16年間で1万人以上の悩み相談にのってきたシャーマンが脳科学・心理学・スピリチュアルな世界の真理をベースにお届けする、魂のミッションを生きるためのロードマップ

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シャーマンに至るまで 2

 
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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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 前回のお話:シャーマンに至るまで 1 

 そしてそれから数日後、医者が困惑しながら検査結果を報告した。
 

「前回の時に活動していた炎症もおさまり、焼け跡がきれいに蘇っている」
 
 ※焼け跡とは炎症が進んだ結果、正常な細胞の形状をとどめず石灰化してしまった細胞を指す。通常いちど石灰化した細胞がもとに戻ることはないのだそうだ。
 

 このときはじめて、神と呼ばれる人間を超えた力の片りんを垣間見た。
 これを境に急速にわたしの健康状態は回復していった。
 

 けれどそれっきり、もういちどあの光を感じたいと思っても、どうしても感じることができないのだ。
 あれはなんだったのだろう? 
 確かにあの目のくらむような眩しい感触は目の奥にはっきりと残っているし、子供のころから苦しんできた病気も一瞬で治ってしまった。
 それなのに何度祈っても感じない。
 信じたいと思う反面、心のどこかで「どうせ自分にそんなことが起きるわけがない」と思っている自分もいる。
 
 

  ーーそれでも、神がいると信じたい。
 

 ここからわたしの本格的な修行の日々が始まった。
 といっても当時のことだから師についたわけではない。
 ただ直観の命じるままにひたすら祈った。
 自己流だったが、とにかく時間があれば祈った。
 

 最初はなにも感じないし、それどころか祈っている最中に朝食べたおかずが浮かんだりと雑念だらけ。
 やっと表層の雑念が鎮まってきたと思ったら、こんどは一般的に過去世などと呼ばれるビジョンや地球の歴史みたいな膨大なビジョンが次から次へと見えてくる。さまざまな存在が話かけてくる。
 
 

 そうした時期がどれくらい続いただろう。
 それは不思議だったり、面白くはあったけど、19歳の時にみた神の光ではない。
 わたしが感じたかったのは、あのすべてを許す光だった。
 

 日々そんなふうに悪戦苦闘しながら坐りつづけた。
 この祈りと並行して、わたしが徹底的にやったことがある。
 

 それは自分の中の怒りや悲しみといった一般的にネガティブと呼ばれる感情と向き合い、それを受け入れてゆく作業だった。具体的には坐った状態でひたすら心の動きを観るわけだ。叫びだしたいような苦しみの感情にとらわれず、覚めた目でありのままの感情の動きをひたすら観る。
 

 さらに日常の中で起きてくる様々な出来事と向き合い、自分の頭で考え、行動を通して解決する努力をする。やがてこの両者が上達してくると、坐っている時だけではなく、日常生活の中で他者とのかかわりの中で生まれてくる瞬間瞬間の感情をすこしずつ覚めた視点で観ることができるようになってくる。
 
 

 いまだからわかるのだけど、この当時のわたしがやっていたことは、禅や内観、フォーカシング、ヴィバッサナ瞑想などと同一の作業だった。一般的に座禅や行はさまざまな流派があるが、そのプロセスにおける人間の心の成長度合いは総じて同じといっていい。
 

 最初は表層部分の雑念が浮かび、それがある程度鎮まると、次の段階ではより深層にある恐怖や不安、悲しみなどといったネガティブな感情が浮きあがってくる。同時に体の中の気の状態も変化して、心身ともにさまざまな不調が顕在化し始める。いわゆる禅病とか偏差と呼ばれる症状が出始めるわけだ。
 

 これを解決するには、前述したような自分自身の心を「観る」力が必要になる。その次に集中、そして三昧とか禅定といった精神状態がある。
 
 

 毎日坐りつづけ、自分と向き合いつつ祈る日々が続いた。
 そして39歳になった誕生日の朝、ふたたびあの光に会った。
 いまから10年前のことだ。
 

 19歳から祈り続けて20年。
 その光は49歳になった今も消えることなく、わたしの胸の中で形を変えながら、ともに在りつづけている。
 

 この30年、予知やさまざまな神秘体験と呼ばれる物理現象、多くの神霊との交流があった。
 でも、そこにとらわれるとそれ以上先には進めない。
 なにが起きても、つねにとらわれない視点を保ち続ける努力があったから今のわたしがいる。
 

 もし私になんらかの能力や才能があるとしたら、それは愚鈍なまでに地道な努力ができることだろう。
 それを天性と呼ぶならそうかもしれない。
 
 そしてそれは私個人の能力ではない。
 わたしを産んでくれた親や祖父母といった血のつながりの中で、何世代にもわたって受け渡されてきた叡智であり、思いにほかならない。
 
 

 いまわたしはルテラムウのCEL講座で、安全に自分と向き合い、成長するためのカリキュラムを教えているけれど、これも自分自身の経験と見えない力による叡智がなければ、単なる心理学のセミナーで終わっていたに違いない。
 

 だれもがひっかかる落とし穴を知っているから、そこをどうやって通り抜けるかを教えることができる。
 もちろん実際に取り組むのはそれぞれがやるしかないけれど、少なくとも未踏の地をたったひとりで歩くよりはガイドがいたほうが安全度は上がる。
 

 クリストファー・ボクラーが神話の法則―ライターズ・ジャーニー (夢を語る技術シリーズ 5)という著書の中で、共同体で使える叡智をanother world から持ち帰ることがシャーマンに課せられた役割だと書いているけど、まさにその通りなのだろう。
 

 叡智は使える形に料理してなんぼなのだ。
 

 そしてこの世界にはさまざまな役割の人間がいる。
 誰一人として同じ役割の人間はいない。
 

 もしも自分の役割を見つけたかったらあきらめないことだ。 
 叶えたい思いやたどり着きたい場所があるなら、ただひたすらやり続けること。
 そうしたらいつかきっと、その場所にたどり着けるよ。
 (了)
 
2011年7月27日

 

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Comment

  1. Shoko より:

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    澄江さん いつもブログ楽しみにしています。 とっても素敵な記事でした。 >もしも自分の役割を見つけたかったらあきらめないことだ。  >叶えたい思いやたどり着きたい場所があるなら、ただひたすらやり続けること。 >そうしたらいつかきっと、その場所にたどり着けるよ。 私の心に響きました。 涙が出でしまいました。 あきらめずに継続すること。 私が今してゆこうと思っていることです。 いつもありがとうございます。

  2. キョーコ より:

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    Shokoさん ありがとうございます。 本当は誰もが自分の望んだその場所に行きたいはずだから。 心からエールを送ります。

  3. ミヤビ より:

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    初めてコメント差し上げます とある方のブログよりキョウコさんを知り度々ブログを拝見させていただいております 精神世界に踏み込み 心の不調が続きこれは一体?と思い悩んでいました処 まさに知りたかった答えがキョウコさんのブログに記されていました 驚きと安心感をいただき 何かから解き放たれたように心が楽になりました ありがとうございました 感謝いたします 天候不順が続いておりますが どうぞお身体ご自愛くださいませ ミヤビ 

  4. キョーコ より:

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    ミヤビさん はじめまして。コメントをありがとうございます。 先週は岩手に行っておりました関係で、すっかりお返事が遅くなってすいません。 いつも読んでくださっていたんですね。 私の経験がお役に立ったようで本当に良かったです。 これまで個人的な経験はあまり記事にしてこなかったんですが、少しずつ書いてゆこうかと思います。 これからmpどうぞよろしくお願いします。

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