挑戦&変化、その次は? challenge & change , and the next ?
若い頃、デヴィッドボウイの音楽が大好きだった時期がある。
デヴィッドボウイといえば、グラムロックという分野を切りひらいたスーパスターで、むかしのロックファンなら知らない人はいない。
キーワードは無常。
つねにチャレンジし続ける彼の音楽は誰よりも新しかった。
いま振り返ると、若かったわたしはまだ誰も見たことがない地平を観たい、表現したい、形にしたいという情熱に突き動かされて生きていたから、デヴィッドボウイの作る音楽は深いところで心を響いていたんだろう。
1983年、デヴィッドボウイがLet’s danceを発表したとき、つまらない曲だなと思った。
そのあたりから自然に気持ちが離れて、いつのまにか彼の音楽を聴かなくなっていった。
あの当時のわたしは21歳。
チャレンジこそ人生、変容しつづけることが面白くてしかたなかった時期だから、シンプルで平坦なLet’s Danceはまったく響かなかった。
彼の楽曲が変わった理由は知らなかったし、知ろうとも思わなかったんだよね。
そんなわけでデヴィッドボウイの映画MOONAGE・DAYDREAMがロードショーでやっていると聞いたときも、とくに見たいと思わなかった。
ところがめぐりあわせは面白い。
たまたま先日、時間がぽっかりとあいたので何の気なしに観に行ってきた。
映画はインタビューとライブ映像で構成されていて、ひさしぶりに聴く彼の音楽は肩で風をきって生きていた頃の記憶をよみがえらせた。
当時は彼のグラビアもインタビューもまったく興味がなくて、ただ音楽だけ聴いていたから、じつはインタビューははじめて聞いた。
「完成したもの、終わったことには興味がない。つぎのことしか頭にない。いましかない」
インタビューで、こう言っていたけど、わたしと同じだ。
わたしもそうだからすごくわかる。
この感覚はひとに言ってもなかなか理解されなかった。
同じことを繰り返すのはつまらない、つねに新しいものを作るという感性が同じだったから、デヴィッドボウイの音楽は心に響いたんだなといまになってわかった。
インタビューのなかで、ボウイは冗談めかして、「1947年1月8日生まれの山羊座だからね」と言っていたけど(笑)。
占星術はともかく、誕生日が数日違いだ(笑)。
変化こそが代名詞だったデヴィッドボウイがインタビューの中で、年齢を重ね、喜びと共に未来に思いをはせて、人生は素晴らしいと語るのを聴いて、深くうなずく自分がいた。
「むかしは、どう変えるかと考えていたけど、いまはその必要があるのか? と考える」
人生において、自分自身の夢や憧れは叶った。
気がついたら、願っていた以上の心地いい場所にたどり着いている。
やりたかったことはぜんぶやりきった。
これ以上なにをする? というぐらいに(笑)。
挑戦と変化が面白かった時期を経て、いまは日々を丁寧に生きることに満足している自分がいる。
いまだから「その必要があるか?」が判断基準だと答えるボウイの心境がわかる。
Let’s Danceの良さもわかる。
デヴィッドボウイが亡くなったのは2016年1月10日、69歳。
わたしがいま61歳だから、あと8年でデヴィッドボウイの年齢を超える。
そのとき自分はどんな心境になっているんだろう。
すくなくともいまは、心から人生はすばらしいと思っている。
2023年3月28日
追伸:
ボウイの映画に感動してつい書いちゃいました。
自分と同じ感性を持ったひとが、すくなくとも世界にひとりはいたんだ、と感じられたのがすごく嬉しくて。
次回は「食べない身体4 食べないメソッドの1歩めは」をお届けします。
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