愛について
「愛する」という言葉はひとによってその言葉の意味するところがまったく違うので、これは「愛する」という言葉についてのわたしの個人的な定義でしかないんだけどね。
愛するとは、対象となる相手の在り方のすべてを認めて受け入れること。
相手の中にある優しさや聡明さや強さや美しさといった光の部分だけではなく、臆病さや愚かさや醜さや悲しさといった闇の部分も、そのひとを形作る大切な一部分として、その存在を認め、受け入れること。
これは自分を捨てて、相手に同調することとはまったく違う。
自分の考えや感情をちゃんと持ったまま、相手の考えや感情を認めるということ。
だから自分の意見は伝えるし、相手の意見も聴く。
じっくり相手の話に耳を傾けて、自分なりに相手の言いたいことを理解したら、それで合っているかどうか相手に確かめる。
「あなたは~~~と考えていて、~~したいと理解したんですが、これで合っていますか?」
多くの場合、じゅうぶんに自分が理解され受け入れられたと感じたときに、はじめて心をひらいてこちらの話を聞く気持ちになる。もちろん、このとき意見が一致する場合もあれば、異なる場合もある。でもね、お互いをちゃんと理解しあえると、対立ではなく、迎合でもなく、お互いが納得できるwin-winの第三の選択肢がでてくるんだよね。その結果、話し合いをする前よりもずっと理解しあい、仲良くなる。
わたしにとって愛はふわふわと雲のように消えてなくなる感情ではなく、愛は選択と行動。
感情と感覚に依存する幼い愛は受け身なので、もろく傷つきやすい。
自分軸をもった自律したおとなの愛は主体的に相手とかかわるので行動を伴うし、話し合いが必要になることも多々ある。
話し合うときに大事なのは話し合いの目的。
つまりGoal設定。
これが話し合いの方向性を決める。
カップルなら、話し合う目的は争うことではなく、お互いを理解しあい、愛をより深めることだということを双方が明確に理解していることかな。もちろん相手がそのスタンスを持っていないカップルも多いよね。そのときはこの記事を読んだあなたから始めればいい。あなたが自分を持ったうえで、相手を理解しようというスタンスに立ったなら、きっと関係性はより良いものに変わる。
いま世界中で争いが絶えない。
迎合か、対立か、というスタンスでいる限り永遠に争いはなくならない。
異なる意見であっても、人間どうしである以上必ず直地点はある。
いま実現できなくても、誰もが愛を実践できる可能性をもっている。
わたしは、そう心から信じている。
2015年2月3日
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