『フォーカシング&シャーマニックセミナー in 蒲郡』報告と伊勢と大雪 3
1月17日早朝。
宇治橋をわたるとそこは内宮の杜だ。
冷蔵庫の中のような寒さの中、ゆっくり参道を歩く。前日の大雪の影響もあって、この時間の内宮はほとんど人がいない。
手水場で身を清め、正殿へと向かう。神社は神域ということで、高度成長期の乱開発を免れた森や弥山など、いまも原生林が残されているところも多い。とりわけ伊勢の杜の大木は見事だ。
正殿にはだれもいない。
心穏やかに祈る。
風が吹き抜け、やがて音が途絶える。
宇宙の果てと地平が一つになる。
どうやら祈りは届いたのだろう。森の木々がしゃらしゃらと音を立てている。正殿を後にして、来た道を引き返す。宇治橋をわたり、振り向くとちょうど鳥居の向こうの太陽が昇ってきたところだった。
さて朝いちばんでビビッドリングのスタッフが到着する予定だったんだけど、来ない。どうやら雪による大渋滞にはまったらしい。伊勢は晴天なのに名古屋方面は大雪だというのだからなんとも不思議。
結局待つこと6時間。午後2時過ぎにスタッフが到着し、無事御祈祷を受けることができた。
今回は蒲郡のセミナーから始まって、大雪と寒さとハプニングがいっぱいだった。でも必要なことは全部こなせたことを考えると結果オーライだ。
そうそう、面白いことがあったんだよね。
それは17日午前8時に伊勢市到着予定のスタッフたちが名古屋を過ぎたあたりで、彼らが乗った東京発の高速バスが雪による大渋滞にはまったときのこと。
午前11時。スタッフからのメールをひらくと午前8時に弥富市に入ってから3時間もたっているのに1キロも進んでいないと書いてある。GPSによると、いまもバスは弥富市のあたりにいるらしい。さっそく携帯地図で場所を確認すると近鉄の駅からそう遠く離れていない。近鉄テレホンセンターに即電話すると、近鉄は正常運行しているという。いちばん近い駅は富吉。ここを過ぎるとバスの運行ルートは近鉄から離れてしまう。
さっそくスタッフに電話をして、ここで下車して近鉄に乗り換えるのを提案。すぐにスタッフも行動を開始して運転手さんに交渉。バスの運転手さんも臨機応変に対応してくれた。結局ビビッドリングスタッフ二名のほかにも5、6人が一緒に降りた。
なんとバスを降りたら、近鉄富吉駅が目の前にあったという。
途中下車するには、このタイミングがベストだったんだよね。
このあと彼らが無事私たちと合流したのはいうまでもない。
もし途中下車せずにバスに乗っていたら伊勢に到着するのは夕方になっていた可能性が高い。にもかかわらず彼らが行動するまではバスの乗客は誰も運転手に交渉しようとしなかったこと。おそらくバス側としては規則もあって、自分たちからは例外的な措置を言い出しにくい状況だったのだろう。
この一連の流れはじつに示唆に富んでいる。
すなわち不測の事態や緊急時は平時の常識をすてて、機を逃さずに自由で柔軟な態度や行動をとることが状況を乗り切るポイントだってことを証明してくれたような出来事だった。
そしてこれは今の時代を生きるすべての人にとっても言えるのだろう。激動の時代こそ、そうした柔軟な姿勢が必要なのだ。同時にどんなハプニングやアクシデントが起きたとしても、そうした姿勢で対処すれば乗り切ることができる。
今回の大雪はそれを教えてくれた。
まさにこの時代を生きるわたしたちへの、天からのエールなのだと感じた旅だった。
(完)
2011年1月20日
【ブログ内参考記事】
『フォーカシング&シャーマニックセミナー in 蒲郡』報告と伊勢と大雪 1
『フォーカシング&シャーマニックセミナー in 蒲郡』報告と伊勢と大雪 2
『フォーカシング&シャーマニックセミナー in 蒲郡』報告と伊勢と大雪 3
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