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聖なる力

 
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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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 あなたは絶望を感じたことがあるだろうか。
 わたしはこれまで生きてきて、何度か感じたことがある。
 

 1回目は10数年前、祈りの最中、未来の日本を視てしまったときだった。
 そのとき視た光景はあまりにもリアルで強烈だった。
 ここで詳しくは書かないが、決して実現してほしくない、世界の終わりを思わせるような絶望的な未来だった。
 恐怖で全身から力が抜けてゆくのがわかった。
 

 10代の頃、両親の不仲や自分自身の病気もあって、未来に希望を見いだせなかった時期がある。
 でもそのとき感じていたのは絶望ではなかった。
 すくなくとも幻視してしまったあの瞬間とくらべるならまったく質が違う。
 それは絶望ではなく、悔しさや悲嘆、怒りや悲しみといった生き生きとした命の叫びのような感情だった。
 

 中学生になった頃、将来こうなりたいと思う夢ができたが、それが自分の体では叶わないと知った時、捨て鉢になったことがある。こんなつまらない人生のまま死んでたまるか! 蛇の生殺しのように生きるぐらいなら、やるだけやって、どっか~んと華々しく散ったほうがいい! という自分自身に対する誇りが生きる原動力になった。結局、死線をこえるどころか、病気そのものも奇跡的に完治してしまい、当時の経験がいまに生きている。
 

 話を戻そう。
 冒頭の日本の未来を視たときに感じたのはまさに絶望だったのだ。
 怒りと恐怖と絶望。
 

 当時、わたしの予知の的中率はほぼ8割といったところだ。
 未来を先取りして視ているのか、それとも私自身は自覚していないが、サイキックな力で無意識の描くビジョンどおりに未来の現実を作り上げているのか? 
 
 おそらく当時のわたしは前者だろう。
 当たってほしくない未来を視たときに、その未来そのものを変える力はまだ持っていなかった。
 ちなみに現在はかぎりなく後者だ。
 
 1か月ちかくそんな気持ちを持ったまま時間が過ぎていったように記憶している。もっと?かな。そのあたりは記憶があいまいなのだ。
 
 なぜ視てしまったんだろうと思った。
 いや視たくて視たわけじゃない。
 勝手に有無をいわせぬ膨大なエネルギーと共にビジョンが降りてきてしまったのだ。
 
 できるなら見たくなかった。
 知りたくなかった。
 だって普通の人間の精神力で耐えられる重さじゃない。
 自分は気が狂ってしまったんだろうか? 
 何度も自問自答した。
 

 そしてある日、やっと心が決まった。
 自分にできることをやろう。
 何十年か先の未来を事前に知ったのなら、未来を変えられる余地はあると思い直した。
 

 単純なことだ。
 いまの自分の在り方や無意識の思いが未来を創る。
 社会とは個人の集合体に過ぎないのだから、個人が変化することで、結果として社会が変化してゆく。
 
 その場合、個人の内面の変化とその個人を取り巻く社会環境の変化を同時に起こしてゆくことで未来は変わると思った。
 

 環境の影響はものすごく大きくて、たとえば講演会や勉強会でいい話を聴いてきても、いつもの日常に戻ると、またいつもの心の癖や考え方に戻ってしまうというのはよくあるよね。
 
 社会的なマインドコントロールともいうべき情報がテレビや娯楽など、あらゆる場所にあふれている日常のなかで、個人の内面の変化だけで軌道修正するのは難しい。
 かといって外側だけの環境の変化だけでも足りない。
 内側と外側の両方がそろったとき、最小の力で最大の効果を発揮する。
 
 そんな思いからルテラムウを立ち上げ、個人の変化をサポートしたり、基礎講座をやってきた。一方でブログをはじめ、さまざまな場所で「原発はいらない」という意志表明をしつづけてきた。
 まだ2011年3月11日の東日本大震災が起きる10年以上も前のことだ。
 

 未来を夢見ること、具体的な行動をすることをとおして、わたしは絶望から脱出した。
 そして2011年3月11日、東日本大震災が起きた。
 

 原発が事故を起こしたときに何が起きるのか、さまざまな形で書いてきただけに事故の第一報を聞いたときに、ついにきたか・・・という衝撃と絶望感が込み上げた。その直後の神事や祈りの被曝ヒーリング勉強会などを開催する中で、ゆっくり感情を味わうこともないまま、あっというまに2年の歳月が流れた。
 
 

 その間の政府の対応に危機感をおぼえて、このブログでもずいぶん政治的な話題も書いたように思う。
 そして昨年2012年12月の衆院選と今回の参院選の結果は自民圧勝、ねじれ解消だ。
 
 今回の結果をみて、怒りと絶望感を感じている友人のひとりに「泣くな」と言ったんだけど、正直に言おう。
 わたしはいま、虚脱感と絶望を感じている。
 
 あまりにも日本人は純粋で幼い。
 政治家も、わたしたちひとりひとりも、だ。
 政治家はまっとうな未来を指示そうとすれば、欲に支配された奴らに引きづりおろされる。
 かれらもまた、孤立無援なんだよ。
 だからこそ、保身に走る。
 

 そういう政治家を生んだのは、わたしたち国民の責任でもある。
 わたしたちが本気で、この国の未来を考えて、真剣に彼らの話に耳を傾けようとするなら、かれらは自分の内側にある勇気を奮い立たせるよ。
 
 かれらは、「ひと」である自分を取り戻すよ。
 
 どうか、心あるあなたにお願いします。
 人間の善性を引き出すのは、相手と真剣に向きあうこちらの姿勢と愛なのだということを、どうか思い出してほしい。
 
それこそが、わたしたち人間が持つ聖なる力なのだから。

 
2013年7月24日

 

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脳科学と心理学に精通し、16年間で1万人以上の相談にのってきたシャーマン。「信じる力は、世界を変える」がモットー。自分自身を信じる力・愛を受け取る力を育てる方法、激動の時代を乗り切る極意を教えている。 著書「なぜ眠り姫は海で目覚めるのか? 超ネガティブ思考を解除する3つのメソッド
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Comment

  1. もし避けられるのなら より:

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    6年以上前から見ています。幼少期に視た絶望の画が何だったのかをここを視ている人にも明かしてほしいと思います。何年も前から、比ゆ的な表現が多く、いつも小出しにされるのをみていて正直歯がゆいです。こうなる可能性があると指し示されたら、私達は避けるためにどうすべきかといった事を考えるはずなのです。未来が決まったものでないのであればなおさらです。肺癌になる可能性があるからタバコを吸わない方が良いよという。そんな流れにしてもらえたらいいのにといつも思っています。

  2. キョーコ より:

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    PASS:
    もし避けられるなら さん はじめまして。6年以上前から見てくださっているのですね。 ありがとうございます。 悲惨な未来を避けるための具体的な方法はこれまでも書いていますよ。 「限界を突破する力」にも書きましたが、再度転載しますね。 ①まずは不安を感じている、あるいは快楽を追及している自分の心の動きに気づくこと。 ②それを感じつつ、その奥にある不安や恐怖といった感情に気づいて、その感情が自分の中にあることを認めてあげる。 ③そしてその感情や思いはどんな状況で感じるのか紙に書いてみると、その感情を生み出している思い込みや心の癖を見つやすい。 ④自分の思い込みに気づいたら、もっと公平で愛を持ったニュートラルな見方はできないか、親友にアドバイスするつもりで考えてみるといいよ。 いいですか? これが基本かつ根本的に未来を変える方法です。 未来は私たち個人の意識がつくります。だからこそ、個人の精神的成熟度を上げることが近道です。 外部要因で大きなのは原発を主としたエネルギー政策をやめることです。これも数年前から書いています。 詳細な予知の開示は暗示になる可能性のほうが高く、結果的に予知した未来を引き寄せるかもしれないので書きません。それにね、公開していいことと悪いことがあって、わたしも命は惜しいので、察してください(笑)。 ちなみに2007年頃までは地震予知に関してはそれが起きる日にちまで具体的に書いていましたよ。最近は、日にちは外すことも多いので、そうした書き方はしなくなりましたが(苦笑)。 歯がゆいかもしれませんが、このブログは未来を変えるために本質的なこと、いちばん大切なことをお伝えしてゆくために書いていますし、今後もそのスタンスは変わりません。 どうぞご理解ください。

  3. テレサ より:

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    おはようございます。 選挙フェスを観てね、思った。三宅さんのスタンス。 ああ、嘆いてばかりいても動かないな、と。 懐に入っちゃえと。 そう言えば、私は気付けば周りが私の好きな雰囲気に変わってる。 嫌なとこが観えても、その裏に隠れたその人の本質に、笑顔で話してるうちに、いつの間にか全部が変わってくる。 それって、私の聖なる力じゃないか!って、気付いちゃったわ。 ラッキー。ありがとう。 身近な議員さんも、私たちが当選させてあげたんだから、動いて貰ってなんぼだ‼と常々思ってはいたので、まあ、そんな血圧が上がりそうな勢いではなく、思いを伝えていけば良いな、と感じてます。 私の聖なる力で。 みんなの聖なる力で。👍

  4. なおねえ より:

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    底辺でがんばります(^^)v こんにちは!いきなりの文で失礼しました。相変わらずグレー層で浮き沈み しているなおねえであります。そんな中今年も小学校から頼まれたサマースクール の講師を3日間してまいりました。手芸教室なのですが、子供達の指先をみていて 「手」なんだなぁとつくづく感じました。日本人は「手」なんだと。 戦後封印されてきた日本人の知恵と伝統をもう一度紐解くとエネルギーや資源 問題の解決策もでてくるのではないかなと思っています。 江戸時代の江戸の町のリサイクル社会は本当に無駄がなくて感心しますよ。 この子供達をみていて私ができることはこの子供達を守ることと教育でこの国に 貢献することかなということです。政治家のように表舞台ではないですが、まずは 底辺から頑張っていこうと思うのです。

  5. キョーコ より:

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    テレサさん こんにちは。 そうね。テレサさんのまわりは自然にあたたかい風が吹き始めるよね。 まさに聖なる力だと思います。 伝えること、受け取ること、それが流れを変えてゆくのだろうなあ。 いつもありがとう。 また勇気をもらったよ^^

  6. キョーコ より:

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    なおねえさん こんにちは。 手・・・か! 丁寧で、繊細で、心をこめて何かを生み出す力だね。 底辺に無数に存在する日常的な力がランダムにあちこちで生まれ、やがてそれが野火のようにひろがって、時代を変える文化を生み出すのだと思います。 それが神意かと。 なおねえさんも、わたしもその担い手だよね。 わくわくと勇気をもらったみたいです。 いつもありがとうございます。

  7. もし避けられるなら より:

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    コメントありがとうございました。過去に地震予知を個人でしていた方のブログが圧力で閉鎖された事例を思い出したら納得しました。それほどの内容なのだと思いました。ありがとうございました。

  8. キョーコ より:

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    もし避けられるならさん 丁寧にお返事をくださってありがとうございます。 もし避けられるならさんのお心遣いに心から感謝します。 いつのまに真実を書こうとすると圧力を受ける社会になってしまったんでしょうね。 先にコメント欄で書いたことをぜひやってみてくださいね。地味な方法なんですが、根底から時代を変える力があります。少なくとも、個人の人生に関しては確実に幸運を呼ぶ力が働きますよ。

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