原発と地震 その2 ~自分にできること
先日の地震・原発関連の記事ですが、読んでくださって、あらためてありがとうございました。たくさんの方からメールをいただいたのですが、なかなかお返事を書く時間がとれなくてすいません。順次、書いてゆきますのでお待ちください。
さて先日の記事に関しまして、いくつか質問をいただきました。
そのなかで多かったのが、具体的な行動とは何をしたらいいのか教えてほしいという内容でした。
この答えはひとによってさまざまだと思うんですよ。
それを理解したうえで、あくまでわたしの個人的な考え方として受け取ってください。
原子力発電所、日中問題(排他的経済水域etc.)、拉致被害者問題、日韓問題(竹島関連etc.)、憲法改正、イラク問題と自衛隊の位置づけ、産業廃棄物、ゴミ処理場、ゆとり教育の是非、etc.。ざっと見渡しても、未解決な問題が山積みなのがこの国の現状です。どれをとっても難しい課題ばかりですが、なかでも原発に関しては緊急を要する問題だと思うのです。
祈っていれば原発事故は起こらないというのは人間のおごりです。
原発の事故は、建設段階での手抜きや一部企業の営利主義、そして多くの人々の無関心と思考停止によって引き起こされる可能性の高い「人災」です。自助努力もせずに、ただ「事故が起きませんように」と祈るのは、目に見えないサポートや大地の精霊たちを利用搾取することにほかならないんですよ。
わたしはチェルノブイリの事故の直後、多くのニュースで原発の恐ろしさを知りました。けれど、事故のニュースが流れなくなるにつれて、だんだん原発に対する関心が薄れていきました。心の片隅で「日本の原発も危ない」と思いながらも、反原発運動に対する嫌悪感があって、次第に考えるのをやめてしまったんです。今まで何事もなくきたんだから、これからも何事もなく平穏な日々が続くような気がしたからです。
まさに思考停止です。
そんな経緯があって、去年の中越地震のときに、はじめて本気で原発について考えました。
自分にできることはなんだろう?
そう考えたとき、とりあえず伝えることだと思いました。
官公庁へ嘆願メールをだしたり、原発の危険性について友人知人に心をこめて話しました。話を聞いて納得してくれた友人たちも、それぞれの方法で行動しています。
子どもにとっては、日常生活のなかで愛することや、ひととの繋がりを学ぶこと、あるいは自分を磨いてゆくことが生きることそのものです。それはわたしも高校生と小学生の子どもをもっているのでわかります。
子どもはそれでいい。
でも彼らの未来を守るのは、わたしたち大人の責任です。
そして子どもたちはその背中を見て育つんです。
かれらは純粋で鋭い。このおとなは信頼に足りるだろうかと、まっすぐに見つめてきます。そのかれらに、生きるってどういうことなのか、伝えるべきものをわたしたち大人は持っているのか?人間の可能性や信頼にたる何かは、行動を通してしか伝えられないと思うんです。
あ、話がそれちゃった。
現実的に原発に変わる代替えエネルギーが多くの国民に支持されれば原発政策は方向転換せざるをえなくなります。そうした空気を作るには、わたしたちひとりひとりの力が必要なんじゃないかと思います。
原発だけじゃなく、身近な問題はそれぞれの身の回りにたくさんあると思います。
そのどれもが、祈るだけではなく実際に行政に働きかけるなど、三次元の具体的な行動なくして改善することはできません。
私が「行動」と書いたのは、そういう意味です。
どうぞ、ご自分の力で調べて、それぞれの立場で行動してくださいね。
2005年4月23日
文責 キョーコ
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