怒りのエネルギーの取り扱い方(サイコシンセシス)
怒りを上手に扱うことは人類にとって大きな課題のひとつだ。
一般的に怒りを表現することに抵抗を感じる日本人は多いけど、サイコシンセシス(統合心理学)では怒りは人間に備わった根源的な未分化のエネルギーのひとつだと考える。この未分化なエネルギーを破壊という方向に使うか、創造力という方向に使うかは私たちしだいなのだ。
たとえば風力は台風となって災害を引き起こすほどのエネルギーを持っているけれど、風力発電として使えばわたしたちは多大な恩恵を受けとることができる。
太陽エネルギーも然りだ。
怒りのエネルギーはこうした自然エネルギーと似た性質をもっていると考えればわかりやすい。
怒りの感情は感じていい。
自分の中の怒りの存在に気づいたら、まず受け止める。
そのうえで言葉にするか、行動で示すか、あるいはアートや社会変革に使うかといった表現方法を考えればいい。
怒りを感じてコントロールする術を身に着けるセッションではしばしば劇的な変容が起きる。
その場に立ち会いながら、変容の一部始終を見届けるなかでいつも思うことがある。
人間のもつ可能性は無限だ。
怒りと傷ついた過去の記憶は密接に絡んでいることも多い。
なのでこのセッションをすると一般的にトラウマと呼ばれるものが一気に解消してしまうことも多々ある。
この世界に戦争や犯罪、環境破壊がなくならないのはなぜだろう?
それは多くの個人が、自分自身の心の奥深くにある怒りの存在に気づかなかったり、あえて黙殺している結果、心の奥深くに閉じ込められた怒りが正当にケアされずに、憎しみや残酷さ、無関心といったゆがんだ出方をしているからだ。
この世界は個人の内面世界の延長線上にある。
すなわち個人が全体性を取り戻してゆくとき、私たちの住むこの世界もまた、豊かさと調和を取り戻してゆくだろう。
もしもひとりひとりが自分自身と向き合って、心の内側にある怒りをはじめとした様々な感情をひとつひとつ受け止めて、それらに表現の場を与えることができたなら、それは創造力として見事に開花するだろう。それはより純粋な「効く」祈りに通じる。
え? わかっているんだけど、やりかたがわからない?
サイコシンセシス(統合心理学)に基づいてみっちりとその方法を教えるよ。
2012年3月28日
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