夏の戯言 シャーマン裏話2010
さて昨日7月22日、1年間使用していた御茶ノ水オフィスを引き払いました。
すべての手続きを終えて、無事神田明神でご報告を終えて食べた昼ごはんのおいしかったこと(笑)。
一連のオフィス移転にともなう作業の裏には、大がかりなシャーマン神事が絡んでいるんですが、まあ夏のミステリーということでたまにはこんな話も面白いかな。というわけでシャーマンの戯言です。
☆
2010,7 阿修羅と奈良震度4
そもそも御茶ノ水オフィスに移転するきっかけは、ちょうどいまから一年前の2010年7月にさかのぼる。
毎朝起床すると、まず祈るのが30年来の日課なのだが、その日もいつものように手を合わせた。静かな時間が続き、祈りが終わる頃、不意に阿修羅が目の前に顕れた。いや心眼に映ったというほうが正確かもしれない。
ーーー興福寺!
理由もなく、でも確信に近く興福寺の阿修羅像だと思った。
どうして興福寺の阿修羅が・・・・・?
心の奥で今回の神事は奈良かと思いつつ、遠いな・・・・いやまてよこの感じはかなり急を要しているが、仕事の予定はどうだったかななどとブツブツ言いながら、朝のニュースを見ると画面にテロップが流れている。
6時19分 マグニチュード5.1 震度4 奈良(※ 市町村名はわすれた)
一瞬、画面に目が釘付けになった。
奈良? う~ん・・・そうか。しょうがない。出がけに神田明神にあいさつに行くか。
この頃のわたしは何かにせっつかれるように、それまで使っていた日本橋のオフィスから新しい場所に移転することを決めて、やっと御茶ノ水オフィスの賃貸契約が決まったところだった。もちろん最初から御茶ノ水に決めていたわけじゃない。いや、そもそもオフィス移転もある日突然思い立ったというのが正直なところで、いろいろな理由はあったにせよ、すべて後付に過ぎない。要するに思いつきなのだ。
梅雨の中休みの暑いさなか、日本橋、四谷、麹町などあちこち歩き回ってみたもののいまひとつ気に入らない。歩き疲れてへばっている私に不動産屋のお姉さんがおずおずと言った。
「ご希望の駅ではないんですが、御茶ノ水にも一件あるので参考までに見にいきますか?」
それが御茶ノ水オフィスだった。
部屋に入るなり、一目で気に入った。予算的にも問題ない。
それにしても・・・・なぜいまオフィス移転なんだろう? いま使っている日本橋のインキュベーションオフィスは使いにくいというのが本音ではあるんだけど、本当の理由はそうじゃない。御茶ノ水・・・・なんだよね。そう、ここ御茶ノ水に来い、と。
じつは春くらいから頻繁に降りてくるメッセージがあった。
ーーー・・・・に、来い
笑われるかもしれないけど、そのころの私はシャーマンの仕事から離れて、経営者としての日常にどっぷりつかっていたかった。シャーマンの仕事は隠密行動が基本で、すべて完了するまで口外できないし、ブログネタにもできない。死ぬまで口外できないことも山ほどある。人間界的には苦労が多いわりに報われない(笑)。それよりもやればやっただけ正当に評価される経営のほうが面白いと思っていた。だからことさら降りてくる声を無視したかったんだよね。もう解放してくれ、と。
けれど今回降りてきているそれは、その場所に行って祈るとか、そういうことではなく、一日の大半を過ごすオフィスをそこに移転してまで長時間その地に存在する必要があるというのだから尋常じゃない。それほどの何かが迫っているんだろうか?
結局その声を無視することはできなかった。私がそこにいることで微力であっても何かの役に立つならそれもいいか、というのが最終的に御茶ノ水に移転することを決めた理由だった。
将門
そんなわけで朝の祈りでだしぬけに阿修羅を見てしまったわたしはいつもより早めに家を出て神田明神に向かった。神田明神は御茶ノ水駅から5分ほど歩いたところにある。江戸総鎮守として東京、神田、日本橋、秋葉原、大手町・丸の内など108の町の総氏神として都民に親しまれており、一ノ宮から大己貴命、少彦名命、平将門が祭られている。
朝の境内はひともまばらだ。
本殿で手を合わせ、ひとしきりお参りして石段を降りようとした直後だった。
不意に突風が吹き、強烈な意志をともなったエネルギーが天空を突き抜けた。
ーーー東から風を起こす
それは日本列島の深部にこれまで封じられてきた変化のエネルギーの総意だった。
マ・サ・カ・ド
ーーー平将門・・・・・!
それは改革のエネルギーの象徴そのものだ。
改革? ・・・・って、どれだけのエネルギーが動くんだ?
わたしは呆然としたまま、しばらくエネルギーが飛び去っていった抜けるような青空を見上げていた。
ふと気づくと、ガタガタと腕が震えていた。
それから二日後。私は朝一番ののぞみに乗っていた。優秀なブレーンでもある大阪の友人と待ち合わせての日帰り奈良旅行だ。目的地は二日前に降りてきた阿修羅像のある奈良の興福寺。
絶句、降りてきたメッセージ
興福寺は天智8年(669年)、藤原鎌足が重い病気にかかった時に夫人である鏡大王が夫の回復を祈願して建てたのが始まりだという。その後、和銅3年(710年)、平城遷都のさいに興福寺と名づけられた。阿修羅像が造られたのは天平6年(734年)。この時代は大地震や津波などの天変地異、疫病の蔓延、政変など不安定な要素が多かったらしい。
684年 白鳳南海地震- M 8.0~8.3、同時期に東南海・東海地震発生
701年 丹波で大地震、若狭湾の冠島と沓島が海没
715年 三河国・ 遠江国(静岡・愛知) M 6.5~7.5
734年 天平地震(五畿七道地震) M 7.0
745年 岐阜県南部 M 7.9。
阿修羅像の人気は、こうした時代の痛みと、それでもなお生きようとする人間の命を見つめ続けてきたあの目のせいではないだろうか。
なぜ? どうして?
まるで答えのない問いを虚空にむかって発しつづけているかのような表情が見る者の共感を呼ぶのかもしれない。
そんな事を考えながら、興福寺の国宝館に入る。
そこにはたくさんの仏像が並べられ、館内は大勢の人でごった返していた。
阿修羅像の前に立つ。
一筋の天啓が降りた。
ーーー都、壊滅
私はその場に凍りついた。
友人は私の異変に気付いたらしいが、慣れたもので意識が戻ってくるまで待っていてくれた。
興福寺の帰り道、彼女が言った。
「都、壊滅。。。。。って、本来の都である京都のことですかね? それとも東京?」
「さあ。。。。わからない」
「どちらにしても、将門の啓示と合わせるとこの国は変わるってことですね」
「たぶん」
「キョーコさんは東京にいてください」
「・・・・・・」
「東から変わる、というのならなおさらです」
☆
2011,7 期限付き任務終了
あれから1年が経つ。
この1年の間に日本の状況は大きくかわった。わたしは2010年7月には将門の祭られている神田明神のお膝元である御茶ノ水に仕事場を移し、そこで日常業務をこなす日々が続いた。2011年3月11日の東日本大震災で東京は震度5強程度だったものの東北地方は大きな打撃を受けた。さらに福島第一原子力発電所の事故により、東日本のみならず日本中に大きな影響が出始めている。
それでもまだ都は壊滅していない。一年間御茶ノ水にいた事にどういう意味があったのかわからないが、こういうことはシャーマンの世界ではよくあることなので、きっと私のあずかり知らぬところで何らかの役に立っていたのだろ。
そんなわけで1年間の期限付き任務は終わった。
昨日、無事御茶ノ水オフィスを引き払い、しばらくは自宅を事務所代わりにして仕事をすることになる。まあ、中央線沿線のカフェか品川プリンスのラウンジあたりでのセッションだね。これはこれでけっこう人気なのでまあいいや。CEL講座は都内会議室でやるので、ちょくちょく都内には顔を出します。
なんにせよ、この先時代はさらに大きく変わるだろう。
ここしばらくは束の間の休日だと感じる。
秋以降、本格的にいろいろなことが動き出す気配がある。
できるならその前に祈りを知ってほしいと心から願っている。
2011年7月23日
★白鳥澄江の著書
なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
★白鳥澄江の新刊はこちらから、1章丸ごと立ち読みできます
「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか?~超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド」
でーぷすぎる記事やメルマガ限定記事は無料メルマガで配信しています。
興味がある方は、ぜひ下記のフォームから登録してみてね。
↓↓↓
Comment
SECRET: 0
PASS:
かんちゃんに対する怨嗟か、イライラがそろそろ爆発するんじゃないでしょうかね・・・。 10月か・・・。あっという間ですねぇ・・・。
SECRET: 0
PASS:
BNさん そうですねえ。 ・・・っていうか、10月は何事もなく過ぎて、予知なんか杞憂に終わることを願っています。
SECRET: 0
PASS:
キョーコさん、こんばんは。 一年間のお役目‥お疲れさまです、そしてありがとうございます。 キョーコさん、いろんな方から声をかけられてあちこち奔走されて大変ですね! (>_<) この先に何が待ち受けているのか、気になります。 子ども達に未来がありますように‥!
SECRET: 0
PASS:
ハンナさん おはようございます。 どうもコメント欄の記事表示がうまくいっていないみたいですいません。 お心遣いをありがとうございます。 なんだかんだ言っても、結局現場で汗を流すのが好きなのでこういうポジションなのでしょう(笑)。自らまいた種というか・・・・(ーー: 未来は私たちひとりひとりの心の在り方にかかっていると思います。 同じ事柄が起きても、気持ちひとつで対応が大きく変わりますものね。 子供たち、私たちの手で守りましょう。