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16年前に視たある光景がわたしの人生を変えた③「解放された、その先にあったのは」

 
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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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前回までのストーリー16年前に視たある光景がわたしの人生を変えた② 「チャレンジ」
 

過剰な恐怖

なぜ海での体験がその後のわたしの人生を激変させたのか?
それは過剰な恐怖が減った結果、恐怖のポジションが適正な状態になったからだ。
どういうことかというと、恐怖には二種類ある。
 

ひとつは適正かつ必要な恐怖。たとえばぐらぐら煮たったお湯を扱う時は火傷しないように細心の注意を払うし、切り立った断崖絶壁から下を見たらほとんどのひとは恐怖を感じる。これは生命体としての自分を守るために本能に組み込まれた適正な恐怖だ。これがなかったら人類は初期の段階で絶滅していたはずだ。
 

ふたつめは過剰な恐怖。
じつはこれが人類の悩みの根源だと言ってもいい。
じゃ過剰な恐怖ってそもそもなんだろう?
 

ほとんどのひとは生まれて間もない赤ん坊の頃に、ある命令を受け取る。
それは、「存在するな」という究極の命令だ。
 

心理学の一分野である交流分析では、この究極の命令を「魔女の呪い」と呼ぶ。適正な恐怖と違って、これこそ必要のない最大の恐怖だ。当然、この命令を受けた赤ん坊はそのまま生きることができない。ところが人間の赤ん坊に備わった生存本能は非常に優秀で、「存在するな」の発動を回避するために、周囲の要望をくみ取って新たなプログラムを上書きするのだ。
 

たとえば、「いい子にしているなら、存在していい」「自分を犠牲にして周囲を喜ばせるなら、「存在していい」「自分自身の人生を生きないなら、存在していい」「成功しないなら、存在していい」「失敗しないなら、存在していい」等、書きだせばきりがない。やっかいなのはこれが無意識レベルで動いているので、なかなかプログラムの存在に気がつかないってことなんだよね。
 

さらにプログラムの存在に気付いたとしても、多くのひとにとって自分のパターンから抜け出すのが困難なのはプログラムを書き換えることで根底にある魔女の呪いが表面化する可能性を無意識に感じ取っているからだ。

 

魔女の呪いはエイリアンの卵

「存在するな」という魔女の呪いはエイリアンに似ている。
シガニー・ウィーバーが主演した「エイリアン」三部作だ。エイリアンに卵を産み付けられた人間は体内でエイリアンが成長すると用済みになって死んでしまう。宿主を殺して生まれでたエイリアンはやがて成長すると別の人間に卵を産み付ける。こうして不幸な連鎖が繰り返されてゆく。
 

魔女の呪いの発動を防ぐために、わたしたちは自分の個性や感情を殺し、プログラムされた思考パターンにしたがって借り物の人生を生きる。けれど多くの場合、そのプログラムはわたしたちを幸せにしない。心のどこかで何かが違うと感じながらも、プログラムの中にいるため何が違うのかわからない。やがて魔女の呪いから逃れられないまま親になり、呪いは親から子へと伝わってゆく。まるでエイリアンの卵だ。

 

無条件の愛

じゃ、魔女の呪いを解除するにはどうすればいいのだろう?
それは無条件の愛を受け取ることだ。
 

これね、シンプルだけど、無条件の愛を伝えるのはすごく難しい。考えてみて欲しいんだけど、たとえば多くの親はわが子を無条件に愛しているんだよね。でも人間だからいつも慈愛に満ちた精神状態でいられるわけじゃない。ときには自分自身の悩みや感情に飲み込まれて心がささくれ立っているときだってあるし、子どもに当たるときだってある。そもそも親自身が魔女の呪いから解放されていない場合がほとんどだ。
 

でも赤ん坊はそうした親の背景なんかわからないし、無条件の愛を受け取る力もまだ育っていない。世話をしてもらわなければ一日たりとも生きのびることができない赤ん坊は、親や周囲の環境に敏感に反応して「存在するな」というメッセージを受け取ってしまう。こうして赤ん坊は「〇〇するなら、存在してもいい」というプログラムを自分の中に取り込んでゆく。
 

つまり人間には無条件の愛を与えることはできない。
だからあなたがもし生きづらいのだとしたら、それはあなたのせいじゃない。
だってわたしたちは生まれた時から呪われているんだもの。
そしてもしもあなたが親なら、自分を責めることはない。
だってわたしたちは神さまじゃないんだから。
 

だからこそ人類は無条件の愛を感じたくて、祈りや瞑想といった人智を越えた世界にそれを求めたのかもしれない。もちろんおとなになってから、祈りや瞑想や心理療法などの力を借りて魔女の呪いに気づき、解除するひともたくさんいる。
 

わたしにとっての魔女の呪いは、「自分なんかにできるはずがない」「無力な自分には価値がない」の相反する二つのそれだった。それは気づいたときから10年以上の年月をかけて、祈りや瞑想をしているうちに薄皮を剥ぐようにゆっくりと解除されていった。
 

与那国島で海に入ったときに感じたのは深い安心感だった。
どこまでも透明で暖かい海の中で、全身の力を抜いてゆらゆら揺られていると無警戒な魚たちが目の前を通り過ぎてゆく。夢の中で空を飛ぶ感覚によく似た浮遊感は何かに似ている。
 

あ! 羊水だ。そのときそう思ったのだ。
 

無条件に守られて愛されているのを感じながら、まるで海に抱かれているみたいだと思った。
これまでずいぶん力が入っていたんだな。
このとき最後の殻がはがれたのかもしれない。
なんだかすごく気持ちがいいなあ・・・・・・。

 

縄文のユリ

与那国島から帰ってきて、その後の人生は大きく変わった。
思い立って、心理カウンセリングとサイコシンセシス(統合心理学)を学び、1年後には店舗を借りてカウンセリングサロンを開業した。
 

小さな勇気が必要だったけど、海にはいって、ずっとわたしの行動を押さえつけていた「自分なんかにできるはずがない」という魔女の呪いが解けたことが大きかった気がする。あるレベルに達するまでに訓練が必要な祈りや瞑想よりもずっと簡単なのに、わたしたちの心を根底から変化させる力が大自然、とりわけ南国の海にはある。
 

そしていま、積み重ねてきた経験と知識が徳之島での乙姫プロジェクトとしてかたちになっている。その徳之島には日本最大の海底鍾乳洞があって、白砂に半分埋まった土器が見つかっている。どうやら7000年前の縄文海進で沈む前に住んでいた人々が使っていた土器だという。
 

縄文時代ではユリの球根は大事な食料のひとつだったらしく、当時からユリの花は愛されていたのだろう。16年前に視た光景がいまの場所へ導いてくれたのだとしたら、海の力は縄文スピリットからのいまを生きるわたしたちへのメッセージなのかもしれない。
(了)
 

2019年5月11日
 

【ブログ内参考記事】
・16年前に視たある光景がわたしの人生を変えた① 「はじまりはユリの匂い」
・16年前に視たある光景がわたしの人生を変えた② 「チャレンジ」
・16年前に視たある光景がわたしの人生を変えた③「解放された、その先にあったのは」

 

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