和解
とても不思議な夢を見た。
目の前に天敵がいた。
いや・・・天敵といっても、相手は人間。
本来感覚型のにわか左脳派のわたしには、理数系の頭をもつバリバリの論客である彼はどうも苦手だった。
むこうもわたしの電波系の思考回路にはイライラするらしくて、事あるごとにいやみのひとつも言ってくる。
そんな奴が目の前にいる。
・・・ってか、すぐ横の椅子に坐ってこっちを見ている。
口火をきったのは彼だった。
「ほんとうは君の考えていることは、よくわかっていたんだ」
・・・あれ? いつもと違う。
「僕もほんとうは同じように感じていたんだ。でもそう感じることは、どうしようもなく不安で恐怖を感じる。だから君の話を必要以上に論破しなきゃ気がすまなかったんだ」
夢の中なんだけど、ほんとうにおどろいた。
それはつまり、わたしと同じように感じていたってことだろうか?
「あのさ・・・わたしのこと馬鹿だと思っていない? 窮地に追い込まれるとワクワクするところとか、自分から火中の栗をひろっちゃうところとか」
「論理的には理解できないけど、魚に陸に上がれといったって無理だからね」
・・・・といったところで目が覚めた。
ふだん自分のことを電波だとは思ってないけど(ん? 自覚が足りない?)、若い頃は間違いなく感覚派の自滅型の性格だった。それが今でもうっすらと尾をひいていて、理系の論客には身構えちゃうところがあったのかもなあ。
心理学的に解説すると、夢の中の登場人物はわたしの「男性性」にあたる。論理的で冷静でシャーマン的な感性なんか意地でも理解したくない性格。それに対してわたしの「女性性」の部分は反発しつつも、心のどこかで彼の攻撃的な部分を感じておびえていた。それが苦手意識に繋がっていたんだよね。
でもその言葉を聞いたとたん、なんだか肩の力がぬけたっていうか、ほっとした。
夢のなかで彼はわたしを理解してくれた。
きっとわたしの中の彼は、これまでと同じように弁舌鋭い論客なんだろうけど、もうこわくない。
なぜなら彼はわたしとは違った方法で一緒に戦ってくれるから。
なにか伝えたいとき、女性のわたしは相手を抱きしめるけれど、男性のわたしは冷静に論理的に、ときには厳しく必要なことを言うだろう。
ときどき夢はこんなふうにわたしたちの中のさまざまなサプパーソナリティーたちの統合を手伝ってくれる。
なんだかおもしろいよね。
2007年2月22日
★白鳥澄江の著書
なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
★白鳥澄江の新刊はこちらから、1章丸ごと立ち読みできます
「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか?~超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド」
でーぷすぎる記事やメルマガ限定記事は無料メルマガで配信しています。
興味がある方は、ぜひ下記のフォームから登録してみてね。
↓↓↓
Comment
SECRET: 0
PASS:
たしかに、おもしろいのですが、、、 後で振り返ってまるで理解できない映像などを見せられると、とても困りますね^^; ↑つい最近の私(爆
SECRET: 0
PASS:
monchiさん >後で振り返ってまるで理解できない映像などを見せられると、とても困りますね^^; わたしもよくあります(爆)。
SECRET: 0
PASS:
こんばんは。 統合ですね~。 何だか最近小さい頃の記憶、楽しくなかったことばかり思い出されて、それを認めるとあまりに惨めになるので見てみぬ振りをしてきたんです。 それと別に、友人の行きつ戻りつの心を見ていると、分かっているのにこれ以上何といってあげたら良いか分からなくなってしまって、技術的なことを学ぼうかと思ったりしてるんですが、そんな事を考えていると、流れ込んでくるのが昔の記憶なんですよ。 まあ、処理方法はなんとなく分かってるんですよね。ただ、辛いなあ、という。 多分、これが出来ないと今からの対人関係に進歩がないし、必要なことなんだと思うんだけどね。 この扉の前まで来れたと、自分を褒めて、統合へと進んでみましょうかね。
SECRET: 0
PASS:
理系で議論好き(論客ではない)な私は、シャーマンの感性は理解し得ないのでしょうか…と、考えている段階で、NGなのかもしれませんね。 でも、感覚というか感性とか直感で動くときが一番冴えていると思っています。これは統合なのかな。この点については、あまり深く考えないで、感覚を大事にすることにします。
SECRET: 0
PASS:
テレサさん そうですね。 ひと言でいうと、統合です。 自分のなかでの統合って、たまねぎの皮をむくみたいなもので、終わりがないんですよね。 自分自身にたいする理解がすすんで、それが身の回りの対人関係に反映してゆく。で、やれやれなんて思っていると、さらに深い部分で自分と向き合えという流れがくる。この繰り返しですね。 扉の前まできているのなら、そりゃ開けるしかないですね。いまがテレサさんのタイミングなんでしょうね。
SECRET: 0
PASS:
のんさん コメントありがとうございます♪ 純粋に理系で論理思考オンリーの人間というのは存在しないですよね。一流の科学者などは論理思考と直感のバランスが絶妙ですもの。科学というのは、直感で降りてきたものを論理的に説明する作業ではないかと思います。 そもそも人間は、理系的な部分(男性性)や感覚的な部分(女性性)や、さらには怒りっぽかったり、笑い上戸だったりってな具合に、誰もが自分のなかに複数の側面をもっています。 わたしの夢の中では「キョーコ」という人格のなかに存在する複数の側面のひとつである「理系の論客」とそれとは正反対の「女性性の表れである感覚的なわたし」という姿であらわれます。
SECRET: 0
PASS:
(続き) で、前半部分では夢の主人公である「女性性の表れである感覚的なわたし」は理系の彼を理解できないでいるわけです。 ところが「同じものを感じていた」と彼が言うでしょ? つまり根本の部分ではふたりとも同じものを見て、目指しているわけです。 ただこのふたりは表現方法が違う。 直感のみで行動する破滅型シャーマンの場合は、世間の常識から逸脱しがちで、なかなかひとに理解してもらえないし、情に溺れやすい。 いっぽうの論理的思考の彼は、微妙なひとの気持ちがわからなかったり、その時点で論理的に説明できない整合性のない直感を排除する極端な部分があるわけです。
SECRET: 0
PASS:
(またまた長くなってしまった) でもこのふたりがパートナーになれば、最強のチームができますね(笑)。 それが統合です。 >感覚というか感性とか直感で動くときが一番冴えていると思っています。 ということは、のんさんの中にある男性性(理論的な部分)と女性性(直感・感性)がいい形でタッグを組んでいるんじゃないかと思います。 ちなみにわたしも論客とはほど遠いんですが、議論は大好きです(笑)。
SECRET: 0
PASS:
キョーコさん、丁寧なご説明ありがとうございました。 >一流の科学者などは論理思考と直感のバランスが絶妙ですもの。科学というのは、直感で降りてきたものを論理的に説明する作業ではないかと思います。 なるほど!その通りですね。 統合、ですか。内面にいろんな自分があるとは思っていましたが、組む、組まないというのがあるんですね。う~ん、いいタッグの時間帯を増やしていきたいものです。 また議論しにきます(笑)。ありがとうございました。
SECRET: 0
PASS:
こんばんは。 見ない振りしてきた過去の私と逢ってきました。一瞬で終わりました。 逃げずに素直に認めて終わりました。多分・・・。こんなんでいいのか?くらい早かったのでよく自分でもわからないし、これから何かが出てくるのかも知れませんが、でも、その時の感情は今はないのです。 そしたら、久々に義妹から電話があって、ちょっと相談されましたが、自分の答えが割りと揺らぎなく、しかも前よりも相手に対する優しさが増している自分に驚いたりしました。 その後いつもかかる友人に対してもそうでした。 不思議ですね。どんな効能が起きてくるのか、その時になって見なけりゃわからない。 でも、目の前に現れる壁は、その時の自分が必要としていることを運んで来てくれてるんだということをわからせてもらった。 ほんとにベストなタイミングで全てが行われてるなあと感謝です。
SECRET: 0
PASS:
のんさん ぜひまた議論しに来てくださいね♪
SECRET: 0
PASS:
テレサさん こんばんは。 見ないふりをしていた過去の自分と会ってきたんですね。 うん。よかった。 おつかれさま。 義妹さんやお友達のこともタイミングだったのかな。