海の力」カテゴリーアーカイブ

洋上の自然神

 大きな力が動いている。
 いつだって最悪を覚悟しなきゃならないときに現れる力。
 この国は何度もその力に救われてきた。
 
 
 願わくば多くの人が気づきますように。
 ちいさな力。
 微細な感覚。
 

 体の中に眠る野生のセンサーを目覚めさせて。
 自分の中の善なる力を呼び起こして。

海からのメッセージ

 4月に入って、東京は桜の盛りを迎えているね♪
 先週は泊りで西伊豆に潜りに行ってきたんだけど、西伊豆はひと足先に桜が満開だったよ。
 ちょうど大潮の日で、夕方海から上がってきたら、波打ち際にダイバーが集まっているんだよね。何だろうと思って、機材を外して人だかりのほうに近づくと一瞬銀色の背びれが水面から見えた。
 

 どうやらそれはミズウオだった。
 ミズウオというのは水深900から1400メートルくらいのところに住んでいる深海魚で、駿河湾ではよく上がるらしいんだよね。一緒に行ったショップのインストラクターが生きたミズウオは初めて見たと言うくらいだから、生きたままの深海魚が目撃されるのはめったにない。体調は1メートルくらいで、きれいなサファイアブルーの目をしていた。
 

 波打ち際に立っていると、ミズウオはわたしの足元で止まって体を横たえた。
 もう弱っていたんだよね。
 海に帰りなさいと心の中で伝えると、そばにいたダイバーがミズウオが海に帰るのを助けるためにしっぽをひっぱっていった。
 

 そのとき感じたのは、
 祝福
 

 というメッセージ。
 

 海は人間や鳥や魚や、あらゆる生きものを包み込み、愛している。
 わたしたち人間は身勝手な理由で海を汚しているのに、それでもなお、海の精霊たちは人間のために祈ってくれているんだよね。
 わたしたちは大いなる自然の精霊たちに祈られているの。
 

 生きることができますように。
 愛を思い出しますように。
 仲間たちと共存できますように。
 と。
 

ひとも海も、ともにあれ。
 

2014年4月2日

 昨年の秋からずっと海に通っている。
 寒い中、ドライスーツに着替えて潜る。
 

 海はかぎりなく豊かだ。
 11年ぶりにダイビングを再開した当初はこわいほう先に立っていたのに、いまはもっとゆっくり海を楽しめるゆとりが出てきた。
 

 なぜいま海なんだろう?
 それは虹の誓約としか言いようがない。 
 海そのものの命とでも言ったらいいのかな。
 そうした生命力そのものが私を呼ぶ。
 

 11年前のわたしでは受け止められなかった生命力。
 

 まるで、
 海は原初の姿を取り戻そうとしているように見える。
 

 友人がぽつりと呟いた言葉が耳に残っている。
 
2014年1月22日