覚悟
じつは若い頃からロックが好きである。
中学の時にQueenにはまったのが始まりで、David BowieやDeep Purple ばかり聴いていた時期がある。30代になって音楽を聴く暇もなくなり、気合を入れて聴くロックではなく、自然にBGMでOKの曲を聴くようになったけれど、わたしの精神の基盤はロックなんだよね。
それを久しぶりに自覚したのは3月11日の東日本大震災だった。わたしは震災翌日からメルトダウンの危険性と祈りを訴える記事を書きつづけた。いまでこそ震災直後の政府の情報統制や工作員の暗躍は周知の事実だけど、あの時点では政府主導の楽観論がメジャーで、事態の重大性をストレートに訴えるブログは少数派だった。
じつはあれを書いたことで妨害もすごかったんだよ。よほど事実を隠しておきたかったんだろう。あの空気の中で被曝について書くのは命の危険すら感じることもあった。そんななかで、当時はまだ誰も踏み込んでいなかった被曝ヒーリングの無料個人セッションと祈りの「被曝ヒーリング勉強会」をスタートさせるのはそれなりの覚悟を決めなければできなかった。
いちおう無力な女性だからさ。
そんなときに娘に「このバンドすごくいい」と言われて、軽い気持ちで聴いたのがGEEKSだった。彼らのサウンドはバリバリのロックだった。歌詞も英語ふうに歌うので、最初は何を言っているのかわからないほどだ。それでも、初めて彼らの音を聴いたときに涙があふれた。
「甘ったれるな。本気をみせてみろよ」
そう言われて横っ面を張り倒されたような気がした。
覚悟が決まった。
やらないで後悔するより、とにかくやろうと思った。
シャーマンに喧嘩を売るなんていい度胸だな。覚悟しろよってな感じだ(爆)。どんなときでも背筋を伸ばして、前を向いていられたのは10代のころのピュアでロックな気持ちを思い出したからだ。
たったひとりで始めた被曝ヒーリング勉強会に少しずつメンバーが加わっていった。いわきの友人ミミさんが私のブログを読んで電話をかけてきてくれた。直感の命じるままに即いわきに飛んだ。そこでミミさんのご主人であるゲノムの中山先生とお会いした。まさに邂逅だった。
すっかり意気投合して祈りとゲノムの話で盛り上がった。わたしは福島で被曝ヒーリング勉強会を開催することを提案した。単なる希望だけではなく、この状況を乗り切る具体的な方法を提示することで、必ず時代は変わるという確信があった。
やがて友人のサトケンも加わり、食とゲノムと祈りの三つの角度からアプローチする勉強会ができていった。現在、勉強会も第二段階に入った気がするし、もう妨害が起きる心配がないところまできた。このさきはまた新たな形をとるかもしれない。
いつも心にロックがある。
ロックって生き方だからね。何をやっていても、そのスタンス、心の姿勢がロックなのさ。
この先もいろいろあるだろう。
でもわたしは20歳になる前に死んでいた。
そう古い自分はあのとき死んだんだろう。
10代のあの日、生きることを選択した瞬間から、わたしのまわりにはずっとロックな風が吹いていた。
これまでも、そしてこれからも。
2012年3月24日
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