激動の時代を乗り切る極意 5 ハーメルンの笛吹き
このところのこの星を取り巻くエネルギーがいちだんと強さを増している。
まあ、なんだ、これはいまに始まったことじゃない。去年の夏あたりから始まった大きな流れがいくつかのカーブを曲がりながらいまに至るってところだね。
その間、リーマンショックだのいろいろあったけど、そろそろひとつめの節目に来ているんじゃないかな。節目っていうのは小説でいうならひとつの章の終わりとか、第何幕目かのクライマックスって感じ。なので去年から引きずってきた問題やテーマに現段階での自分なりの決着や折り合い、意味付けをしたうえで、次に進むという流れになっている。
プチクライマックスなので当然精神的にはきついものがある。これはある程度年齢を重ねたひとほど顕著で、ようやくそれまで何十年もかけてすこしずつ取り組んできたテーマの核心部分に到達して、昨年来いやおうなく根本改革に着手してきたんじゃないかな。それも敵前逃亡さえしなければ、ここでいったんケリがつく。
で、自分の中身をいったん整理しなおして次の章に進む。このあたりはとても個人差があって、二通りのパターンにわかれる。
ある程度決着がついているひとは、それまでの経緯のなかで得た自分なりの回答を今後にどう生かすか、どう表現してゆくかという段階に移ってゆく。
一方、昨年あたりからなんとなく目の前の問題に取り組みはじめたものの、決着というには程遠く、いろんなことがとっ散らかった状態のひとは、引き続き整理整頓しつつ、自分を取り巻く状況から何に気づけばいいのか見極める作業を続ける。これは言い換えると、物事の裏側に隠れた本当の自分のテーマを見つける作業でもあるんだよね。
問題を解決してゆくうえでは、全体の事象をとおして、そのものの本質を見極めるという着眼点が大事だよ。激動の時代を切り拓く極意っていうのはシンプルだけどこれに尽きるんだよね。物事の本質を見極めることができれば、あとはどう対処してゆくかだけだからね。「本当の問いを発するものはすでに答えを得ている」っていうでしょ。
そんなわけで以前の書いたかもしれないけれど6月でいったんきり。そして7月から9月の移行期を通って次の章にはいる。
そして時代はわたしたちに厳しい問いを突きつけている。
どうしたいのか?
と。
いまこの国は崖っぷちにいる。
つまり国としてどうありたいのかと問われているんだよね。
いまから七年後にはいまの不況やさまざまな問題を乗り越えて、ある程度安定した世の中になっていると感じる。ただしそれまでの道のりは想像を絶するほど険しいし、安定はひとつの可能性に過ぎない。
わたしの目にはパラダイムシフトの末の安定と映るけど、そこにいたるためには、わたしたちひとりひとりの相当な努力が必要なんだよね。道を間違えばこの国はレミングの行進ならぬハーメルンの笛吹きについていった子供たちのようになる。
未来は決して決められているわけではなく、ある程度遊びがあるんだよね。その理由はわたしたち人間の自由意志というものが未来を決定する大きな要因になっているから。それを逆手にとるなら、わたしたちは望んだ未来を創りあげることもできる。
七年後、どんな未来を手に入れているかは、わたしたちひとりひとりの手にゆだねられている。
どんな社会にしたいのか?
国としてどうありたいのか?
この国に住んでいるかぎり、この問いから逃れられる人間はひとりもいない。
そしてその問いの答えは、薄っぺらな主義主張ではなく、個人の、ひとりひとりの生きかたのなかからしか生まれてこない。だからこそいま各自が向き合っているテーマが重大に意味を帯びてくる。
あなたはどう在りたいですか?
2009年6月18日
【サイト内参考記事】
激動の時代を乗り切る極意 1
激動の時代を乗り切る極意 2 『逆転』
激動の時代を乗り切る極意 3 『自己正当化~対人関係編』
激動の時代を乗り切る極意 4 『我』
激動の時代を乗り切る極意 5 ハーメルンの笛吹き
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自分がすきなことをし、 愛する人、友人たちと、共に楽しいく暮らせる、 精神面でも物質面でも満足な暮らしがしたいです。 そのために自分が目覚める!です。
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キョーコさん、こんばんは 私の体が発する声を聞き入れて、一年前よりスロースローな生活を送ってきました。 どうにもこうにも動こうとしない体と心に時折焦りと苛立ちを感じながらも、「本来の自分」の姿を求めて、すべてのスピードを落として体を休め耳を澄ませてやってきました。 目標としてきたことを捨てて期待してくれた人々には迷惑をかけ、その挙げ句にこんな怠惰な生活を送っているなんて、と度々自己嫌悪にも陥りますが、 どうやらこの間、「自分はどうしたいのか?」「どう在りたいのか?」・・・ 常にそれを追い求めてきたように思います。 「物事の裏側に隠れた本当の自分のテーマを見つける作業」をしてきたのでしょうか。 今、肉体的に少しばかりキツイ時に来ています。ちょっとした変化を起こしたので、それに乗ろうとして体と心を慣らしている時期です。 これがプチクライマックスなのかしら? キョーコさんの言葉を読んで、ホッと安心、&一層気を引き締めました。
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きむらまこと さん こんにちは。 コメントありがとうございます。 単純明快で素敵ですね。 わたしもそんなふうに在りたいです。
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ちえさん こんにちは。 コメントありがとうございます。 ちえさんは着実に変容のプロセスを踏んできたのだろうと思います。 自分の本質と違う生き方をしていると、人生のどこかで平衡を保とうとして軌道修正がはいります。けれど試行錯誤しながらも本来の自分自身を取り戻すことができれば、やがて揺るぎない自信と現実に根ざしたほんものの創造力が芽生えてきます。 がんばりましたね。 きっとプチクライマックスですね。ゆつくりと心身を休めつつ、新しい流れにひょいと乗ってみてくださいね。 応援しています。