冬至
今日は冬至。
一年でいちばん昼が短く夜が長い日。
北半球の場合、太陽の南中高度が一年でいちばん低い日でもある。
つまり一年でいちぱん太陽の力が弱い日。
ということは冬至の日を境に太陽の力が徐々に強くなってゆくわけで、そこから洋の東西を問わず、古代では太陽の復活を祈る冬至祭が行われたんだよね。
今年後半からいろんな分野で勢いが加速して、時代の流れが速くなっているのを強く感じる。
まさに時代の転換期なんだろう。
北朝鮮も含め六カ国協議の行方や財政赤字など、うっすらと降り積もった社会不安もあいかわらずなくなる気配はない。
むしろ口にださないだけで、誰もが無意識に不安を感じているのかもしれない。
そんなときこそ、古代人の力強い生きる知恵を学んでみるのもいい。
現代日本に住むわたしたちよりも、生きることがずっと厳しかった時代。
人々は決して明日への希望を失わなかった。
かれらはどんなに太陽の力が弱まっても、かならず蘇るのを知っていたんだよね。
縄文土器にみる力強さは、そうした生命力のあらわれなんじゃないかな。
日本人は縄文人と弥生時代に日本に渡ってきた渡来人との混血だよね。
およそ一万五千年前、地球の温暖化と大規模な地殻変動によって、世界の気候と地形が大きく変った。
その中で、生きのびた人々がわたしたちの祖先だよね。
星を目印に、黒潮に乗って海を渡った海洋民族の血。
草原を駆け抜け、海の向こうを目指した騎馬民族の血。
放浪の果てにようやくたどり着いた龍の形をしたこの島は、かれらの目にはどんなふうに映っただろう?
文明というのは、一歩間違えると人間から原始的な生命力を奪ってしまう。
でもあなたの体の中にも、
私の体の中にも、
天変地異と歴史の激動期を生き抜いた祖先の血が流れている。
たまにはそれを思い出してみるといい。
太陽は今日を境に、ふたたびよみがえる。
2006年12月22日
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Comment
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うーん、良い文です。 私達の忘れてしまった何かを早く掘り出したいですね。 たぶんそれは日本を通じて世界に繋がる何かなのでしょう。
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今日は20年目の結婚記念日です。 でも、ダンナは今日に限って遅い仕事なのじゃ。 「そうですか、こうなったら何が何でもあなたの嫌いな出世をしていただきます。」と、心で誓ったのでした。 それは兎も角、南瓜食べるの忘れたわ。 それも兎も角、よみがえる太陽、人の血もよみがえるのかもしれないですね。
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こんにちは。私もかぼちゃ食べるの忘れてました! キョーコさんの一文を読むと、私たちは生かされているんだなと思います。希望を失わずに、与えられたことをやっていこうと思います。 素敵なクリスマスを!
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ウォッチャーさん そうですね。 それぞれの得意分野でそれを生かせてゆけたら最高ですね!
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テレサさん ごめん。笑わせてもらいました(爆)! ええ、きっと蘇りますとも。人間はしぶとい生きものですからね♪
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やまめさん かぼちゃ、惜しいことしましたね。 未来は希望に満ちていますよ。 スーパーの人混みでそれを実感しました。 庶民の、というか主婦のこの活力はどこから来るんだろうなあ~と(爆)。 やまめさんもHappy Christmas!
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イランでは冬至にスイカだったかメロンを食べるとききました。 12月の中国新疆ウイグル自治区のカシュガルではラグビーボールのようなスイカが市場にあふれていました。カシュガルのイスラム寺院はペルシャ様式でしたからスイカ=西瓜、かぼちゃ=南瓜ですが冬至とかぼちゃはもともとはペルシャあたりの習慣だったのでしょうか。
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nanashiさん 冬至とスイカ、かぼちゃの関係は面白いですね。 シルクロードを通って西方から伝わった宗教や習慣のひとつだった可能性が大きいということですね。