魂とともに在らんことを。
日本列島にはもう住めない。
病院船が全速力で東京湾を離れていく。すでに日本列島は地震と津波でずたずたに切り裂かれ、かろうじて北東北と北海道、九州の一部を残すのみという無残な姿をさらしている。世界的なカタストロフィー後、生き残ったのは、世界の人口のわずか三分の一に過ぎなかった。
・・・・・・それは、祈っているさなか、突然目の前に広がった光景だった。
もう10年以上前の話だ。
その当時のことを思い出すと、いまでもなんともいえない気持ちになる。
ある時を境に、私の身の回りで次々と異変が起き始めた。自分とは全く違ったひとの人生が見え、願っただけで雨が止む。沖縄や奈良など、それまで全く興味のなかった土地に心惹かれ、いてもたってもいられなくなる。それは自然や大地、あまねく神々からの呼びかけだった。
当時の私は呼ばれるままにその土地に行き、そして祈った。祈りはじめると、それまで晴天だった空がにわかにかき曇り、突然大粒の雨が滝のように降ってきたり、雷鳴がとどろくこともあった。あるいは真っ青な空にうろこ雲が現れたり、突然雨が止み、太陽が姿を現すこともしばしばあった。
シャーマンになりたかったわけではない。
ただ大地や空や森の木々が呼ぶのだ。
ここで祈って、力を貸して、と。
土地のエネルギーを観て、ともに生きられるように祈る。
いつのまにか世界の深部に流れているエネルギーを感じ取り、この宇宙を動かしているより大きな力の意志を垣間見ることができるようになっていた。
そんなとき、冒頭の未来を観た。
衝撃だった。
そして絶対にその未来を創り変えると心に決めた。
わたしに何ができるだろう?
答えは自分の中にあった。
私自身が自分を育てることで、心の自由を手に入れて、本来の自分らしく生きられるようになったのを思い出した。
人間は本来の自分に忠実に生きることで、自然や宇宙とも調和をとることができるようになる。
そのための方法は教えられる。
そう思って始めたのが「カイロンの翼」であり、「ルテラムウ」だった。
ひとりでも多くの人が自分にYESと言えるようになること。
本当の自分として生きること。
そんな人が増えれば未来は大きく変わる。
自分自身を嫌いなひとは本当の意味で人を愛することが難しい。
それは自分自身を嫌いなとき、つまり自分にYESと言えないときは、自分の孤独やさみしさを埋めることが優先してしまって、ほんとうの意味で相手の気持ちを思いやって何かをしたり、自分と違う考えの人を認めることができない。
相手を理解しようとすることよりも、まず自分が理解されたい、わかってほしいと思ってしまうからだ。
最初から自分を嫌いな人はいない。
生きてゆくうえでさまざまな偶然が重なって、自分を嫌いになってしまっただけなんだよね。
それならもう一度、自分にYESと言ってあげればいい。
自分にYESと言えるようになったら、そのぶんだけ、周りの人のことを許せるようになったり、好きになったりする。
そんな人が増えていったら、きっと住みやすい社会になる。
自分自身の心の動きを観ることができると、より俯瞰した視点で物事を観ることができるようになるので、世の中で起きていることと自分たちの生活が密接にリンクしていることもわかるし、自分が未来を創る力を持っていることにも気づく。
なによりも、そこに居るだけでまわりの空気があたたかくなる。
誰もが自分らしく生きることで世界は大きく変わる。
争いではなく、愛を。
怒りのエネルギーをより創造的に使えるようになれば、意見の対立は愛と調和を実現するための可能性を生み出す。
自分の内面を観ること、俯瞰すること、自分にYESということは、確実にこの世界に愛をもたらす。
同時に人間は環境に影響される生き物だからこそ、外部環境に対しての働きかけが必要になる。システム思考的に考えるなら、最小限の力で大きな変化を起こす具体的な行動が世の中を変える。
行動はひとそれぞれ。
それはわかっている。
2005年頃から原発震災の危険性をブログに書いてきたにもかかわらず、何の変化も起こせなかったという苦い思いが私の中にある。311のあとは無償の被曝ヒーリングや食・ゲノム・祈りの勉強会をとおして、これからを生き抜く道を模索し続けてきた。
この行動はこれからもやってゆく。
今日の夕方は大飯原発再稼働に反対するデモに参加してこようと思う。
未来のカタストロフィーを視てしまったあの瞬間から、いつのまにか10年以上の月日が流れた。
いま私たちは分岐点に立っている。
私の予知が実現してしまうのか、それともまったく新しい未来を切り開くのか、史上最悪の原発震災を引き起こしてしまった日本人はテストケースなのだろう。
この状況下で「世間&常識」というマインドコントロールから解き放たれて、流血の戦いではなく、愛と調和を基盤に新しい社会のモデルケースを創ることができるかどうか試されている。
自分の魂の意志にしたがって行動するすべての人々が、愛と調和と、ともに在ることができますように。
祈りを込めて。
2012年6月29日。
文責:キョーコ
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Comment
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キョーコさんが全身全霊をかけて書いたこの記事に強く突き動かされました。「争いではなく、愛を。」しだれ桃の女性も同じことを言っていました。 今の私は、自分の魂と心に気がつきながらも、挫けそうな時でした。横っ面を愛を持って叩かれた感じです。 本当にありがとうございました。
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柴犬さん ありがとうございます。 感謝。