そのものなのではないのか?
 

怒りや欲望、狂気といった負の感情は多かれ少なかれ誰の心のなかにもあるけど、ふだんは心の奥深いところにしまい込んでいて、自分では気づかないことも多い。
黒龍はわたしたちのもつそうした負の感情の写し鏡なのかもしれない。
 

だとしたら道はある。
それぞれが自分自身の心の奥にある負の感情に気づいて、それを受け止めて、許してあげればいい。
そんな醜い自分を直視するのは辛いかもしれないけど、でもだいじょうぶ。
きっとできるよ。
 

なぜならわたしたち日本人の魂のなかに日本の中心がしっかりはいっているんだもの。
だから自分自身の負の感情を受け止めることは祈りであり、神事そのものだのだから。
 

それともうひとつ。
医療・政治・経済・科学・教育、国際ニュース、どの分野でもいいから自分で調べて事実を知れば、一気に視界がひらける。
そして自分にできるちいさなことから始めたらいい。
いつもより家族にやさしくしてみるとか、鉢植えを育ててみるとか、なんでもいい。
 

ひとりひとりがほんの少しだけ、自分にやさしく、聡明になったら、きっとこの世界は変わるだろう。
それまで黒龍が待っていてくれることを祈ろう。
 

夕方の風が心地よい。
わたしたちは風に舞う龍神たちに別れを告げるとその場をあとにした。
(了)
 
2024年9月14日
 
御幸の浜3

 

【東京壊滅? 相模トラフと黒龍の闇シリーズ】
1 命の期限 2024年9月8日
2 相模トラフ 2024年9月9日
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5 最終章 2024年9月14日
 
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