祝福
もう17年も前のことになる。
あと数日で大晦日になるある日を境に、ある音が聞こえるようになった。耳鳴りやリアルな音として聞こえるわけでもなく、かといって幻聴でもなく、どう表現したらいいのだろう。その音が明確に聞こえてくるのだ。表現するのが難しいんだけど、でもそれが何の音なのか聞いた瞬間はっきりとわかった。
それは、時空の扉の向こうから大きな「流れ」が入ってくる音だった。
もちろん友人に言っても、誰に言っても理解されなかったけど、聞こえてくるものはしょうがない。
その音は数時間から一日くらい聞こえていた。
そしてぴたっと止んだ。
そのときわたしは完全に扉が開いて、大きな流れとこの世界がつながったのだと思った。
それから5年の月日が過ぎたある晩、わたしは世界が根底から変わったのを感じた。
そのときのことをいまも覚えている。
「ひとりも取りこぼさずに救う」
それが宇宙の意志、この世界を根底から支えている大きな力の明確な意志だった。
すぐ近くで雷鳴が鳴り、バケツをひっくり返したようにたたきつける雨の中、この世界はこれほどまでに愛されているのだと感じた。
それから7か月後、わたしは音楽とアートと潜在意識のサイト「カイロンの翼」を立ち上げた。あれからいろんな活動をしてきたけれど、わたしの思いはあの時のままだ。
人間は愚かで、本当にヤバい状況になってさえも痛い目を見ないと気づかない。救いようがない生き物だと思うこともある。理屈よりも感情を優先するし、そのくせ変化はコワイし、しょうもないプライドばかり持っている。
もちろん愛すべき部分もいっぱいある。
種としてはどうしようもなく幼いけれど、でも一生懸命生きようとしている。
いま日本も世界もどこもかしこもキナ臭い匂いが漂っているし、時代は急速に動き始めている。ぼんやりしているとあっというまに濁流に飲み込まれるだろう。絶望を感じる瞬間もあるかもしれない。
それでもわたしたちは愛されている。
大いなる力はずっと手を差し伸べ続けている。
その手を拒絶しているのは人間のほうだ。
無力でもいい。
あなたは、ここに、この世界に存在しているだけで愛されている。
どうか覚えておいてください。
あなたの心が深く傷ついているのなら、その傷を癒すことがあなたの大切な人生のテーマであり、ミッションだ。その傷を癒すプロセスを通じて、あなたはあなたと同じ傷をもった地球の裏側に住む多くの人々の傷を癒すよ。
なぜって、世界は無意識という領域を通してつながっているから。
だから小さな世界に閉じこもっていないで、この世界を見て、聞いて、気づこう。
小さな自分の殻を破ろう。
失敗したら、何度でもやり直せばいい。
もういちど、リアルな命を生きてみよう。
2014年6月28日
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