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月讀む力は愛する力

今朝のニュースで壱岐は昨夜から50年にいちどの大雨だと言っていた。一昨日に壱岐から戻ったばかりで、島内の森や鳶の姿がまだ記憶に新しいだけにちょっと心配。無事に雨雲が通過するといいなあ。
 

 今回の壱岐の旅でインスパイアされたことがある。
 それは祈り(andヒーリング)についてのとらえ方だ。
 

壱岐 月讀神社


 じつは10年くらい前まではルテラムウのメニューに有償のヒーリングが入っていて、けっこう人気メニューだったんだよね。それが2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに有償でのヒーリングを一切やめた。そのかわり無償で祈りによるヒーリングを始めたんだよね。震災によるストレスや不安、体調不良の方が多かったからだ。
 

 でもそれも祈りの勉強会を定期開催するようになってからずいぶん落ち着いた。いまは朝夕の祈り以外は必要に応じて家族や親しい友人知人など身近なひとのために祈るぐらいだ。
 

 ところが先日、壱岐の月讀神社で大いなる力を感じて、このエネルギーを必要なひとに繋ぎたいと素直に思った。でもわたしの祈りは無償なので身近なひと以外の方のために祈る機会はほとんどないし、有償にしてメニューに加えるのもありえない。
 

 うん? なんで無償かって?
 ひと言でいうと、有償にした瞬間、無意識レベルで祈りが濁るからだ。
 まだまだ未熟者なので(笑)。
 というのは冗談で、それはわたしが大いなる力に仕えるシャーマンだからだ。
  

 さてどうしたものか。
 で、ふと思いついたのが、10月の徳之島での乙姫プロジェクト。3泊4日の旅なので空き時間に参加者の中で、希望者がいればマンツーマンで祈らせてもらおうかな。

 
わたしが感じたエネルギーは月讀む力、つまり生命力であり、すべてのものを育む慈愛の力であり、機を読む力だ。これはこれからの時代には必要な力だと思う。とりわけ女子にとって月の生命力は豊かさと女の幸福を呼び込む力でもある。
 

 太陽と風と海のエネルギーの強い徳之島で月のもつ生命力に満ちた祈り。
 陰陽和合の力。

 
 乙姫プロジェクトは実際に海に入って、自分の身体で海水の温度や肌触り、風の音や波の身体に触れる感覚、無用な努力を捨てて海に委ねる体感覚を体感することによって、自分自身の無意識と仲良くなって、人生を切り拓く勘と握力とつけるというプログラムだ。
 
 
 だから身体を使うし、体感・身体感覚を重視する。恋愛でも仕事でも、結果を出している多くの女子は肉体のメンテナンスには手を抜かない。わたしが知っている限り、筋肉のしなやかさは行動力や具現化力と比例する。
 

 じゃ祈りはどこに位置するのか?
 それは行動の動機となる願いや望みや命の使い方そのものを浮上させるきっかけになる。
 自分が自分の奥深いところにつながると言ってもいい。
 

 月讀む力とそのひとの奥深いところにある魂が繋がることで、本当に欲しいものをちゃんと感じることができたり、シンプルに愛する力が湧いてきたり、そのひとに必要なことが起きる。

 
 というわけで、あなたに祈り届けるよ。

 
2017年6月30日

【サイト内関連記事】
・『南の海で開運力をGetする! 乙姫プロジェクト』の始まりだよ
・海のシルクロード 壱岐
・月讀む力は愛する力
・プレ乙姫プロジェクトのご感想
・残席4名様 激動の時代を乗り切る力を身に着けろ! 海編「乙姫プロジェクト」
・叶っちゃう体質になるために、なぜ身体からはいるのか?

海のシルクロード 壱岐

 わたしは物心ついたときから毎朝祈るのが習慣になっていて、目を閉じたとたん冥想状態になるため滅多に予知や預言などのノイズが降りることはない。
 

 ところがあれは3週間前だったかな。朝、いつものように祈ろうと思って目を閉じたとたん、突然イメージが飛び込んできた。空も海も金色に輝く中に伊勢の二見ヶ浦の夫婦岩とそっくりな岩が浮かんでいる。伊勢の二見ヶ浦は朝日だけど、目の前の光景は夕日。でも名称は二見ヶ浦。さらに上空から見下ろすと青い海にちいさな島がある。壱岐だと思った。
 

 ここ数年、自分から見ようとしない限り、祈りの最中にイメージが飛び込んでくることはなかった。気になったので「夕日・二見ヶ浦・夫婦岩・・しめ縄」で検索すると九州は糸島の二見ヶ浦がヒットした。
 

 ビンゴ。夕日100選のデートスポットだって(^^;
 というわけで今週の月曜日から三日間、急遽九州に行くことになった。

糸島の二見ヶ浦


 

 糸島の二見ヶ浦と櫻井神社まで足を延ばして、夕方の船で壱岐に渡った。
 壱岐は海のシルクロードの終着点ともいわれていて、古代では重要な交易ルートだった。ここに月讀神社の元宮がある。
 

 急な階段を上るととても古くて小さなお社が立っていた。
 ここ。。。。深い慈愛に満ちた、次元の高いエネルギーに満ちていた。月讀神社という名称だけど、そこに存在していたのは大いなる力そのものだった。

月讀神社・壱岐

住吉神社の龍の背のカエル

聖母宮

手水場

壱岐のイルカ

 先週の徳之島、そして今回の壱岐。
 古代から海は人々を導いてきた。
 まだ見ぬ彼方の海に期待と憧れを抱いて、星を見上げ、風を読み、帆を張って進む。
 

 天が問いかける。
 

 命を使っているか?
 この世界に生まれた意味を感じているか?
 どこに行きたいのか?
 どこに行くつもりか?
 

 月は生命力。
 満ち溢れる力。
 無意識を制覇しろ。
 愛と笑いと勇気をもって。
 
2017年6月29日
 

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『南の海で開運力をGetする! 乙姫プロジェクト』の始まりだよ

 こんにちは! 夏至も過ぎて夏到来だね!
 今年の夏至は鹿児島から南に50分ほど飛んだ奄美大島の南にある、徳之島でむかえました。今回の旅の目的は10月に開催する『南の海で開運力をGetする! 乙姫プロジェクト』の下見でした。おかげさまで梅雨にも関わらず雨に降られることもなく、徳之島の海を満喫できました。晴れた空は本当にありがたかったです。
 

 

 10月6日(金)から3泊4日で『 南の海で開運パワーをGetする! 乙姫プロジェクト』をやります。場所は海と太陽と大地のパワーがいっぱいの徳之島。おまけに10月6日は満月なので人生の転機だと感じているひとにはばっちりのタイミングだよ。
 
 

乙姫プロジェクトってなに?
 乙姫プロジェクトは誰もが備えている人間本来の生きる力を呼び起こして、愛と豊かさを兼ね備えた海の女神「乙姫」のようにのびやかに欲しいものをGetできるオンナと実行力と不動心を持ったオトコになっちゃいましょという企画です。
 
 この企画の特徴は実際にシュノーケルを使って海にはいること。シュノーケルはスキューバダイビングと違って、ちょっとした基本を教わればだれでも手軽に海に入ることができて、海の中の魚やサンゴを観ることができるんだよね。
 
 そのうえ泳げなくても大丈夫。ウエットスーツを着るため絶対に沈まないので安心して海を楽しめる。シュノーケルと足ひれをつけて、水面に浮いたまま海水に身を任せて海中の魚を観ると、これまでまったく知らなかった世界が息づいていることに驚くだろう。海や風や大地を体で感じて、海の心地よさ、面白さを体感することによって、子供のような好奇心が自分の内側から生まれてくる。

  足の立つサンゴ礁にいたカクレクマノミ

 
 さらに今回のプログラムではシュノーケルをした翌日は自分たちの手で魚を捕まえてお昼ごはんにする。潮の状態をみて、朝から仕掛けをして、頃合いをみて魚を網で追い込んで捕まえるんだよね。実施に身体を動かして、知恵を使って、欲しいものをGetする体験を通してどんどん世界が広がっていくかも。
 
 
え~まるで遊びじゃんって?
 
 はい。遊んでいるうちに未来に対する勇気と希望、欲しい物やパートナーシップをGetする行動力、未知なものにいちいちビビらない好奇心、愛するオトコを受け止める包容力とときには横っ面を張り倒す強さ、機を逃さない直観力がゆっくりと育っていく。
 

 こうした力の源は生きものとしての基本的な生命力なんだよね。
 

 

 動物的な野生の力と言いかえてもいい。
 海で波と戯れることで自分の中の野生の力が目を覚ます。
 
 

 海は無意識の象徴

 たとえば心の中にうっすらとでも未来に対する漠然とした不安や失敗することへの恐怖みたいなものを抱えていたり、パートナーが欲しいのにできない、いまひとつ思ったように人生が動いていないと思っているなら、もしかしたら心のどこかに無意識に好奇心やチャレンジや幸せをGetするのを止めている重たい部分があるのかもしれない。
 

 こうした無意識の中に積み重なった重さを軽くしてゆく方法はたくさんあって、現在では心理療法やヒーリングが主流だよね。
 でももっと楽で面白くって、パワフルな方法がある。
 

 それが、

 海で遊ぶ! なんだよね。
 

 

 海に対して恐怖をもっているときは無意識レベルで心の一部が固く重たくなっていて、本来の自分のエネルギーを使えていないことが多い。無意識の中にある未来への恐怖、突き詰めれば死への恐怖が目の前の海とオーバーラップするんだよね。つまり本当は海が怖いわけじゃなくて、無意識の奥に漂っている実体のない恐怖や不安が海をきっかけに引き出されているに過ぎない。
 

 実体のない不安や恐怖なんて、無意識レベルなら実害はないと思うでしょ。ところがわたしたちの人生は無意識レベルのイメージが主導権を握っているんだよね。チャレンジして失敗したらどうしようとか、努力しているのにうまくいかない、なんていうのは無意識の中にある石ころが目の前にあるちっちゃなチャンスや幸せをシャットアウトしちゃうわけ。
 

人生はもっとシンプルで単純かもよ?


 

 この原理を逆手にとって、海の心地よさや豊かさを体で感じて細胞に刻み付けることで、きゅっと固まった無意識の中の石ころが柔らかくほぐれて、本来のエネルギーに満ちた状態に切り替わる。するとわたしたちの無意識は不安や恐怖で守りにまわっていた状態から解放されて、ゆるやかに、ふーっと伸びをするんだよね。そして赤ちゃんのように好奇心をもってこの世界を探索し始める。そこまでいけばあとは早い。閉ざした扉がひらけば素敵な循環が始まる。
 
 これが海のシャーマンマジックの真髄だ。
 

海のパワースポット 
 シャーマンであり、心理学のプロであり、限りなく海が好きな遊び人のわたしがアレンジするので安心して海と自然を満喫してね。とくに徳之島の海は素敵なエネルギーに満ちている。観光化されていないからアクセスは不便だけど、徳之島の海は生命を育てる太古の海と通じるものがあるんだよね。まさにパワースポット。この島の海に入ることで海と大地はわたしたちの身体の奥底にある生命力を呼び覚ます。
 

 もちろんシュノーケル遊びなどの海のシーンはわたしが心から信頼している徳之島のダイビングショップ海夢居さんにお願いするので、まったくのシュノーケリングの初心者でも基本から教えてくれるので大丈夫です。安心してね。むしろ海は苦手だと思っているひとほど海が大好きになるかも。ダイビングや海遊びが大好きなひとはあらためて海の力と魅力を感じるかも。
 

 いま悩んでいる人も、最高に面白く生きているひとも、海の持つパワフルな力に触れてみて。
 そして内なる生命力を呼び覚ませ!
 

 というわけで、以下詳細です。
 
10月6日(金)から3泊4日で行く『女子限定 南の海で開運パワーをGetする! 乙姫プロジェクト』ご案内

■日時    2017年10月6~9日 3泊4日
■集合場所  徳之島空港(現地集合・現地解散)
■宿泊    サンセットリゾート徳之島
■募集人数  女子限定8名残席1名様
■参加費  
正規料金 170,000円(税込)
早割料金 163,000円(税込)
   ※ 7月9日満月までにお申込みくださった場合は早割料金が適用となるため、163,000円となります。
 

■主催 株式会社オフィス・ルテラムウ代表 白鳥澄江

※参加費に含まれるもの
 ・3泊4日の宿泊費と食事代(初日の夕食から最終日の朝食まで。初日の昼食は各自お支払いください)
 ・シュノーケルレッスン代、シュノーケルに使う器材レンタル代、シュノーケルボート代
 ・現地での移動手段(レンタカーを2,3台借ります)
 

※参加費に含まれないもの
・徳之島にくるまでの交通費(現地集合解散なので、交通手段の手配は各自でしてください)
・食事以外の飲食代(たとえばカフェで飲む珈琲代、コンビニで買うペットボトルやおやつなどは各自で負担してください)
 

■スケジュールについて
 海でのシュノーケルや船、魚採りなど、自然を相手にした遊びなので、天候に大きく左右されます。とくにシュノーケルは海のプロであるダイビングショップに全面的におまかせしています。安全のために当日の天候によっては予定していたことができなくなる可能性もありますが、臨機応変にスケジュールを組んでもらいます。また魚採りについて同様に自然相手であるということをご了承ください。
 

 以下、ざっくりですがスケジュールです。イベントや合宿はライブ。いろいろ面白いことが出てくるので、あえてゆるいスケジュールにしてあります。
 

【スケジュール】
 

1日目 満月
徳之島空港集合(お迎えに行きます)
初日は午後3時過ぎに参加者全員がそろったら、晩御飯まで2時間くらいミーティング。普遍的な叡智でもあるヒーローズジャーニーをベースにした世界観や魂のミッションのお話、象徴学の観点から見た海に入ることの意味、とりわけシャーマンたちが使うパワフルなマジックの視点、それらを受けとる受容器としての身体の使い方など、いろいろお話します。

 晩御飯のあとは満月のビーチで島の妖精にご挨拶をして、瞑想タイム。

 

2日目
早朝もしくは前日に呼吸に必要な機能である横隔膜や肋骨をより柔らかく使うためのレッスンや足首やふくらはぎなどを快適に使うためのフェルデンクライスを使ったレッスンを行います。

シュノーケルで海遊び
※安全にあそぶためダイビングショップ海夢居さんにて初心者用プールのレッスンをしてから海に行きます。天候と海のコンディション、参加者の状態次第で船(20人乗り)で海にでるかもしれません。
 

3日目
ホテルの目の前のビーチで、自分たちで魚と採って、それをおかずにお昼ご飯タイム。ワーク・ミーティング等、天候がよければ夜のビーチで瞑想タイム
 

4日目
朝食後、解散(お時間に合わせて空港までお送りします)
 

■交通手段
徳之島に行くには鹿児島空港か奄美大島空港を経由して飛行機で行くことになります。現在徳之島に乗り入れているのはJALのみです。白鳥は10月6日のお昼には徳之島にいますが、夜に到着した場合も空港にお迎えに行きます。到着時間に関してはフレキシブルに対応できるのでご相談ください。たとえばどうしても6日中には着けなくて、7日の朝になっちゃうという場合など、交通手段に関してもご相談に乗ります。ご不明な点はお気軽にご連絡ください。

参考までにたとえば関東から行く場合は下記の組み合わせが安いです。
 

◆たとえば羽田空港の場合
 この組み合わせはいまならまだウルトラ特割があって、いちばん安く行けます。
往復で67,780円で最安値です。

往路  JAL643便  羽田8:05発 → 鹿児島9:55着
    JAC3793便 鹿児島11:25発 →徳之島12:35着 
 

復路  JAC3792便 徳之島 9:15発 →鹿児島10:20着
    JAC644便  鹿児島10:55発 →羽田12:30着 
 

ピンときたら7月9日の満月までに参加お申込みをしていただくと早割料金163,000円が適用になるうえ、JALのウルトラ先得(出発の75日前までに予約すると割引料金で買えるシステム)で航空券を買えるので正規の航空券料金より30,000円もお得になります。ウルトラ先得の期間は8月1日までですが連休のため7月頭にはなくなる可能性のほうが高いかもしれません。
 

■お申込み締め切り 2017年9月6日(水)
 

■キャンセルポリシー
・キャンセル料は以下の通り頂戴いたします。
  開始の31日前まで :キャンセル料金はかかりません
  開始の30日前   :参加料金の50% 
  開始の7日前から当日:参加料金の100%(返金はありません)
・キャンセル処理を行わなかった場合、以下の料金を頂戴いたします。
  連絡なしの不泊/不着   :参加費の100%(返金はありません)

 

■お申込み方法
 タイトルに「乙姫プロジェクト」と書いて、お名前、ふりがな、年齢、ご住所、ご連絡先メールアドレス(詳細メールをお送りしますので長文の受信できるメールアドレスでお願いします)、当日ご連絡できるメールアドレスと電話番号を書き添えて、白鳥のメールアドレスinfo★lutera.biz(★を@に変えてください)までご連絡ください。折り返し、詳細ご案内・キャンセルポリシー・免責事項等をお送り致します。すべてに同意されましたら、参加費をお支払いください。参加費が確認できましたら正式にお申込み完了となります。
 
公式サイトでのご案内はこちらからどうぞ
  ↓ ↓ ↓
http://lutera.biz/menu/otohime.html
 

白鳥澄江 info★lutera.biz ★を@に変えてお申込みください。

2017年6月24日 新月

 

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ゼロサムゲーム? V字回復? 魂のチャレンジ

「責任を取りたがらない奴ばかりなんですよ」
 
 先日某企業の役員さんの相談にのっていたときに、ため息交じりに彼の口からでた言葉。彼は御年58歳、企業向けの数十億円クラスのラインナップをいくつも扱ってる従業員1,500人を抱える中堅企業の役員さんで、定期的に相談にのっているオジサマのひとりだ。
 

 日本企業の多くが高度成長期とバブルの恩恵にあずかり無戦略でもモノがどんどん売れた時代はとうに過ぎ去り、いまままでは世界の競合とは戦えないという状況に追い込まれている企業は思いのほか多い。
 
 
 とくにモノづくりの企業の場合、そもそも経営陣が経営のプロではなく元技術者だから自分の専門分野の知識は豊富だけど、全体の流れを観て戦略を立てて企画・経営をするのが苦手なことも多い。今の時代、それでは世界で戦えない。思い切って社内の風土やシステムにメスを入れる必要があるとわかっていても、誰もが渦中の栗を拾うのを避けるのは世の常だ。 
 

 そんなわけで責任の押し付け合いというか、懸案事項を解決するにあたり率先して手を上げるひとがいないのだとか。たしかに対処に失敗すれば責任を取らなきゃいけないわけで、その場合はこのまま何も起きなければ手に入ったであろう老後の安泰は失うかもしれない。かといってこのまま手をこまねいていれば数十億単位の損失がでるわけで、オジサマ的にはため息が出るよね。
 

 解決方法はずばり、腹をくくること。
 誰もが責任を取りたがらない状況で手を挙げた場合、彼の手腕ひとつに会社の未来と従業員の生活と彼自身のこれまで築きあげてきた名誉がかかっているわけだから、腹をくくれといわれてもそう簡単にできるものじゃない。

 
 でも、これ、彼のテーマなんだよね。
 人間って、もう後がないというところまで追い詰められて腹をくくったときにはじめて見えてくる景色があるんだよね。この心理状態になると過去の後悔、未来の不安、個人的な薄っぺらなこだわりに惑わされなくなる。
 
 
 彼は大きなビジネスをする経験に恵まれてここまできた。ビジネスの成果が出た時の達成感や大きな組織を動かす面白さと責任、相応の財力に見合った暮らし、多くのひとが望む人生の果実を手に入れたいま、彼の魂はこの先同じことを繰り返していても意味がないと感じているのだろう。
 

 彼がまだ経験していないのは自分の我欲を捨てて、他者のために尽くすことだ。若い頃に誰もがいちどは考える「自分とは何者なのか」から始まって、我欲を全開にして自分の大事にしている価値観を仕事や生活の中で表現する熾烈な勝負の時期も過ぎて、他者を認められるようになってゆくといった年相応の経験を重ねてきたからこそ、やっとこの年齢になって腹をくくって渦中の栗を拾える胆力がついたのだ。
 

 58歳のいまの彼ならできるだろう。
 すくなくとも彼の魂はそれを望んでいる。
 ちいさな自分を突破したいのだ。
 いまの彼の魂には我欲をベースにしたゼロサムゲームの世界は狭すぎる。
 彼の魂はより広大な意識状態を経験して、そこを通じてアクセスできる未知のアイデアをこの世界に持ち込みたいのだ。
 
 
「どうしたもんですかね」
「欲張りですね。この世で望むすべてのモノは手に入れてきたじゃないですか」
「たしかに」
「童心にかえって、観たことのない、まったく新しい景色を見てみたくないですか?」
「そうですね。もうすぐ還暦だし、子どもにかえるのも悪くないかな」
 

 いつだって、この世界に新しい力を持ち込むのは童心と勇気をもったチャレンジャーたちだ。
 

 58歳のチャレンジ。
 すっかりオジサマのファンになってしまった。
 わくわくしながら見届けるよ。

 
2017年6月10日