「しんどい」なら、それは死と再生のサイクルのど真ん中にいるのかもしれない
こんにちは。
連休が終わり、あいかわらず残暑が厳しい日が続いていますね。
わたしは個人セッションや友人知人の集まりなど、人の話を聞く機会が多いんですが、やっぱりその時々の傾向みたいなものがあるんですよね。
今年にはいってから異口同音に聞こえてくるのは「しんどい」という言葉です。「しんどいけど、めちゃめちゃおもしろい」というひとと、「しんどくて、つらいなあ」というひとの二種類にわかれます。
なぜ「しんどい」なんでしょう？
それはずばり、昨年あたりからこの先数年間は歴史に残る大転換期なので、これまでなじんできた古い価値観を点検して、必要があればアップデートしなきゃならない時期だからです。
古い価値観とは、言ってみれば物心ついたときからずっと「～するべきだ、～でなければならない」といったひとそれぞれの個人的な無意識レベルの思い込みのことです。
たとえば、
「ルールはルール、絶対に守らなければならない」
「仕事ができない自分は価値がない」
「人から認められなければ価値がない」
「自分には状況を変える力がない、自分は無力だ」
「絶対に失敗してはいけない」
などなど、これ以外にもみんな何種類かの思い込みをもっているし、その組み合わせはひとそれぞれ違います。でも多くの日本人は子どもの頃からこうした思い込みを刷り込まれてきた傾向があるんです。若い頃のわたしにも、この思い込みが骨の髄まで刷り込まれていました。
こうした思い込みは魂にとっては足かせみたいなものなんですよ。
足かせが重すぎて本来の魂の力が発揮できないので、人生のある時点で「その足かせを外せ」と魂は人間側に訴えてきます。
それは多くの場合、最初はちいさな違和感とか空虚感・いらだちといったネガティブな感情をとおしてやってきます。
で、これに気づかないと、魂はさらなるメッセージを送ってくるんです。
それでも気づかないと、大きなトラブルや事故や病気という形でやってきます。
魂の立場からすると、必死で「その足かせを外せ」と訴えているわけです。
まさに個人的な死と再生のプロセスです。
ところが多くの人はこのメッセージに気づきません。
でもね、これは普遍的な人間の成長のプロセスなんです。
ジョゼフ・キャンベルはこの人間の成長プロセスの構造を神話の中から見出して、ヒーローズジャーニー（英雄の旅）と名付けました。
わたしたちは長い人生のどこかで必ずトラブルという形で、脱皮成長を突き付けられます。
ところが残念なことに、自分の思い込みに気づいて、そこから脱皮して新しい自分に生まれ変われるひとはほんの一握りです。
多くのひとは気づかないまま亡くなります。
なぜならこの思い込みは無意識レベルなので気づくのが難しいうえに、たとえ気づいたとしてもどう対処していいかわからないんです。
だからこの古い自分からの脱皮成長を乗り越えたひとは英雄なんですよ。
でもね、ジョゼフ・キャンベルがヒーローズジャーニー（英雄の旅）を構造化したときから、世界中の多くのひとがヒーローズジャーニー（英雄の旅）を学ぶことによって、死と再生のプロセスを経て脱皮成長できるようになりました。
まさに最強の道具。
これ、すごいことじゃない？
わたしの話をすると、これまでの人生で死と再生のプロセスを何回か潜り抜けてきました。
そのたびに満身創痍になりながらも、新しい自分が生まれ、人生のステージがかわっていきました。
もし当時ヒーローズジャーニーを知っていれば、もう少し楽にクリアできたかもしれないなあと思います（苦笑）。もっとも死の淵をさまようほどの苦労をしたおかげで、ヒーローズジャーニーを乗りきって魂のミッションを果たすための、まだ誰も知らない新しい技を見出したので、それはそれでよかったのかもしれません。
なぜわたしが個人セッションや講座をやるのかといえば、新しい技や考え方や世界観を伝えるのがヒーローズジャーニーを乗り越えた者の務めだからです。だからわたしがやるヒーローズジャーニー講座にはシャーマン独自の技術やワーク・世界観が盛り込まれています。新しい世界から持ち込んだ技術や意識をひとりじめせずに、まだ知らない人たちに伝えることが大いなる力の意志です。
もしもいま大きな転換期のなかにいると感じるなら、
ヒーローズジャーニーを学ぶことは大きな助けになるかもしれません。
2025年9月16日
祈りをこめて
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