心は未踏のフロンティア~いかに精神の自由を獲得してゆくか
「何を学ぶか」ではなく、「いかに学ぶかが重要だ」
「何を学ぶか」に焦点があたっているときは、いわゆる知識を学習することに終始しがちなんだよね。たとえばわたしの専門である心理学を例にとるなら、本を読んだり、教室に通ったりして、知識を吸収する。さらに学習の段階がすすめば講師と同レベルで他者に教えられるようになる。いまの学校教育の多くはこうした学習スタイルをとっている。
一方、「いかに学ぶか」という視点で学習をするなら、それはまったく違ったアプローチになる。
自分自身の心そのものを材料にして、心理学者がさまざまなデータを解析してひとつの理論体系を作るプロセスそのものを体験する。それはさながら 自分という未踏のフロンティアに踏み込み、試行錯誤しながら可能性に満ちた新たな自分を発見する喜びに似ている。
まさに冒険なんだよね。
たとえばCELでは、まずまはじめに日記ワークとフォーカシングと30日ワ-クの三点セットを教えるんだけど、これは自分というフロンティアを冒険するために必要不可欠な道具たちだ。
交流分析や心を扱うさまざまな理論では普遍的な心の癖が一覧表に(笑)なっているんだよね。でも自分の心の癖をそこにあてはめるだけなら、血肉の通っていない単なる知識でしかない。自分というフロンティアは世界にたったひとつだ。日記ワークやフォーカシングを通して自分の心の動きに気づき、感じることで、まるで心理学者が真理を発見するのと同じプロセスを通って、世界にたったひとつしかない「自分」という未踏のフロンティアを味わい、発見することができる。
自分自身の心と向き合うことはヒーローズジャーニーのプロセスそのものだと言ってもいい。
日記ワークやフォーカシングは地味だ。
でもその作業を通して本当に学んでいるのは冒険する技術であり、生き抜くための心の基礎体力を身につけることなんだよね。
CELはサイコシンセシス(統合心理学)をベースにしているのもあって、単なる知識や技術を学ぶのではなく、自分という存在の中にある可能性を見つけだし、大切な自分自身の個性としてそれらを受け止め、使いこなせるようになるようにプログラムを組んである。外から入ってきた知識だけでは本質的な変化は起こらない。自分自身の心と体を通して感じる感じを丁寧に探ってゆくことによって、はじめて自分が本当に望んでいた変容が始まる。
これってね、進化のプロセスそのものなんだよ。
日記ワークやフォーカシングで自分自身を観察して、習慣的な心の癖や反応の仕方に気づいてあげること。
その瞬間、新しい動きが生まれる。
習慣的な反応から解放されることで、やがてわたしたちは精神の自由を獲得してゆくのだ。
2013年8月22日
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