レイライン3 パワースポットの謎1 大地の力
諏訪・鹿島と続いて出雲の話をしたいのはやまやまなんだけど、その前にレイラインのツボともいえるパワースポットについて書いてみたい。
ご存知パワースポットっていうのは、そこに行くと癒されるとか、元気がでるなどといわれている場所のことだよね。こうした場所はたいてい寺社仏閣、あるいは修験道の修行場となっていることが多い。
そもそもパワースポットのパワーの源はなんだろう?
いろいろな説があると思うけど、以下の四つの要因があるんじゃないかと思っている。
1 大地の力
2 天体の影響力
3 パワースポットに集まる人間の気
4 神(祀られている御祭神)の気
ひとつずつ解説してゆくね。
1 大地のもつ力
これは文字通り大地から立ち上るエネルギーのこと。
土地なんてどこも同じように見えるけど、実際にはエネルギーの強い場所とあまり感じられない場所があるんだよね。
たとえば古い形式の神社の御神体は山や磐座であることが多い。良い気を取り込むことがその氏族の繁栄に直結していたから、古代では土地の気を読み、聖地を定め、その場所を意識した都市づくりがなされてきたんだと思う。
話が飛ぶけど、数年前に宮古島の友人に連れられて「石庭」に行ったことがある。ここは何の変哲もない個人宅なんだけど、一歩庭にはいると、南国の草木がうっそうと茂った庭のそこかしこに、巨大な石灰岩が無造作に置いてある。むろんここのご主人の新城さんが自宅の庭から掘り出したものだ。
その石灰岩から感じるエネルギーもさることながら、お茶に呼ばれて新城さんのご自宅にお邪魔したときのこと。
四畳半ほどの小さな部屋にあがろうとして、ふと部屋の右側がやけに熱いのに気づいたんだよね。まるでストーブをつけているみたいな熱さ。
なんだろう?
そう思ってそちらを見ると、部屋の右手に棚があって、そこに両手で抱えるほどの大きなサンゴの化石がいくつも置いてあったんだよね。熱の発生源は、そのサンゴの化石だった。
それまで化石から強い熱エネルギーがでているなんて想像もしていなかったけど、考えてみれば庭に置いてある石灰岩もサンゴが主成分なんだよね。それを考えれば、化石から強いエネルギーがでていても不思議じゃないけど・・・・。
沖縄といえばもうひとつ不思議なことがある。
宮古諸島のひとつ、池間島にアマウナハーブと呼ばれる穴がある。
下の写真は海岸に面した洞窟もどきの窪みの中にあるアマウナハーブを真下から映したもので、干潮時をみはからって海の中をじゃぶじゃぶ歩いて穴の下まで行った。穴は目算で直径50センチほど、深さは4メートルぐらい。穴の向こう側は空なんだけど、草が覆いかぶさっているのでわかりにくいかもしれない。
アマウナハーブがなぜできたかについては、大きくわけるとふたつの説がある。
ひとつはポールポット説。
もうひとつは、椰子の大木が生えていたあとじゃないかという説。
池間島は二度ほど隆起と沈降を繰り返しているという。これはあくまでもまだ仮説に過ぎないけれど、まだ池間島が沈んでいなかった頃、島には椰子の木がたくさん生えていた。ところがちょうど更新世後半、今から2万数千年前あたりから始まった活発な地殻変動と温暖化による海面上昇によって池間島は海底に沈んだ。やがて海底に沈んだ椰子は長い年月をかけて石灰化していったのではないか。やがて石灰化した椰子の幹の部分がすぽっと脱落してできた穴がアマウナハーブじゃないかという説。これについてはまだ調査中で証拠がそろっていないらしい。
写真は撮っていないんだけど、池間漁港のすぐ近くに、穴の底が海に繋がっているアマウナハーブがある。ためしにその穴に手をかざすと、穴の底から、体感的には熱気と軽い圧力を感じる強いエネルギーが吹き上げてくるんだよね。そうだなあ・・・気の通り道という感じだった。
サンゴの化石から成る琉球石灰岩とアマウナハーブの共通点を探すと地下に埋もれていたという部分だと思う。それが重要なポイントだと思うんだけど、私の知識じゃ残念ながらうまく説明できない。
本州に目を向けると、土地の力の強い場所はなんといっても活断層付近。また神の下りる場所として祭られている磐座は花崗岩が多いんじゃないのかな。出向いた先で、そうした磐座をサーチすると、強いエネルギーが放出されているものが多い。そういえば池間島の地下にも花崗岩の層があると言っていたので、アマウナハーブから吹き上げるエネルギーとも何らかの関係があるのかもしれない。
日本の活断層といえば、よく知られているところで中央構造線だよね。
おもしろいのは大鹿村中央構造線博物館ホームというサイトに載っている地図を見てもらえばわかるんだけど、伊勢、諏訪、鹿島は中央構造線の真上にのっかっているんだよね。
鹿島神宮には関東の地震を押さえているといわれる要石がある。ここに社を定めた当時のシャーマンは、この場所が中央構造線の真上にあたるってことをしっかり認識していたんだろう。
古代のシャーマンはこうした活断層から放出されるエネルギーを敏感にキャッチしていたんじゃないのかな。このエネルギーをキャッチするには活断層付近がわかりやすいけど、もとをたどれば地球の内側からあふれる力そのものでもあるんだよね。
そしてそうしたエネルギーをらせん状に上昇してゆく力、すなわち龍蛇の姿に似たエネルギーとして認識したんじゃないかと思う。
そして、それを古代の人々は「神」と呼んだ。
記紀に描かれる神々が広まってゆく前の時代、すなわち縄文や弥生の人々が祈りを捧げた対象は、人格神ではなく、土地そのもののもつ力だった。
2006年12月17日
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古代幻視シリーズはレイライン・カテゴリに含まれますが、連載ものになっているので、上から順番に読んでいくと分かりやすいです。
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・古代幻視 1 饒速日尊 2007年1月28日
・古代幻視 2 滋賀県鏡山と伊勢遺跡 2007年1月31日
・古代幻視 3 神功皇后 2007年2月2日
・レイライン7 出雲の御祭神 2007年1月24日
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