別荘と東京の二拠点生活
先日、庭の手入れと冬支度をしに、岩手の別荘に行ってきました。
今年の夏は新型コロナの影響もあって、向こうに行くのを控えていたので3カ月ぶりです。
岩手の別荘は2011年の東日本大震災の年の夏に購入したものです。
震災当時、私は都内にいたのですが、あっという間に店頭から商品が消えたのを目の当たりにして、災害に対する都市部の弱さを実感しました。
もともと自給自足の生活に興味があったので、震災を機に、形にしたいと思いました。
この意見には夫も大賛成でした。
夫婦そろってアウトドアが大好きというのも大きかったです。
なぜ、岩手?
もちろん東京から近い山梨や長野あたりも候補地にあがったんですよ。
別荘を買う目的は三つ。
・自給自足とまではいかなくても、それに近い自然暮らしが楽しめること。
・都市部の災害時には生活拠点になる安全な場所。
・「気」のいい場所。
この三つを満たす候補はいくつか上がりましたが、
岩手に決めた理由は、断トツに「気」が良かったからです。
じつは震災直後のバタバタしている時期にシャーマンの仕事で岩手に行ったことがありました。
そのときのことは、いまでも鮮明に覚えています。
私は仕事がら、日本各地の聖地といわれる場所に行く機会が多いんですが、岩手県のとある場所に行ったとき、本当にびっくりしたんです。
それまで行ったどこよりも「土地の気」がいいんですよ@@
土地の隅々まで力強い生命力が満ちていました。
うわあ・・・ここ、やばい!!
と、思ったんです。
ここは内緒にしておきたいほど素敵な日本の要の土地のひとつです(笑)。
で、別荘を買おうと思ったときに、それを思い出したんですね。
思い立って3か月、とんとん拍子で、イメージ通りの物件を手に入れました。
2拠点生活は人生が2倍?
ありがたいことに、いまのところ災害や緊急時の地方拠点として使うような事態にはなっていません。
いまは2カ月に1回ぐらいの割合で滞在する別荘として使っています。
友人を呼んだり、ゲストの接待に使ったり、北東北の遊びの拠点としては最高のロケーションです。
一か所で暮らすという思考の枠がなくなって、新たな世界がひらけました。
これはすごく大きかったですね。
でも東日本大震災がなければ、別荘を買うという発想はなかったな。
そう思うと、どんな事も裏表があって、ピンチはチャンスに変えられるんですね。
別荘と東京の自宅を往復するようになって、はじめて知ったんですが、別荘生活は旅行とはまったく感覚が違うんです。
旅行は非日常ですよね。
でも別荘の場合は、もうひとつの日常なんです。
たとえば別荘の暖房設備は薪ストーブなので、翌年の冬に備えて薪を割って乾かしたり、庭の家庭菜園の種まきや草むしりをしたり、やることはいくらでもあります。
そうそう、岩手は野菜がめちゃめちゃ美味しいんです。
なので近くの産直で買ってきた野菜の味を生かしたメニューにすることが多くて、料理の仕方も東京生活とは変わるんです。
だから不思議なんですが、東京生活とはまったく違う、パラレルワールドにいるような感覚があるんです。
たとえば東京生活では毎朝サプリを飲むんですが、なぜか岩手に行くと、飲むのを忘れるんですよね。
滞在中、まったく思い出さないんです(^^;
夫は仕事の夢をまったく見なくなると言います。
どうやら人間の感覚はかなり環境に依存しているんですね。
食べ物、目に映る景色といった物理的な環境や、その土地の何千年も受け継がれてきた文化や風土、そういった条件が大きく影響しているというのが実感です。
とくに北東北は、縄文の気配がいまも色濃く残っています。
まるで2つの人生を同時に生きているみたいです。
新型コロナ禍で得たもの
今回、岩手に行って、すごくうれしかったことがあります。
それは別荘地の友人たちが、すごく歓迎してくれたことです。
地方では東京に対する警戒感が強いというニュースが多い中、岩手の別荘に行きたいけど、どうしたものか悩んでいたんです。
別荘地だけではなく、お店やカフェを経営する友人たちに迷惑がかかることは避けたいという思いもありました。
でもそろそろ冬支度をしないとまずい時期だし、いま行かないと、またいつ行けるかわからない、という危惧もありました。
でも、すべて取り越し苦労でした。
逆に、これまで以上に友人たちに対する信頼感が深まりました。
ありがたいことです。
本当に大変なときだからこそ、人間の本質というか、今後も付き合っていきたい相手なのか、お互いにはっきりするのだろうと思います。
異口同音にこんな話を聞くので、きっと、いまは多くの人が似たような経験をしているのでしょうね。
今後を見据えて、仕事や人間関係の整理の時期にはいっているのかな。
惰性で付き合っていた関係は淘汰されて、大切にしたいものだけが残るのかもしれません。
そして東日本大震災の混乱のなかで、私が別荘と東京の二拠点生活をするようになって、新しい生き方を知ったように、新型コロナによる制限によって、発想の転換や、もっと面白い生き方が見えてくるかもしれません。
今現在の発想の延長線上にしかない新しい生活様式なんてクソくらえです。
そんなものは小さい。
ピンチはチャンス。
さて、なにから始めましょ。
2020年9月25日
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