激動の時代を乗り切る極意 1
いつのまにやら2008年もあと二週をきったね。
今年は震度4程度の地震の頻発や火山の活発化、夏の水害など自然の猛威を感じずにはいられない年だった。さらに経済に目を転じると、10月以降の株価の暴落は企業の倒産、派遣社員などの解雇といった連鎖を生み続けている。
夏以降、今後の流れを感知するにつけ、さすがにブログに予知情報をアップするのをためらったまま今に至るというくらい状況は厳しい。おそらくこの状況は来年の7月から10月くらいにあるひとつ目のピークに向けてさらに進んでゆく可能性は高い。
今後起きることは日本にとって戦後はじめての大きな転換期になる。ここで踏ん張れるかどうかが政治的にも経済的にも、その後数十年、もしかしたら数百年の流れを決めるといっても過言じゃない。
つまりこれから数年間が正念場となる。
雇用問題をみるとわかるけど、現行のシステムはすでにあちこちでほころびが見えはじめている。わたしたちは社会的な矛盾、とりわけこの国が政治的に独立国ではないという現実を直視することを長いあいだ避けてきた。その結果、経済的にも半独立国に転落しようとしている。これがいまの日本の置かれた立場なんだよね。
けれど社会構造ががたがたと揺れはじめている現状はこうした問題を根底から変えるチャンスでもあるんだよね。
どういうことかっていうと、この国が半独立国であることに気づいていないという時点で、わたしたち日本人の多くは戦後のマインドコントロールからまだ抜け出していない。
マインドコントロール、すなわち刷り込み。
不当な仕打ちや生命を脅かされる状況におかれると、健全な精神状態なら人間は怒りを感じるものなんだよね。ところが健全な怒りを感じることで、より自分の立場が不利になる状況や強い罪悪感をもっている場合、ひとは無意識に自分の胸の中の怒りを押さえつけて感じないようにしてしまう。
わかりやすい例をとると親子関係がそう。
たとえば親が子供の気持ちを受け止めることができず、ちょっと子供が自分の思い通りにならないと頭ごなしに厳しく怒るということが日常的におこなわれている場合、子供は親の不当な仕打ちに対してほんとうは怒りを感じているにもかかわらず、無意識に自分の怒りを抑え込む。そして「怒り」のかわりに「わたしは悪い子・親の言うことをきくいい子にならないと愛してもらえない。だからわたしはいつも親を喜ばそう」と思い込んでしまう。これが幼児期の刷り込みといわれるもの。
その結果、その子供はおとなになっても自分の気持ちを殺してまで親をはじめとした自分以外の人々を喜ばそうとしてしまう。やっかいなのはなかば習慣化した心の動きなので本人は自分のこのような心の動きに気づいていないことなんだよね。けれど自分の本当の気持ちを殺しているため人間関係が思うようにいかなかったり、なんだかよくわからないけれど毎日がしんどかったり、つらくなってくる。
これが親ではなく対国であっても原理は同じ。
自分たちの置かれた立場や本当の気持ちに気づくことは痛みがともなう。戦後の多くの日本人がマインドコントロールを受け入れたのは、もろく壊れやすい自分たちを守るためだったんだよね。それはそのときのベストの選択だったのだと思う。
そしてわたしたちはどういう形であれ生きのびてきた。これは戦後の焼け野原を必死に生きた世代を誇りに思っていい。かれらががんばってくれたからこそ、いまのわたしたちがいるわけだから。
けれどもうマインドコントロールを取り外してもいい時期にきている。終戦後、マッカーサーが当時の日本人をみて、「12歳だ」といったのは有名な話だけれど、実際そのとおりだったのだろう。当時の日本人の精神はまだ幼かった。敗戦のショックや価値観の転換のなかを生きのびるのに精一杯で、自分自身の心を動きをしっかり感じて、精神的に自立して大人になることができなかった。
あれから半世紀以上が過ぎ、世界はまた激動の時代にはいりつつある。わたしたちが当時の日本人と違うのは、本気になれば情報を得ることもできるし、精神的に自立する方法を得るチャンスももっているということ。
そして本当の意味での精神的な自立と自律なしに、これからの時代を乗り切ることは難しい。なによりもこれをしっかり肝に銘じてほしい。どれだけのひとが自律&自立できるかが、今後の国の行く末を決める。
わたしは心理カウンセラーであると同時に思い通りに現実を変えることができる力をもったシャーマンでもある。思い通りに現実を変えることはじつはシャーマンの専売特許じゃないんだよね。これはネーミングはさまざまだけど、すでに確立されたきわめて論理的なノウハウがあって、それを実践すれば誰もがシャーマンと同じように現実を変え、望んだとおりの未来を創ることができる。わたしはそうした力のある人間を育てたいし、かれらがこの国を変えると思っている。「人間力養成講座」もその一端なんだよね。
というわけで年末年始にかけて、すこしずつ文章で伝えられる範囲で時代を乗りきる方法を書いてゆこうと思います。今日書いた「自律・自立」はとても大切なキーワードのひとつ。そして個人と社会は切り離せない関係にあるので、ニュースを見たらそれを鵜呑みにせず、まずは自分の頭で考えることを意識してみてね。
※いつも読んでくださってありがとうございます。多忙のためなかなかお返事を書くことは出来ませんが、意見交換の場としてご自由にコメント欄をお使いください。ノーレスであっても書いてくださったことに感謝しつつ、すべてのコメントに目はとおしています。愛と感謝をこめて。
2008年12月19日
【サイト内参考記事】
激動の時代を乗り切る極意 1
激動の時代を乗り切る極意 2 『逆転』
激動の時代を乗り切る極意 3 『自己正当化~対人関係編』
激動の時代を乗り切る極意 4 『我』
激動の時代を乗り切る極意 5 ハーメルンの笛吹き
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Comment
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あ~~、まさしく私もこのことが言いたくて、頭の中をぐるぐるしてましたよ~。 今せっかくこんなに情報が手にはいることができるから、 いままでの習慣やらトラウマやらをぬけだして、知恵を使った行動が 必要だと思います。 観念的に、精神性や宗教観みたいなものだけで、 納得してたらまさに「カモネギ」じゃないかと! でも、ほんとに難しいです。いろんな考えの人、精神状態の人、諸々がいるから、ひとつにまとまって 「もう意味わかんないことや価値を見出せないことに搾取されたくないです!」って言えると一番いいけど、 現実はまだまだ頭数が少ないと思う。 キョーコさんのように、スカっとこのあたりのことを言語化できるといいなあ自分。
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まさに、自立・自律が必要だと、先日オーラリーディングで言われたばかりです。自立・自律するにはどうしたらいいのでしょうか。
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自立・自律ってかなり精神力いりますね。 私は以前東京のベットタウンに住んでいた時 ご近所さんにちょっとばかにした感じで 「なんでセカンドカー買わないの?」と言われたことがあるんですが、 「歩ける範囲は歩いていくのでうちは必要ないから」と言うと怪訝な顔をされました。 日常生活の中で、みんな横並びじゃないといけない、 という風潮は強いですね。それぞれ家庭の事情があるので 必要なものだけ買えばいい、というスタンスは風当たりが強いです。 また現在の自動車産業の状態を観ると、かつての好業績は上げ底だったのではと感じます。 自分できちんと判断できずに騙しの業績を信じてしまうと後が怖いです。
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>無意識に自分の怒りを抑え込む。 私まさにこれです お書きになられてるように本当に習慣化していて 未だに現在進行形でやらかしてます またやったと気づくだけましになったのかもしれませんが 心に余裕の無いときは高確率でやらかして後悔してます しかし原因が判ったので次は気をつけようと思うように なりました。昔に比べれば格段の進歩です ひょっとして原因がわかれば螺旋を進めるのかもな、 なんて思いつつぽてぽて歩んでおります^^
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さくらこさん 明けましておめでとうございます。 ご挨拶が遅れましたが、今年もよろしくお願いします。 >自立・自律ってかなり精神力いりますね。 そう思います。 ちいさなことからチャレンジしてゆくうちに、周囲もこのひとはそういうひとなのかと思うようになるので、そのうち周囲の風あたりも気にならなくなりますよ。それまでの辛抱ですね^^
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+-さん 明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 >ひょっとして原因がわかれば螺旋を進めるのかもな、 なんて思いつつぽてぽて歩んでおります^^ そうですね。かなりいい感じで螺旋階段を進めると思います。ポイントはつねに自分の感情の動きを把握するように意識することですね。