ゲッキツの花
今週は公私共に多忙な一週間だった。
気がつくと、セッションルームにおいてあるゲッキツにつぼみがいっぱいついているの。この木は沖縄では、わりとよくみかける庭木みたいで、満月の夜に白い花を咲かせるのだとか。
・・・・・満月じゃなくても、毎日花が咲いてるけど。
そういえば、知ってる?
植物たちは、見えない糸電話のようなネットワークを世界中に張り巡らしていて、お互いに遠く離れた場所の相手と情報のやり取りをしているんだよ。
わたしもときどきかれらのネットワークをかりる。
うちのゲッキツに中継役をしてもらって、遠く海をへだてた宮古島のガジュマルとお話させてもらうの(笑)。別に人間みたいに会話するわけじゃないけど、意識を合わせると、彼らの喜びや不安などさまざまな感情が伝わってくる。
これは古代のシャーマンたちが離れた場所の情報をもらうときに使った方法なんだよね。つくづく世界はつながっているんだなあと思う。
じつは人間もそうなんだよね。ひとりひとりの無意識のさらに奥にある「集合無意識」という場所ではすべてのひとがつながっている。
喜怒哀楽、さまざまな感情があふれている中で、ほとんどの場合、自分と似たような種類の感情を無意識に拾っているんだよね。
心のどこかに悲しみや怒りがあれば、世界の遠い場所で起こっている悲しみを拾ってしまう。気づかぬふりをして長い間ため込んできた怒りがあれば、同じような怒りを拾ってしまうんだよね。そして怒りの連鎖を引き起こす。逆に喜びや感謝があれば、世界のどこかの誰かの微笑みを拾うこともある。こっちは喜びの連鎖。
ひとりひとりの心の状態は間違いなく世界の現実を作ってゆく。だから自分自身の心をしっかりと見つめて、根本から受け止め、そして癒してあげることが大切なんだよね。
これはうわべだけの癒しや悟りとは違う。
自分の心癖(思考パターンという)を見つけて、現状をしっかり自覚すること。自分の思考パターンを自覚しないかぎり、人間は無意識的な感情の奴隷状態から逃れられない。思考パターンを自覚できるようになると、意識的に感情を選択できるようになる。こうなったとき、はじめて人生に責任をもつということの本当の意味がわかるはず。
わくわくや喜びにしたがって生きることもいい。
でもいやなことや向き合わなきゃいけない課題から目をそらしていては、いつまでたっても精神的に子供のままなんだよね。自分自身の心の中を見つめろっていうのは、たんにわくわくを見つけるだけじゃなくて、それまで蓋をしていた心の課題に目をむけろってことなんだよね。こことしっかり向き合わなければ、どんなに表面的にうまくいっていたとしても、あるいはチャネリング的なものができたとしても、それは砂上の楼閣にすぎない。
そして心の内側だけじゃなく、外側の、自分を取り巻く現実に目を向けてほしい。
具体的にいえば、身近な人間関係はもちろん、日々報道される内外のニュース。ニュースの内容と自分の抱えている課題を重ね合わせてみると、物事の本質が見えてくる。このあたりは以前、「現役雑誌記者による、ブログ調査分析報道!」に寄稿した「時代の流れを読め」でも詳しく書いたので参考にしてみてね。
そしていまこの国が置かれているシビアな現実をしっかり見てみるといい。この国の平和が、じつはどれほど不安定な均衡のうえで成り立っているものなのか、無関心がどれほど危険なことなのか気づくと思うよ。それほどこの国は瀬戸際に立たされているんだよね。
たとえば何日か前のニュースで、扶桑社の歴史・公民教科書を大田原市が採択した件で、プロ市民団体(韓国の反日グループとつながっている)からの抗議はもちろん、韓国外交通商省報道官が「侵略の歴史を美化する内容を含む教科書の採択に深い遺憾を表明し、失望感を禁じ得ない」という正式なコメントをだしている。採択をやめないと市内の子どもを次々と殺すという脅迫電話まであったっていうよね。
日本は国定教科書制度ではなく、多様な教科書の中からそれぞれの自治体が選択するという方式をとっているのは知ってのとおり。だからその選択に対して、他国が当然のように内政干渉してくるのを許してしまっている現状や国内の思想勢力によって脅迫・抗議が行われる状況をみていると、今の日本の民主主義や主権の存在がどれほど危険な状況にさらされているのかわかる。多数派にいるうちはいいけど、少数派になったとたん、信条の自由をもつことがどれだけ覚悟がいることなのかは、実際に大田原市の状況をみればわかるよね。
ただ今回は激励のメールも多かったとのこと。その点は去年までとはあきらかに世論が変わりはじめているなあと思うけどね。それも心あるひとたちがこうした事に関心をもって激励メールを送ったことが力になっているんだよね。
国際問題もすべて同じなんだよね。
政府に任せておけばいいやと思っていたら、状況は取り返しのつかない事態にまで進んでしまう。とくに東シナ海の油田問題に関しては、たんに油田ひとつの問題ではないんだよね。へたをすれば戦争に発展しかねない危険性をはらんでいる。このあたりは長くなるのでまた機会があったら書くつもり。
ただこの排他的経済水域の油田に関しては、ムーが絡んでいるとだけ言っておくね。
じゃあ、わたしたちに何ができるんだろう?
それは関心をもつこと。
そして悲しみや怒りに同調するのではなく、こんなときこそ希望を失わずに地道に、そして現実的に自分のできることをすればいい。
ひとりでも多くのひとがそのことに気づいて行動すれば状況は変わる。
いまならきっと、レミングたちの行進を止めることができるはずだから。
2005年7月17日
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Comment
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おはようございます。 >この国の平和が不安定な均衡のうえで成り立っている 本当にその通りだと思います。 出来事の奥行きを見逃してはいけませんね。 ありがとうございました!
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みずきさん こんにちは。 どーいたしまして! みずきさんのカラっとした明るさ、大好きです♪
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キョーコさん、おはようございます。 今回のお話も 沢山共感する事 また 感心する内容で一杯です。 私も常々「心ぐせ」を 頭の中でチェックします。(「癖」がひらがなです(#^.^#) そして、少しでも本当の大人になりたいと努力しています。 いつまでたっても 「嫌な人」という対象をを必ず作ってしまいますし 大人げない行動を思わずとっています。 キョーコさんの社会や世界に対する 深い思いや取り組みは 立派ですね。 私は とても鈍い感性の持ち主なので もっと敏感になりたいと思います。 私として 「自分はどうして、この日本を選んで生まれてきたのだろう?」 という 疑問があるのですが(親を選んだ テーマはわかってきましたが) キョーコさんは なぜ この日本を選んで生まれてきたと思われますか? 変な質問になっていたら ごめんなさい。
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りこうさん おはようございます。 心癖はなかなかしぶといですよね(笑)。 でもそれに気づいているかいないかで、この先の流れが大きく変わってくると思います。 おたがい気楽にがんばりましょう♪ なぜ日本に生まれてきたかとの質問ですが、とても個人的な部分で、ここに生まれると約束してきてしまったからです。その意味では、わたしは自分の生まれてきた意味をはっきりと自覚しているんですよ。 約束の内容は勘弁してください。 あまりにもプライベートすぎて(爆)。 「なぜ日本なのか」という答えを見つけようと思ったら、社会全体に目を向けることが近道です。それが個人的なことにフィードバックしてきますから。
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キョーコさん、ほんとにほんとに、自分の思考に責任を もつ、それにつきますね~^^; どんなネガティブな状況にも惑わされないだけの しっかりした意思を持つこと、で伝えていくこと、 行動していくこと、大きなテーマですね~ ようやく(今頃?)腹がくくれてきた感じです^^;
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maniさん こんばんは。 そうなんですよ~。ただし自分の無意識的な思考パターンに無自覚なうちは、責任すらとることができないんですよ。無意識の心の働きに対して責任をとることはできないからです。 だから無意識を意識の領域まで引っ張ってくる必要があるわけです。 これが「自覚する」ということです。 腹がくくれてきましたか。 よっし! いい感じだね! がんばろうね♪
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キョーコさん、 プライベートな事を お尋ねしてごめんなさいね。 キョーコさんは ちゃんと分かって この日本に住まわれているのですね。 社会全体に目を向けて 謎をといて行こうと思いますよ。 どうもありがとうございます。
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りこうさん おはようございます。 いえいえ、あまりお気になさらずに^^