イスラエルの旅⑥ ネゲブ砂漠の宿

 今回の旅の中でもいちばん気になっていたのがネゲブ砂漠だった。最低限の設備しかないコテージ(小屋)が広大な砂漠地帯に点在して、1軒にひとりか相部屋で、部屋には薄暗い明かりはあるけど、必要以上の電気はないという宿泊所。wi-fiはつながらないし、カメラの充電をしようにも部屋に電源がないので、食堂兼ゲストハウスまで充電しにいかなきゃならない。シャワーはもちろん、トイレも部屋にないので夜中でも100メートル離れたバイオトイレまで砂漠の中を歩かなきゃならないというストイックさで、砂漠を満喫するにはうってつけのお宿だった。

ネゲブ砂漠


ネゲブ砂漠のお宿は最低限の電気水道しかない。食堂を中心にちいさなコテージが点在している


各小屋は100メートル以上離れて点在している。写真はわたしが泊まった部屋。


ドイツ人女性が経営している質素な砂漠の宿だけど、食事はいちばんおいしかった。とくにパンとレンズ豆のスープは絶品。


 夕食が終わり、部屋に戻るまでに野外のシャワー横の水道で歯を磨きながら空を見上げると満天の星。降るような星空といいたいところだけど、薄く雲がかかっていた。
深夜、真夜中の砂漠を感じたくて外に出た。星空を見上げていたらぽつりぽつりと大粒の雨が降ってきた。雨季の走りの雨だ。明け方までまだ時間がある。もういちど寝直そうと思って、部屋に戻ってベッドにもぐりこんだ、雨音は10分くらいですぐに止んだ。

 
 翌朝4時半に外に出てみた。
 夜明け前のこの時間は東の空がうっすら白み始めているものの、あたりはまだ暗い。東の地平には金星が輝いている。いちばん小高い丘で日の出をみようと思って歩き始めた。岩石砂漠なので足元はガレ岩がごろごろしていて、すこぶる足場が悪い。砂漠の夜は寒い。昼間は30度以上になるのに夜間は10度以下まで下がる。防寒用のターバンを頭にぐるぐる巻きつけてダウンを着こみ、ターバンの上から登山用のヘッドライトをつけて丘陵地帯をひたすら歩く。
 
 
 30分くらい歩いただろうか。
 あたりでいちばん高い東の丘にたどり着いた。
 わたしはそこに腰を下ろすと日の出を待った。
 
2017年11月19日
 
◆イスラエルの旅シリーズ
イスラエルの旅① 帰ってきました
イスラエルの旅② イスラエルの朝ごはん
イスラエルの旅③ テルメギドと最終戦争
イスラエルの旅④ イエスと聖母マリア
イスラエルの旅➄ 死海
イスラエルの旅⑥ ネゲブ砂漠の宿
イスラエルの旅⑦ 赦し~ネゲブ砂漠にて

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