祈り方のコツは?
ここ数日、数人の方から異口同音に祈りのコツを教えてほしいと言われた。
以前は「祈りの勉強会」を開催していたので、コツ(?)をお話しする機会もあったけど、そういえば最近は「サイコシンセシス講座」や「フォーカシング講座」が多くなあ。
というわけで、祈りのコツについて簡単に解説。
ずばり、
自分を捨てること。
ただし捨てるには、捨てる「自分」をちゃんと持っていないと捨てられないわけで。。。
禅問答のようだよね。
どういうことか、順を追って説明してゆくね。
あ、そうそう、ここで言う「自分」というのは、心の中で湧き上がってくるさまざまな感情や欲望や願いや思考や感覚、さらには湧き上がるさまざまなイメージのことだと思ってください。
まずはそれらに気づくことが一歩目。
それに気づいたら、祈っている1分間だけでいいから、そうしたものを一時的に横に置いておく。祈るときは自分の意志や願いをすべて横に置いて、できるだけ受け身な気持ち作ることが大事。そうすると、神社なら神社の神様がすーと心の中に入ってきて、にっこりほほ笑んでくれる。
以上が入門編。
そろそろ入門編はわかってきたので、もうちょっと深く祈りたい、大いなる力に繋がりたいという第二段階のひとには心のお手入れとケアがおすすめ。
そもそも自分の心の状態に気づくというのがじつは結構難しい。
大きな喜びや激しい怒りや強い不安なら、どんな鈍感なひとでも気づく。ところがまるで心のノイズかバックグラウンドのように、つねに流れ続けている悲しみや怒り・不安・恐れは発見しづらい。その感情があるのが当たり前になっていて、心がその感情に対して麻痺しているからだ。
当然、麻痺した状態なので、つねに自分の心のなかにある習慣化された思考や感情には気づかない。気づかなければ、一時的に横に置くことはできないよね。
ここではじめて多くの人はトレーニングが必要だということにはたと気づく。
習慣化された思考や感情に気づくにはどうしたらいいのか?
いま現在の自分の心はどんなパーツでできているのか気づける集中力と観察力を身に着けることが大事になってくる。このあたりはサイコシンセシスなどの現代心理学ではちゃんと技術が確立されているので、地道にコツコツと練習するといい。
ちょっと下世話な表現だけど、心はラーメンどんぶりみたいなものだと思うと分かりやすいかな。
どんぶりの中に水を入れようと思ったら、まずはどんぶりの中身をからっぽにする必要がある。空っぽにするには、どんぶりにラーメンが入っていることに気づく必要があるわけ。それに気づかなければ、どんぶりを空っぽにすることはできないからだ。
じゃラーメンは不要かっていうとそんなことはないよ。
美味しくいただいて、消化して、血と肉にすればいい。
捨てるというのは比喩で、実際はそれがどんなにネガティブな感情であっても、不要な感情などひとつもない。
むしろ発見して、味わったとき、その感情は人生の豊かさを教えてくれる素敵な彩にかわる。
この作業を続けていくと、やがて心という器が美しい艶と彩をもつようになる。
すると器じたいが力をもつようになる。
器に見合った美しい彩のエネルギーがつねに器の中に流れ込むようになる。
とくべつがんばって目標を設定しなくても、器が器に見合った出来事や流れを呼び込むようになる。
わたしはこれを自動操縦と呼んでいる(笑)。
そんなわけでまずは気づく、それを1分間だけ横に置くというところからはじめるのがおすすめです。
2016年6月30日
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