ちいさな壁
じつはこのところひそかに悩んでいたことがある。
わたしは仕事の合間によく歌の練習に行くんだけど、たいてい近所のバンドのおにーちゃんたちが集る練習用スタジオか、そこが予約でいっぱいだったときは駅前のカラオケボックスが多いんだよね。
ところが前回カラオケボックスで歌っていたときに、自分の声がオケと微妙にずれているような気がしたんだよね。
・・・ん? なんか根本的にズレているような気がする・・・。
もしかして、わたしって音痴????
それがずっと気になっていて、つい先日1ヵ月半ぶりのボイストレーニングだったので、トレーナーの先生に聞いてみた。
するとこんな答えが返ってきた。
「カラオケボックスは、けっこう音が甘いんですよ」
どういうことかっていうと、カラオケボックスで流れているオケはプロがシビアに音を作っているのではなくて、かぎりなく素人に近いプロが作っているため、本物の音に比べるとかなりいい加減なものが多い。さらに音響もあまり考えられていないため、店によっては音が変なふうに響きあってしまうため本来の音が聞き取りづらくなってしまうらしい。
その説明を聞いて思い当たるふしがある。
じつは以前にもあれ?と思ったことがあって、それって決まってたまに行く某店なんだよね。でも以前はそんな違和感を感じたことはなかった。
「それは以前はわからなかった音の違いがわかってきたんですよ。また壁が来ましたね」
トレーナーの先生がにっこり笑ってそう言った。
そうかあ・・・わかるようになってきたってことなのかな。わたしはずっと、カラオケに限らずメジャーで音楽をやっているひとの感覚のほうが自分よりも確かだと思っていたんだよね。やっぱり向こうはプロだって気持ちがあるし。
「そんなことないですよ~。音楽の世界はけっこういい加減です。メジャーなものが、いいものとはかぎらないし。とくに日本の音楽界はそうです。ヴォーカルはもっと傲慢でいいんですよ。最終的に自分を信じるしかないんですから」
なんだか納得。
自分の感性がそれほど悪いわけじゃないってことがわかってちょっぴり嬉しかった。
2005年11月26日
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Comment
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こんばんわ! >最終的に自分を信じるしかないんですから やっぱりどの道にも同じ事が言えるんですね! うん、うん!納得です^^ 下の記事のコメント・・・(^^; あれ、ママチャリで子連れでしたんですよ。 本当にただ面倒だったんですよ~(^^;
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みずきさん こんばんは♪ そうなんだよね。わたしの場合、音楽に対する思い入れが強い分、いろいろ悩むの^^; >あれ、ママチャリで子連れでしたんですよ。 本当にただ面倒だったんですよ~(^^; それすご過ぎる(爆)。 でもわたし、みずきさんのそういうとこ大好き♪
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こんにちは(^^) 『最終的に自分を信じるしかないんですから』 この言葉がずしんと来ました(><) ありがとうございます。
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青空さん おひさしぶりです。 スポーツや歌ってメンタルの部分がすぐに具体的な形になって現れるんですよね。その意味では自分を鍛えるにはもってこいです。 ありがとうございます♪
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キョーコさん、どもども(。・_・。)ノ 武道もスポーツも音楽もそうですが、初めはカタチから入り、プロや師匠の真似をして、その世界が何たるかを理解出来て(基本を知って)から初めて自分の持ち味を表現できるようになってきますよね。 自分は武道をかじる人間ですが、「~道」というくらいだからその道を悟るまでには日々の弛まぬ鍛錬と非常に長い時間を要する事なんだなと毎日痛感しています。たとえ10年かじっても、数十年以上鍛錬している師匠から見れば10歳のひよっ子にしかみられてませんし(^-^;)。 人生にも共通して言える事なんでしょうね、きっと。
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為朝さん こんばんは。 >自分は武道をかじる人間ですが、「~道」というくらいだからその道を悟るまでには日々の弛まぬ鍛錬と非常に長い時間を要する事なんだなと毎日痛感しています。 おっしゃっている意味がよくわかります。日々の鍛錬の中からしか本当の道は見えてこないという点ではシャーマン道(そんなのあるのか?w)も武道と似ています。わたしも日々内省と努力ですよ^^; 音楽はまだまだ道どころか、やっと奥の深さがちらちらと見えてきたところです。先は長いなあ。。。 歌も武道も、まさに人生そのものですね♪