願わなくちゃ始まらない
いまから10年くらい前のこと。
欲しくて欲しくてしかたのなかったものをやっと手に入れて、心から満足していた時期があった。
心が満たされていなかったときは、ひたすら貪欲に走りつづけていたのに、人間は変われば変わるもんだよね。
朝目が覚めてコーヒーを飲むことだったり、洗濯ものをたたむことだったり、ただ雲の流れを目で追ったり、街路樹の緑にいちいち感動したり、そうしたありきたりの日常が愛しくて、満たされるということはこんなにも豊かなのかと思った。
わたしはずっと愛が欲しかったんだよね。
毎日祈り続け、愛される価値がある人間になろうと努力して、がんばって、走り続けてきた。
そしてあるとき気づいた。
自分の内側から湧き上がってくるあたたかさに。
そのあたたかさは私のささくれだった心を満たし、包んでくれた。
それが愛だった。
魂の奥からあふれてくるとでも言ったらいいのかな。
がんばっても頑張らなくてもどちらでもいい、何者かにならずとも命の存在自体に価値がある。
無条件の肯定。
自分を愛するってこういうことかと唐突にわかったのだ。
これは10年位前の話だから、43歳くらいのときかな。
じつは26歳のときに決断したんだよね。
何があっても自分を信じる、と。
もちろん不安や迷いがないわけじゃなかった。
そんな気持ちに襲われるたびに自分を信じられなくなることの繰り返しだったけど、そのたびに「自分自身を信じる」と決断しなおした。
そして日々の日常の中で自分のネガティブな感情はもちろん、すべての感情を押さえつけないで、無条件に受け止める作業をずっと続けてきたから無条件の愛を実感できるようになったんだと思う。
満たされた時期がどのくらい続いたかなあ。
人生にはいろんな時期があると思うんだけど、そのときは手に入れたものを愛でながらのんびり休息をとる時期だったんだろう。
当時はそんな自分の心境の変化にじわ~っと感動していたんだけど、2~3年もすると常に胸の奥に深い愛がある状態がスタンダードになるので、また冒険を続けようかなという気持ちになるんだよね。
あたらしい冒険は愛を知らなかったときよりも、ずっと大胆でハイリスク、そして面白い。
人生は冒険。
でもどこに行きたいのか、願わなければ始まらない。
え? どうせ叶わないって?
それは違う。
そう思っているなら、ちょっと人生を振り返ってみて。
きっとネガティブな願いは8割がた叶ってきたはず。
たとえば、「どうせうまくいきっこない」と思ったら、やっぱりうまくいかなかったんじゃない?
そんなあなたがHappyな願いをもてば、それが叶わないわけがない。
どうせ願うなら、本当に実現してほしいことを願おうよ。
だって、ひとは願わずにはいられない生き物だから。
一瞬一瞬、心の中で願い事や迷う事を呟き続けている。
ほら、いまこの瞬間もね。
2015年3月26日
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