走りながら考える
最近戦略系の経営コンサルタントの方たちと話す機会が多い。
コンサルタントの仕事はクライアントから仕事を請け負うと、背景・目的・成果などの期待値や「いつまでに」「誰が」「どんなタスクで」などの作業計画をふくめた全体像を作って、まずクライアントに提示する。
そこで信頼関係ができると、はじめて社内資料を見せてもらったり、ヒアリングの日程調整に入り、本格的にプロジェクトスタートとなることが多い。
ところが最初の全体像を作る段階では内部資料などの情報がない。その状況でコンサルタントは過去の経験値からくる勘をたよりに論点や仮説を立てて、プロジェクト遂行にあたっての全体の計画を作るわけだ。
これはセッションのプログラムを立てるときの手法とよく似ている。
会話のなかでお客様が抱えているテーマ(論点)を見つけ、現在の心理状態に至った心の動きや思考パターンに関する仮説を立てる。お客様の希望を加味しながら、セッションの目的であるお客様が心から望む方向性や目標・夢・希望に向かって踏み出すためのサポート方法をピックアップする。さらに双方合意のもとで本格的に取り組む場合は、今後の大まかなスケジュールを決める。
これを初回のセッションの会話中に頭の中で作る。
もちろんセッションを継続してゆく過程で何度もプログラムを検証しながら、必要があればその都度修正するんだけど、おおまかな基本方針は初回セッションの段階で立てるのが基本。
いまでこそ初回の見立てははずさないけれど、この仕事を始めた頃はたいへんだった。
ひとつひとつの技法が熟練していても、それだけでは足りない。
その人の全体像を見たうえで、目的・論点・仮説・検証・示唆といった、戦略的思考ができて一人前なんだよね。
経営コンサルティングも心理カウンセリング・コーチングも少ない情報からあたりをつけて、見切り発進するという点ではまったく同じ。経営もそうだね。父の介護やらなにやらで一時的にサロンを閉じていたときもあったけれど、はじめて独立開業してから、気がついたらいつのまにか12年が過ぎた。
常に変化してゆく状況のなかで、情報が完璧に出そろうのを待っていたら何もできない。三割の情報があれば、あとは経験値と勘で方向性を決めて走りながら考える。
人生も同じなんだよね。
うまくいく保障はない。
でも望んだ未来を引き寄せる腕力をつける方法なら間違いなくある。
それは極論すると、歩きながら考える度胸と楽天性、そしてそれでもチャレンジしたい自分の本当の気持ちに気づくこと。そこを押さえさえすれば、人生は望んだように動く。
あなたも望んだ人生を手に入れてみたくない?
2010年4月7日
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Comment
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ご無沙汰してます。 > それでもチャレンジしたい自分の本当の気持ちに気づくこと。 ずしっと来ました。 色々考えてるけど、本当は自分はやりたいんですよねー。将来に対する不安や怖さを勝手に想像して、逃げてはいけないと思いました。 がんばりまーす。
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BNさん こんにちは! コメントありがとうございます。 >がんばりまーす。 はい。応援してまーす♪