南相馬レイラインと金星と妙見信仰～神示の途中経過
こんにちは。
7月31日をはさんで転換期の真っただ中にありますが、お元気にお過ごしですか？
昨日は沖縄地方では大型の台風による被害も出ていて、まだまだ予断を許さない状況でもある。
わたしはといえば７月２９、３０日に福島県南相馬市の野馬追を観に行ってきた。
南相馬は江戸時代は相馬中村藩として栄え、いまでも相馬藩主を中心とした相馬野馬追がおこなわれていて、甲冑を着た武者が馬に乗って失踪するシーンは時代劇そのままで迫力がある。
３６８騎もの甲冑武者が神旗を取り合う神旗争奪戦は圧巻。
今回、はじめて南相馬の町に降り立って気がついたんだけど、ここ南相馬の地は重要な日本のツボのひとつなんだよね。
欧米にとっては有色人種でありながらかれらと対等に渡り合った日本人は許しがたい存在でもあったのだろう。第二次世界大戦後、教育・政治・伝統文化などあらゆる分野において、日本人は二度と戦えないくらい徹底的に牙を抜かれてきた。
さらに先人が大切に守ってきた日本のレイラインさえも破壊工作の対象とされた。
南相馬にかぎっていえば、福島第一原子力発電所を造られたこと。
さらに２０１１年３月１１日の東日本大震災の翌日に起きた事故。
これによって原発から２０キロ圏内だった南相馬はもちろん東日本も大きな影響を受けた。
なぜ南相馬が福島第一原子力発電所の候補地に選ばれたのか？
もちろん表向きの理由はいろいろある。
でも裏に隠れた大きな理由はここが日本の重要なツボだったからだ。
最近知ったんだけど、じつはわたしの母方の祖父は南相馬の出身だった。
子どもの頃、家に置いてあった甲冑をさわってよく叱られたという話を祖父から聞いたと叔母が教えてくれた。
そんなこともあって、いちどは祖父の思い出につながる相馬野馬追を観てみようと思って、今回はじめて南相馬まで足を運んだ。
で、ここがレイラインにつながる重要なツボだということに衝撃を受けたわけだ。
３０日は午後の甲冑競馬の前に相馬流れ山踊りが披露された。
これは毎年相馬藩の各地区（郷）で持ち回りで行うのだそうで、今年は祖父の住んでいた郷の中学生たちが見事な踊りを披露してくれた。
まさかの偶然に驚きつつ、感慨深い気持ちで踊りを眺めていたときのこと。
不意に周囲の音が消えた。
気がつくと炎天下のなか、わたしは深い祈りの精神状態にはいっていた。
足元の土地はもちろん、雲雀ヶ原祭場を越えて、祈りは太平洋の彼方まで広がっていく。
土地の神々はもとより、大いなる力が渦を巻きながら破壊されたツボを柔らかく修復してゆくのがわかる。
その場にいた人々の熱気、数百年もの長きにわたり野馬追の祭を続けてきた相馬の人々の想い、代々命を紡いできた祖先たちの想い、それらがこの土地の神々とともに大いなる力とひとつになっていった。
よ・み・が・え・れ
と。
ふと我に返ると、ふたたびにぎやかな人々のざわめきが戻ってきた。
北辰妙見信仰という言葉を聞いたことはある？
北極星を妙見菩薩にみたて、北斗七星が妙見菩薩に仕える星信仰のひとつで、相馬は相馬妙見信仰の本拠地でもある。
６月２０日の【メルマガ限定記事】明星の暗号にも書いたけど、神示によると、いま動いているのは明星すなわち金星だ。
金星を虚空蔵菩薩に見立てる明星信仰も星信仰のひとつ。
なかでも有名なのは修行中の空海の口に虚空蔵菩薩の象徴である金星が飛び込んできて悟ったという逸話だ。
空海は「妙見菩薩の本地は虚空蔵菩薩」と喝破して香川県三豊市の妙見宮を建立したという。
ここで妙見菩薩が出てきたよね。
もともと妙見は宇宙の中心であると同時に軍神のイメージがあって武士に絶大な人気があった。
一方、夜空に明るく輝く金星も軍神のイメージを持っている。
金星が太陽が沈むと最初に登ってくる星であるところから、アマテラスを天の岩戸に追い込むスサノオのイメージを金星に重ねたのかもしれない。
また金星は中国では太白、トルコではエルリク・ハ－ンと呼ばる軍神だ。
このように軍神である金星信仰も根強い人気があって、妙見信仰と明星信仰は同一のものとみる向きもある。
さらに空海の説をとるなら、妙見菩薩（北極星）=虚空蔵菩薩（金星）ということになる。
明星（虚空蔵菩薩）が動いているこの時期に妙見菩薩を祀る相馬野馬追での神事は必然だったのかもしれない。
ここで視点を変えて、虚空蔵菩薩と水害の関係をみてみよう。
古来から虚空蔵菩薩の乗り物はうなぎだとされている。
うなぎは洪水や津波のときに現れることから、洪水などの水害はうなぎが起こすと信じられてきた。
それが理由ではないけど、日本でも鹿児島や伊豆七島などうなぎを食べない地方もある。
神奈川大の民俗学が専門の佐野賢治教授によると、
「産卵地や回遊の生態が近年明らかになってきましたが、ウナギの故郷である南太平洋の諸民族には、ウナギを先祖の化身、洪水の起因者とする神話が広く存在します。その文化伝統がもたらされたと考えることができるでしょう」
黒潮的なうなぎのイメージに虚空蔵菩薩の災害を解消する性格が加わった結果、虚空蔵菩薩は津波や洪水などの災害を防ぐと信じられてきた。
宮古島をはじめとした沖縄地方の水害が虚空蔵菩薩であり妙見菩薩を祀る地の祭によって、少しでも鎮まってくれることを切に願っている。
２０２３年８月３日
【2023年8月18日 検証】
・7月29日～8月2日 台風5号崩れの熱帯低気圧による豪雨で北京とその周辺地域で大洪水
・7月31日～8月11日 大型で強い台風6号は沖縄・奄美・九州に大きな被害をもたらした
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