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イスラエルの旅➄ 死海と水不足

 死海ではレオナルドクラブというホテルに泊まった。プールもあるし、ジャグジーもあるので、夕方まで遊んで冷えた体を温めるにはちょうどいい。
 
  
 死海の塩分濃度は35%。塩分濃度35%ってどんな感じかというと、まず身体が浮く。というか沈めない。指についた海水をなめてみるとめちゃくちゃ苦い。気温は30度。乾燥しているせいかあまり暑さは感じない。
 

 死海で遊ぶ前にいろいろ注意を受けた。
 まず20分以上、続けて浸からないこと。海水に臭素とグリセリンが入っているので基本的に美容と健康にいいんだけど長時間だと逆にNG。目に海水が入ると死ぬほど痛いので顔は絶対につけないこと。塩の結晶は刃物のように鋭く危険なので絶対に触らないこと。
 

 などなど諸注意を受けて、いざ水の中へはいると、かんたんに浮く。脱力して浮いているとなかなか気持ちがいい。
 

 でもダイバーのさがなのか、ただ浮いているのは飽きてしまって、流れを感じて水に身体を預けながら動きたいなーという気持ちが湧いてきた。まわりのひとに水滴がかかるといけないので大きく動くのはNG。そもそも沈まないから潜れないし、潜ると目に水がはいって危険。というわけで死海ではやっぱりおとなしく漂っているのがいちばんいいみたいだ。

リゾートホテルが立ち並ぶ一大リゾート地です


誰でもかんたんに浮く。


白いのは塩の塊で、刃物のように固い


朝食はチーズとサラダメイン

イスラエルのホテルはどこもパンが美味しい


 翌朝、浜の右側にある土手をいけるところまで歩いてみたんだけど、そのまま進めばヨルダンまでつながっているように見える。近年の中東の悩みのひとつは水不足。死海も年々水が干上がっているんだそうで、もし戦争が起きるとしたら、今後は石油じゃなくて水戦争になるとガイドさんが言っていた。

この中州(?)を歩いていった対岸のヨルダンまでいけちゃうかも

 
 そういえば二日目にシリアとの国境が目と鼻の先にあるイスラエル北部のダンの泉と呼ばれる湧き水地帯に行った。イスラエルは乾燥したイメージがあったので泉の水量にびっくりした。豊富な湧き水はバニアスの泉とともに川となってガリラヤ湖に流れ込んでいる。そのガラリア湖も近年では水不足のために水位の低下がひどいという。中東の抱えるテーマは重い。

ガリラヤ湖の源流はシリア故郷近くダンの泉


ガリラヤ湖


 
2017年11月16日
 
◆イスラエルの旅シリーズ
イスラエルの旅① 帰ってきました
イスラエルの旅② イスラエルの朝ごはん
イスラエルの旅③ テルメギドと最終戦争
イスラエルの旅④ イエスと聖母マリア
イスラエルの旅➄ 死海

イスラエルの旅④ イエスと聖母マリア

 今回の旅ではイエスキリストと聖母マリアにかかわる場所をいくつもまわった。ガリラヤ湖、ナザレ、ヨルダン川、エリコ、ベツレヘム、エルサレムなど、彼はたくさんの足跡を残していた。聖母マリアと夫ヨセフの夫婦関係からも人間イエスの姿が見えて面白い。あまり表に出てこないけど、夫ヨセフは素晴らしくできたひとだったんだな。ユダヤ教の厳しい戒律がある時代に未婚の母であるマリアとの結婚を決意して、以後ずっとマリアとイエスを守り続けたなんて普通はできない。
 
 総じて世界中から人が集まる有名どころの教会はどこもずしりと重たい気が立ち込めていた。人々の持つ苦悩や悲しみ、それゆえの祈りはともすれば執着となって場にこびりつく。これは人間のさがだね。
 
 ところが下の写真を感じてもらえばわかるけど、たとえばピンポイントでマリアの生まれた洞窟や受胎告知を受けた洞窟は柔らかく繊細で美しい気を放ち続けているんだよね。人間の執着を瞬時に溶かす。
 
 きわめつけは「万国民の教会」の中に入って正面にある祭壇の手前にイエスが祈るときによく座っていたとされる岩があるんだけど、この岩がとんでもない気を放っていて、さわった瞬間、異次元空間に飛んだ感覚を受けた。残念ながら岩の写真は撮ってこなかったので、いちばん下の写真はその岩ではなく教会内部。

聖アンナ教会(エルサレム) 聖母マリアの生まれた洞窟 聖アンナ教会(エルサレム)

聖アンナ教会(エルサレム) 聖母マリアの生まれた洞窟がある


受胎告知教会(ナザレ)マリアが受胎告知を受けたとされる洞窟の上に建てられた

受胎告知教会(ナザレ) マリアが受胎告知を受けたとされる洞窟がある


受胎告知教会の壁画

受胎告知教会の壁画


イエスキリストの生まれた洞窟の上に建てられた生誕教会(ベツレヘム)

ベツレヘムにある生誕教会 イエスキリストの生まれた洞窟の上に建てられた


イエスキリストが誕生した洞窟(生誕教会) 感極まって涙を流すキリスト教徒が何人もいた

イエスキリストが誕生した洞窟 感極まって涙を流すキリスト教徒が何人もいた


万国民の教会(エルサレム) イエスが祈るときに座っていた岩がある

万国民の教会(エルサレム) イエスが祈るときに座っていた岩がある


 
 死海、砂漠、ヨルダン川西部、ツファットなど、もうちょっと続きます。
 
2017年11月16日
 
◆イスラエルの旅シリーズ
イスラエルの旅① 帰ってきました
イスラエルの旅② イスラエルの朝ごはん
イスラエルの旅③ テルメギドと最終戦争
イスラエルの旅④ イエスと聖母マリア
イスラエルの旅➄ 死海と水不足

イスラエルの旅③ テルメギドと最終戦争

 最初に訪れたのはテルメギド。
 ここはヨハネの黙示録で「全能なる神の大いなる日に、戦いをするため、三つの汚れた霊が王たちを招集する」という預言で有名な場所だ。日本では「ハルマゲドン」という言葉で知られていて、ハルはヘブライ語で山を表す。つまりメギドの山=ハルマゲドンで最終戦争が行われるという預言の舞台なんだよね。

テルメギドの遺跡


 ハルマゲドンはいわゆる終末思想に繋がっていて、映画や文化はもちろん歴史を語る上でははずせない。日本では40年前に大ブームになった五島勉の「ノストラダムスの大予言」や「幻魔大戦」「デビルマン」、アメリカでは1998年のブルース・ウィリスが主演した映画「アルマゲドン」など、多くの作品の下地になっている。90年代の地下鉄サリン事件でいちやく有名になったオウム真理教の思想にも影響を与えたし、現在の国際政治にも大きな影響を与えているともいわれているわけで、大人の教養のひとつでもあるわけだ。
 

 話を戻すと、なぜメギドが聖書で預言された最終戦争の舞台なんだろう。おそらくここがイスラエルの北部に位置していて、戦略上重要な場所だったからだ。そのため紀元前4000年頃から常に戦いに備えて堅固な街が造られ、支配者が変わるたびに古い街は破壊され、その上に新しい街が造られ続けてきたという。

 実際にメギドに立ってみると戦いの歴史を刻んだ遺跡の持つ重みさえも眼下に広がる畑の豊かさの前では色あせてゆく。
 古代の戦いは過去でしかない。
 いま目の前にある豊かさはここに入植したユダヤ人が100年近くの年月をかけて、マラリヤが蔓延する沼地にユーカリを植えて、耕作地として使える土地に変えてきた成果だ。
 

 本来の預言の役割は呪縛ではなく転ばぬ先の杖なんだけど、預言を上手に使いこなせるひとは少ない。とくにキリスト教徒にとって聖書の預言は無意識レベルで刷り込まれているのかもしれない。でも預言を越えた未来を創るのも、またわたしたち人間の自由意思しだいなんじゃないのかなーと思ったりしたのでした。
 
2017年11月15日
 
◆イスラエルの旅シリーズ
イスラエルの旅① 帰ってきました
イスラエルの旅② イスラエルの朝ごはん
イスラエルの旅③ テルメギドと最終戦争
イスラエルの旅④ イエスと聖母マリア
イスラエルの旅➄ 死海と水不足

イスラエルの旅② イスラエルの朝ごはん

今回のイスラエル旅行は成田からソウル経由で12時間の空の旅を満喫して現地時間で20時20分にイスラエルのテルアビブに到着。その日はテルアビブのホテルに泊まり、翌日から移動開始だ。
 

 朝食はビュッフェ形式で、滞在中はホテルでの食事はぜんぶこのスタイル。イスラエルの朝食はパンとチーズとヨーグルト、それに野菜サラダと果物が多い。ただチーズの種類が豊富で、サラダも生野菜を細かく刻んだものや炒めたものなど種類が豊富。

レンズ豆、ドライフルーツ、チーズなど好きなものを選ぶ

手前は様々な種類のチーズ。

手前はマスの塩漬け

1日目の朝ごはん


 美味しく朝ごはんをいただいところで、バスに乗って、北部のハルマゲドンで有名なテルメギドに向けて出発だ。
 
 
2017年11月15日
 
◆イスラエルの旅シリーズ
イスラエルの旅① 帰ってきました
イスラエルの旅② イスラエルの朝ごはん
イスラエルの旅③ テルメギドと最終戦争
イスラエルの旅④ イエスと聖母マリア
イスラエルの旅➄ 死海と水不足

イスラエルの旅① 帰ってきました

 こんばんは!
 12(日)に無事、帰国しました。
 今回は11月4日から12日までの9日間ということで、テルアビブを起点に右回りに、最北端のテルダン、ガリラヤ湖、死海、ネゲブ砂漠、ベツレヘム、エルサレムを回ってきました。メンバーはわたしも含めて10名。
 

じつはイスラエルはずっと気になっていた場所のひとつで、今年の11月前半までに行きたいと思っていたんです。実際に行ってみると、豊かな街並みや古代遺跡や教会の立ち並ぶ街中やお店が連なる繁華街では緊迫した中東情勢を感じることはほとんどなく、普通の観光地に見えます。
 

 けれど町と町をつなぐ幹線道路を走っていると、国境付近には鉄条網の向こうに黄色い地雷原の看板が10メートルおきに立っていたり、パレスチナとの暫定自治区には検問所があって、イスラエル正規軍が銃をもって監視していて、やっぱりここは世界でいちばんホットな場所なのだと思い知らされます。
 

 いろいろ面白かったけど、わたしがいちばん心を惹かれたのはネゲブ砂漠でした。ここはモーゼをはじめとしたユダヤの民が40年間さまよったとされている場所でもあります。
 

 広大な砂漠に沈む夕日。
 満天の星。
 刻一刻と色が変わってゆく明け方の空。
 そして砂漠の岩肌を染めながら昇ってくる太陽。
 なにもかもが命の営みそのもののような大地。
 
 そんな風景や風をすこしずつお届けしてゆきます。

ナザレのカフェ

幼子イエスキリストが洗礼を受けたヨルダン川の洗礼所のすぐそばの国境付近の地雷原。鉄条網の向こうに地雷原につき立ち入り禁止の黄色い看板が見える

ネゲブ砂漠

憧れの砂漠に来てテンションが上がってます


日の出前 ネゲブ砂漠

ネゲブ砂漠の日の出


 

2017年11月14日

◆イスラエルの旅シリーズ
イスラエルの旅① 帰ってきました
イスラエルの旅② イスラエルの朝ごはん
イスラエルの旅③ テルメギドと最終戦争
イスラエルの旅④ イエスと聖母マリア
イスラエルの旅➄ 死海と水不足