16年間で1万人以上の悩み相談にのってきたシャーマンが脳科学・心理学・スピリチュアルな世界の真理をベースにお届けする、魂のミッションを生きるためのロードマップ

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ぜってぇあきらめねぇ!! 

 
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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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タイトルがすごいでしょ(笑)。
じつはこれ、NARUTOっていう少年マンガの主人公のせりふなの。
 

 これ、ひとことで言うと、異世界忍者ワールドを舞台に落ちこぼれの主人公やまわりの友人たちの成長物語なんだよね。かれらの圧倒的な力や才能の差を前にして挫折しそうになりつつも、自分なりの大切な何かを守るために最後まであきらめないっていうスタンスがいい。
 

 優等生の同期の仲間に「結果は最初から決まっているんだ」と言われても必死で立ち上がる。そして言うせりふがこれ。
 

「ぜってぇあきらめねぇ! これがオレの忍道だ!!」
 

 マンガの世界ならいくらでも逆転可能。だって主人公は最後まで死なないもんね。
 でも現実の世界は違う。
 窮地に立たされたとき、諦めないまでも、たいていの人間は弱音を吐きたくなる。
「絶対あきらめない」というスタンスを貫き通すことがどれほど困難なことなのか、本気でなにかに取り組んだ事のある人間ならみんな知っている。
 

 去年はスマトラ沖の津波はもちろん、国内でも大きな被害をもたらした地震があった。
 

 正直に告白すると、去年の夏頃から正確な日にちも含めて、この地震が起きることは知っていた。でも無意識から入ってきた情報に対して、わたしのなかで「まさかね」という気持ちのほうが強かった。
 

 そんなわけがない。
 だいたい起こる日にちまではっきりしているなんて芸が細かすぎる。
 たんなる気の迷いだと思った。というより、そう思いたかった。
 

 様々なデータを解析してはじき出す科学的な予知も含めて、日本の地震予知体制の現状をみれば、予知情報を発表することがどんなに困難なのかわかる。数字は忘れたけど、地震予知情報をもとに政府が避難勧告をだした場合の一日あたりの経済損失額は膨大な数字にのぼる。さらに政府の避難勧告を受けて、まっさきに外国資本が手をひき、東証株価は暴落するだろう。これによって日本が世界恐慌の引き金を引いてしまう可能性はかぎりなく大きい。さらに幸運にして予知情報が当たらなかった場合、精神的に成熟していない多くの企業や個人が不確かな情報を出したと言って国の責任を問うだろう。
 

 進むも地獄、退くも地獄。
 となれば、今の政府にこれだけのリスクを背負う覚悟があるとは思えない。
 地震予知連絡会とか学者さんたちのやっている地震予知情報の公表でさえ、政府の無責任さと国民ひとりひとりの依存体質が定着しているこの国では不可能に近い。こんな状況で、直感を根拠にした地震予知なんて何の力もない。
 

 「普通でない」ということが、どれだけこの社会で生きづらいかわかっているからこそ、わたしは無意識から入ってくる情報を無視した。
 わたしには関係ない、と。
 そしてあの日の夕方地震は起きた。
 

 ショックだった。
 わかっていたのに何もできなかった。いや、しようとしなかった。
 これまでこんなことが何回もあった。ただ悪い予知よりも、いい予知のほうが圧倒的に多かったので、あまり深く考えてこなかっただけのことに過ぎない。
 

 その地震のあった二週間後ぐらいだったかな。深夜の祈りのなかで、また予知が降りてきた。・・・・福井・若狭近辺の大きな地震・・・・・原発のメトルダウン・・・・11月26~12月2日・・・
 

 ぎょっとした。
 同時に前回のことを思い出した。もうあんな思いをするのはいやだと思った。わたしはこれまでずっと、友人とか身近なまわりのひとたちに自分が普通でないことを知られるのが怖いと思ってきた。シャーマンの仕事も関係者以外は知らないぐらいだ。
 

 でも、それ以上に危機感があった。
 そして考えてみた。
 

 これまで直感で感じてきたことがすべて現実化してきただろうか?
 個人的なことでいえば、起こってほしくないことに対して、それが現実化しないように回避行動をとることによって、結果的に時期がずれたり、まったく別のいい結果が生まれてきた。
 

 さらにこうなって欲しい未来をイメージしながら具体的に行動することによって、結果はまったく違うものになることも多かった。もちろん個人レベルの話と地震などの全体の話では、個人の及ぼせる影響力はかなり違う。
 

 それでもなにも行動しなければ、確実に前回と同じ結果になるような気がした。
自分にできることは何かと考えたとき、伝えられるかぎりのひとに伝えようと思った。
 

 なによりも原発に対する危機感が強烈だった。
 もし予知が現実化したら、被害は前回の地震の比ではない。なんといっても若狭湾周辺は原発銀座だ。広島から青森・北海道あたりまで、放射能は風にのってあっという間に広がるだろう。震源地から半径30キロの範囲は確実にひとの住めない土地になる。
 

 チェルノブイリの事故を覚えているだろうか?
 発電所から100キロはなれたキエフでは、いまだに原因不明の白血病患者、それも子供の患者が多発しているという。狭い日本で同じことが起きれば、この国にはどこにも逃げ場所はない。そしてもっとも大きなダメージを受けるのは間違いなく10才以下の子供たちなのだ。
 

 その思いが、わたしの小さな恐怖心を砕いた。
 いま行動しなければ後悔する。
 話せる友人にできるかぎり伝えた。原発を止めないとあぶない、と。
 
 
 わたしは今まで反原発運動に対して距離を置いていた。かれらの行動そのものがヒステリックなイメージがあって、なにか違和感があったんだよね。その理由はどうしてだろうと思ったときに、はたと気がついた。
 

 これまでの反原発組織のやり方というのはただ原発に反対するだけだった。そこには原発にとってかわる未来のビジョンが欠けているのだ。だから幅広い共感を得ることができないんじゃないかなあ。
 

 もちろん科学関係者たちはたくさんの最新技術を知っている。でもわたしたち一般人には難しすぎてよくわからない。そうした科学者たちを巻き込んで、自由に未来のビジョンを考えることはできないだろうか。そんな話がぽつぽつと出てきて、すこしずつ流れが動きはじめたような気がする。
 

 そんな行動を始めて一週間も過ぎた頃。
 深夜、祈っていると、「回避」という言葉がはいってきた。
 このとき時間をもらったのだと思った。何のための時間だろう? それは気づくため、現実的に行動するための時間だと思った。
 

 すでに友人がそのまた友人に伝えるといった形で、ずいぶん多くのひとに話が伝わっていた。そしてそれぞれが自分のできる行動をしているに違いない。ちいさな動きがゆっくりと広がっていく確かな手ごたえを感じた。
 

 予知した時期には釧路でM7.3は起きたけれど、福井での壊滅的な地震はなかった。そして12月26日のスマトラ沖の津波によって、インドの原発が緊急停止したとのニュースを読んだ。多数の死傷者を出したスマトラ沖の津波は自然災害であると同時に人災でもある。もし津波監視のネットワークが完備していたら、もし地震発生直後タイ政府に津波発生の危険を通達したアメリカの情報が民間に伝わっていれば、これほどまでの惨状にはならなかった。
 

 それでもチェルノブイリ級の事故という最悪の事態は回避された。
 ここでも、わたしたちはこんなにも守られている。
 現実世界に山積みする問題はどれをとっても重たく、そして難しい問題ばかりだ。
そして一歩一歩自分たちの力で片付けてゆくしかない。
 

 だからこそ「ぜってぇあきらめねぇ」という言葉が輝きを放つんだよね。
 どんな困難な状況であっても、ぜったいにあきらめない。
 あきらめたらそこで終わる。

 環境問題も原発も、気の遠くなるようなゴミの山の処理も、ワクワクした夢や憧れと心の中の熱い思いを失わなければ、いつかきっと望んだ結果を手に入れることができるに違いない。
 

 だからこそ自信もって言ってしまえ。
 

「ぜったいあきらめない!! これはわたしが選んだ道なんだから!」
 

・・・・・ってね。
 

2005年1月15日

 

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2005年8月31日「東海地震と浜岡原発の危ない関係」   
2005年7月28日「浜岡原発をとめたい」 
2005年4月21日「原発と地震 その1 愛するひとを守りたい」
2005年4月23日「原発と地震 その2 自分にできること」
2005年4月21日「浜岡原発が危ない」
2005年1月15日「ぜってぇあきらめねぇ!!」
 

 

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